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ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(ポルシェ963)
またまた、古いネタから始めるのをご容赦。
レース、それも耐久レースでポルシェを強く意識し始めたのは、映画「【栄光のル・マン(邦題)」】を見てから。
学校を早退して東京・京橋のテアトル東京に観に行ったその時のGulfカラーのポルシェ・917をドライブするマイケル・ディレイニー(スティーブ・マックイーン)がカッコ良かったこと。
時は流れて、仕事を始めて出会ったのは、ポルシェ・956と962。耐久レースはグループCカーをトップクラスとしていた時代だった。富士スピードウェイで行われた世界耐久選手権でロスマンズカラーを纏ったワークスポルシェ達。チームのトップは、ペーター・ファルク博士、その下に956の生みの親であるエンジニア、ノルベルト・ジンガー氏がいた。お二人に質問するとファルクさんは、優しく言葉を選びながら回答していていただいたが、ジンガー氏は「何が聞きたいのだ!」とコチラを威圧するような迫力だった。国内の耐久レースもCカー時代に突入するや否や国内メーカーも次々とCカーを開発して王者ポルシェに挑んだ。ポルシェはワークスチーム活動だけではなく、プライベートチームへのマシン供与、サポートにも力を注いでいた。
また国内のレーシングチームも956、962Cを駆って参戦して覇権を争っていた時代が懐かしい。
そして、また時は流れて、現代はグローバルレベルの耐久レースはハイパーカーがトップクラスとなっている。日本からは、TOYOTA GAZOO Racingが参戦しているのはご存知のところ。そんなハイパーカークラスにいつになったらポルシェが参戦するのか注目されていたが、2023年からようやく963がお目見えした。ワークスチームの参戦体制は、Cカー時代とは異なり、マシンはアメリカのIMSA スポーツカー選手権への参戦を主眼において、ル・マン・デイトナ・hの規定に従いマシンはマルチマチック社が製作。そして参戦体制は「ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ」をワークスチームとしている。
その現行ワークスチームの活動が2025年いっぱいで終了すると発表されたのはネットニュースでご存知でしょう。前述のIMSAに参戦しているペンスキーとその他プライベートチームのサポートは、継続する予定としている。そのペンスキーはこれまでと同様にワークスチーム体制なのかどうか。また世界耐久選手権(WEC)へ参戦中のポルシェを駆るプライベートチームはハイパーカークラスのプロトン・コンペティションのみだが、ポルシェの新たなプライベートチームの参戦はあるのか。もっとも現時点でWECにおけるポルシェの参戦がどうなるかはわからない。
ヒョンデ(ジェネシス)の参入を注目したい一方で、ポルシェの参戦がどうなるかが心配となってきた。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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