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モーター スポーツ コラム 2025年9月18日

お久しぶりの【秒】で盛り上がり

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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全日本カート選手権EV部門の様子

【お久しぶり】の三連休でした。

2025 AUTOBACS全日本カート選手権EV部門第5戦、6戦を取材してきました。ボクはモータースポーツの取材記者をスタートさせたのが、レーシングカート。4輪の取材を主にするまでは、レーシングカート雑誌とモータースポーツ誌のレーシングカート紙面で仕事をしていた。今回、約40年ぶりのレーシングカート取材もあって、EV部門の取材は生まれて初めて。EV部門は、2022年からスタートしJAFタイトルのいろいろな選手権でも最も新しいシリーズ。会場はお台場の「シティサーキット東京ベイ」(CCTB)。こちらのサーキットも国内で最も新しいカートサーキット。6チーム12台が参加した。EVなのでモーターの作動音とタイヤのスキッド音だけ。そしてスタートはエンジン搭載のレーシングカートとは異なりフォーミュラカーのそれと同じスタンディングスタート。五つのレッドシグナルが点灯し、それが全てブラックアウトするとレーススタート。動力源となるバッテリーとモーターのウェイトが重く、カートだけで約130Kgあってドライバー込みトータルは、200Kgとなる。静かなる重量級カートのバトルは、同じレーシングカート競技でも異次元。そして、9月の半ばとなると日暮れも早まって、第6戦の決勝は、初のナイトレースとなった。これまた初体験のカートレースだった。百聞は一見にしかず。この後の第7戦、最終の第8戦は同じく「シティサーキット東京ベイ」で11月に開催される。会場はお台場で、ゆりかもめ「青海駅」直結。りんかい線「東京テレポート駅」徒歩4分という立地である。
https://motorsports.jaf.or.jp/calendar/2025/kart/jkc

第6戦の決勝は、初のナイトレースとなった

お久しぶり第二弾は、20年ぶりにレーシングカートのレースに参戦。それも初のEVカート。トヨタ・モータースポーツ・クラブ(TMSC)主催のイベントは、5人一組の30分耐久レース。会場は前述の「シティサーキット東京ベイ」。全日本のEV KC-22(25kW)に対してボクがドライブしたEV KS-22は5kW、最高速70km/h。このパフォーマンスで十分にレーシング気分を満喫できる。19チームが参加するワイワイイベント。チーム全員が参加する予選のタイムアタックでは、ポールポジションを獲得。当然ボクのタイムではない31秒台。ボクは34秒台だった。レースのスタートから一気に他を引き離す作戦。体重面で有利な紅一点の女性ドライバーにスタートを託した。だが、スタートでアクセルを踏み込んだ瞬間にモーターが作動しなかった。これで作戦は崩壊、最後尾に。ボクは4番手でコースイン。快調(自分の感覚)に飛ばして2台をオーバーテイク!!しかし、3台目をコーナーのアウト側から抜こうとした際に左リヤに接触を受けてスピン。レース復帰までに順位を落としてしまった。申し訳ない。イン側にもう少しスペースを残しておくべきだった。反省、反省。しかし、アンカーのドライバーが頑張ってくれてレース中でも31秒台を連発して順位をアップしてくれた。表彰台には立てなかったけれど、男性、女性の決勝中のベストラップタイムを記録した。久しぶりに【秒差】を楽しむイベントは、ぜひ体験してほしいです。ああ、楽しかった。

レースに参戦した筆者(左から2人目)

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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