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約1ヶ月前の情報で恐縮です。
7月31日~8月3日にデンマークで行われたFIA KARTING EUROPEAN CHAMPIONSHIPの
Academy Trophy SENIORクラスにおいて日本代表の佐藤佑月樹選手が優勝、全三戦のトータルポイントで2位以下を引き離して初代チャンピオンに輝いた。詳しくは、以下のサイトを参照ください。
このところ国内でもレーシングカート関連の動きがある。
6月の末に設立記者会見が行われた一般社団法人日本カート協会(Japan Karting Association=JKA)のことを小欄でもちょっとだけ触れた。ご存知のようにレーシングカートはモータースポーツのエントリーカテゴリーであって、プロレーシングドライバーがこのカテゴリーを最初のステップとし、階段を駆け上がってきた。しかし、国内のカート競技の環境は芳しくない状況となっている。JAFカートライセンス年間発給数は最も多かった1995年の約13,000件から2024年は5,000件に満たないところまで落ち込んでしまった。前述したようにモータースポーツへのきっかけとなるカテゴリーがこのような状況であると日本のモータースポーツ、プロフェッショナルドライバーが将来的に育つのだろうかを憂慮して同団体は立ち上がった。奇しくも設立記者会見の一週間前に国内レーシングカート普及の立役者であるヤマハ発動機が2027年12月末でレーシングカート事業からの撤退を発表した。JKAは、ヤマハの動向を発表まで全く知らなかった。出鼻を挫かれたようなこととなったが、JKAは、JAFやカート会の運営団体、協力企業と既に設立の準備を進めていたのでその動きを止めることなく進んだ。そして、活動の実施計画通りに8月に【有望選手発掘夏合宿】を開催した。
50名の応募者かから一次選考を経て8月18日~20日にオートパラダイス御殿場(APG)で8歳から12歳の少年少女34名(男子33名、少女1名)が参加した。このイベントのタイトルが示すように次世代のモータースポーツ選手を発掘、育成することが主目的となっていて、予定では最大5名の有望選手を選考して、2026年JAFジュニアカート選手権への参加奨学金最大500万円支給されることとなっている。選考委員は、JKAの代表理事、山本尚貴をはじめ、山内英輝、坪井翔、平峰一貴の4名が3日間にわたるプログラムを通じ、JKAが設定した評価方法によって9月末までに選考選手を発表されることとなっている。選考される確率約15%。小学生から中学生の参加者にとって、選考されなかったとしても、この合宿に参加した経験は、とても大きなものだと考えます。そして、選考される最大5名の若きカーターの将来に弥栄を送りたい。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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