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先日、富士スピードウェイで「GC Returns」というイベントが開催されたのをご存知の方も多いと思います。GC(=グランチャンピオンシリーズ=グラチャン)というレースシリーズが存在していました。1970年代から始まったそのシリーズは、富士スピードウェイ発祥のシリーズ。1970年代は、自動車メーカーがオイルショックとともにモータースポーツのフロントラインから手を引いた時代だった。1960年代の近代の国内モータースポーツの黎明期には、殆どの国内自動車メーカーは、自社車両の優秀性をアピールするためにモータースポーツへ参入した。ツーリングカーレース、スポーツカーレース、そして、フォーミュラカーレースと外国製のマシンたちに伍してレースを盛り上げていた。
オイルショックの直前にスタートしたGCは、トヨタ、日産が大排気量のスポーツカーレースから撤退してから始まった。当時のFIAカテゴリー区分、グループ7カー(2座席スポーツカー)のマシンを用いたレースシリーズ。企画したのは本田耕介氏。日本自動車連盟(JAF)の創立時に大学を卒業してJAFに就職、モータースポーツ業務の職員となった本田さんは、富士スピードウェイへ出向してその後富士スピードウェイの社員として企画を担うこととなり、新たなレースシリーズの企画のために渡米してグループ7カーで活況を呈していたCan-Amシリーズを視察し、富士スピードウェイで展開することとした。オイルショック、高度経済成長期の終焉時期ながら、GCへのプライベートチームの参戦が年を追うごとに増え、そして観客数も鰻登りだった。当時、本田さんは、新たにレースシリーズをプロモートする会社日本モーターレーシングセンターを興し、独立。レース運営のクラブ組織ビクトリーサークルクラブ(VICIC)も発足させた。現在VICICは、フォーミュラEのTokyo E- Prixの運営にも携わっている。
外国のコンストラクターの大排気量スポーツカーから軽量コンパクトのスポーツカーへ参加マシンが変わる流れの中で国内のコンストラクターのマシンが参加するようになり日本のレース界にエポックメイキングなシーンをプロデュースしたのがGCだったと言っても良いかもしれない。当初富士スピードウェイだけで開催されていたシリーズだけに特徴のロングストレートを制し、コーナリングにも不可欠なエアロダイナミクスにいち早く注目したのがJ SPORTSでもお馴染みの由良拓也さん。日本のレーシングカーデザイナーの第一人者、由良さんと日本のレースエンジニアたちが編み出したGCマシンの傑作たちがムーンクラフトスペシャル=MCSだ。
「GC Returns」は、ノスタルジーに浸るだけではなく、日本のモータースポーツに一石を投じた当時を呼び起こさせてくれるイベントですね。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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