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第3戦の表彰式
先週のENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第3戦 NAPAC 富士24時間レース オーバーナイトフェス は、公式発表で3日間に54,700人の来場者があったとのこと。予選日は曇り、そして決勝は雨と曇り。濃霧で途中中断という状況の中で行われたイベントだった。ボクは、現場にはおらず、自宅の周りでJ SPORTSやYouTube観戦していました。合間には、ラグビーのリーグワン 2024-25 プレーオフトーナメント決勝を・・・。
年々スーパー耐久の富士戦、24時間レースは、シリーズのハイライトとして注目されているし、近未来の自動車を取り巻く環境へのチャレンジの要素が濃くなっている。順位争いだけではない、【フェス】の要素が強くなっているのを強く感じる。
そして、予選日の5月30日にスーパー耐久の弟分となる『S耐チャレンジ』の概要が発表された。ご存知の方も多いと思うが、スーパー耐久は、誰でも気軽にレースに参加できるようにツーリングカーのエントリーカテゴリーとしてJAFの競技車両として登録されている車両なら参加できるN1耐久としてスタートし、車両の高性能化が進んでスーパー耐久へとその姿が進化してきた。そして現在は、クラスも多くなり、前述のように近未来の車の走る実験室そのもののクラスもある。概要発表では現在のS耐への参加はかなりハードルが高くなってきていると語っている。ハード面、資金面、年齢面で参加しやすいカテゴリーを作ってモータースポーツの裾野を広げて行こうという試み。どのようなカテゴリーでも勝つという目標に向けてどんどんと高度化するのは常。そこで原点回帰のように、立ち止まり、顧みる。S耐もこのような時期を迎えたのかと思う。競技というよりもゲーム性を尊ぶ内容となるようだ。
ボクは、K4耐久レースの特別クラスとして設定されたプリウスクラスに参加した経験がある。K4耐久とは軽自動車と軽自動車をベースに造られた車両が参加できる耐久レース。現在のK4-GPへと引き継がれている。その他にも軽自動車で行われているレースが各サーキットで開催されているので、今後『S耐チャレンジ』が他のイベントとどのように協調、融合してゆくのかを見ていきたい。
そして、先日、一般新聞にトヨタがレーシングカートの普及に乗り出すという記事が掲載されていた。レーシングカートは、4輪モータースポーツの下部にあって4輪モータースポーツへのエントリカテゴリーだけれど、ハード=フレーム+エンジン他の価格が高騰して、レース人口も下降している状況。情報では、レーシングカートの新たな組織が立ち上げられてレーシングカートも現状を打開して底辺の底辺層を拡大しようとしているようだ。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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