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モーター スポーツ コラム 2024年12月6日

日本で戦い続けたロニー・クインタレッリ。SUPER GTラストランへ

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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SUPER GTラストランに臨むロニー・クインタレッリ

今週末は2024年のSUPER GT最終戦となるRound5が鈴鹿サーキットで行われる。本来は8月末に開催される予定だったが、台風の影響でこの時期に延期となった。

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GT500クラス、GT300クラスともにチャンピオンが決まる重要な1戦ということで注目を集めているが、もうひとつ注目したいことがある。これまでGT500クラスで過去最多となる4度のチャンピオンに輝いたロニー・クインタレッリが今季限りでSUPER GTでの活動を終了することを発表したのだ。

===以下、クインタレッリのSNSで発表された文章===

嬉しいときも苦しいときもずっと私を支えてくださった全ての方々、ありがとうございました。
そして長年にわたり、多くのサポートをしてくれた日産とニスモ、そしてスポンサー、さらに最高の結果を出すために常に私と共に戦ってくれたチームとチームメイトたちに、心から感謝します。彼らがいてくれたから、これだけの長い年月、私は夢を持ち続け、そして夢を叶えることができました。
SUPER GTという居場所を作ってくれたGTAがあったからこそ、遠いイタリアの国から来た私が日本で最高のレースを楽しみながら成績を残すことができ、熱い応援を送り続けてくれる多くのファンと出会うことができました。

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クインタレッリが日本のレースに参戦を開始して20年以上。全日本F3から始まり、SUPER GTやフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)へと活躍の場を広げていった。

日産系チームで戦い始めたのは2008年からで、シーズン中に一度は優勝する活躍を見せていたが、柳田真孝と組んで臨んだ2011年シーズンは第4戦SUGOでの優勝を含む5度の表彰台を獲得して初のシリーズチャンピオンに輝く。翌年も同じパッケージで臨み最終戦を待たずにチャンピオンを決めた。

2013年からはエースチームであるNISMOのメンバーとなり、今年で12シーズン目。これだけの長い期間、一度もチーム移籍をすることなくNISMOに在籍し続けたのは過去を振り返ってもクインタレッリのみだ。

2014年と2015年は松田次生と組んで2年連続でチャンピオンを獲得。この頃は日産GT-RとミシュランのパッケージがGT500クラス内でも一歩リードしていた感があり、ライバル陣営はそこにどう対抗するかを考えていた印象だった。

2014-2015シーズンはライバル陣営を凌駕していた

その後も毎年のようにチャンピオン争いに絡む走りをみせていたクインタレッリ。もちろん、早い段階から拠点を日本に移し、日本語も流暢に話す。彼を「青い瞳のサムライ」と表現する人も少なくないだろう。

チャンピオンを獲ったシーズンを中心に、ファンを魅了する走りをみせてきたクインタレッリ。そんな彼もついに国内最高峰のレースを退く時がやってきた。

昨年の立川祐路が引退した時もそうだったが、SUPER GTを牽引するような活躍をしてきたドライバーがいざ退くとなると、寂しさというか「もっと観ていたい」という気持ちになっているファンも多いかもしれない。

ただ、どうしても時代の流れに逆らうことはできず、いつかは第一線を退かなければならない時が来る。今回のクインタレッリもそうだが、今年は山本尚貴、国本雄資がスーパーフォーミュラを降りることを発表。2010年代にチャンピオンを獲得し、シリーズを引っ張った人たちが去っていくと“ひとつの時代が終わり、新たな時代がやってくるのだな”と感じる。

いずれにしても、クインタレッリがSUPER GTで魅せる全開の走りが見られるのは今週末が最後。今シーズンについては、チャンピオン獲得の可能性がなくなっているが、千代勝正とともに今季は2位表彰台が2回あるものの優勝に手が届いていない。

全車ノーウェイトで勝負することになる最終戦。果たしてどんな結果で締めくくることになるのか……最後の最後まで目が離せない。

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文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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