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念願のスーパーフォーミュラチャンピオンに輝いた坪井翔
スーパーフォーミュラの2024シーズンが終わりを告げました。
素晴らしいシーズンであったと思います。
坪井 翔選手、初チャンピオン獲得おめでとう。
彼が富士スピードウェイでマークした3勝はチャンピオンへの扉を開け、道を太くした。彼のこれまでのレコードを開いてみた。2019年に同カテゴリーにデビュー。6シーズンを終えて49レースに参戦。2年目の岡山国際サーキットで初優勝。その年の最終戦、富士スピードウエイで2勝目をあげた。優勝回数は5勝。4勝は富士で記録している。今シーズンは富士(土曜日、日曜日の2レースイベント)の二連勝が圧巻だった。意外にポールポジションは2回しかなく、2023年のオートポリス戦と今年の富士第7戦だけ。そして、決勝レース中のファステストラップは、3回。昨年のオートポリス戦と今年の富士における2戦。以上を見ても坪井選手の富士における強さが分かる。坪井選手は、現在TOM’Sチームに所属している。SUPER GTでは2021年から、そしてSUPER FORMULAは今年から加入。開幕戦では予選10番手、決勝11位とポイントを獲得することができなかった。しかし、その後は連続して表彰台に立ち4戦目の富士で優勝、その後は、前記した通り。鈴鹿の最終戦までチャンピオンを争っていた牧野任祐選手が「富士で坪井くんが強いのは分かっていたけれど、アレがなかったら主役は野尻選手とボクだったのに」とジョーク混じりに語っていた。
牧野選手のチームメイトである太田格之進選手が最終イベント2連勝で締めくくった。その太田選手は、他を圧倒する速さを見せた。特に第8戦決勝で一時は2位に約10秒の大差をつけてトップを快走していたが二度のセイフティカー導入でその差が一気に詰まったがリスタートから4.5秒の差をつけて優勝してみせた。第9戦ではフロントロー2番手からスタート直後にトップに立つとそのままトップでゴールへ突き進んだ。太田選手は正にゾーンに入った速さだった。
そして忘れてならないことが…もう一つ。
今シーズンをもって一人のドライバーがトップフォーミュラから身を引いた。
山本尚貴選手。
2010年にデビュー。15年間で117戦、非選手権を含めて122戦に参戦。優勝9回。ポールポジション13回。ファステストラップ6回。鈴鹿の最終イベントの金曜日に行われた練習走行ではトップタイムをマークしてみせた。
今シーズン限りでスーパーフォーミュラからの引退を発表した山本尚貴
第8戦は予選6番手、決勝7位。第9戦は予選9番手、決勝6位。両レースでポイントをゲットしている。トップドライバーであるパフォーマンスを披露して、コクピットを降りた。多くのファン、そして共に戦った山本選手の引退に対してドライバーたちが流した涙は、彼の15年間の勇姿を讃える涙だったのでしょう。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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