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66年の日本グランプリを制した砂子義一氏。マシンはR380
「レースはやってみなければ、勝つか負けるかわからん!やりもしないで負けると考えるとはなんじゃい!!」
2輪グランプリ直前に劣勢が予想されたヤマハは、副社長を交えて撤退も選択肢の一つであると話し合っていた時にライダーの砂子義一氏が放った強烈なコメントだった。これによってヤマハは、参戦を決定したのだと当時を振り返った。
先日、2020年1月3日に逝去された砂子義一さんの偲ぶ会が行われました。
コロナ禍で何度も会が延期されてやっと開催されました。日本のモータースポーツ黎明期。2輪(ヤマハ)、4輪(プリンス/日産)で活躍されたメーカー関係者、同僚、後輩、メディア関係者が氏を偲んで100名以上が集った。ボクは、NPO法人の一員としてレジェンドレーシングドライバークラブ(LRDC)のお手伝いをさせていただき、役員だった砂子さんにお会いしています。現役時代は、ボクがまだ小学生。伝説の御仁の晩年は、老いても元気の塊のような方だった。判断とコメントには全くの澱みがなく、必ずユーモアとウイットに富んでいたのを思い出します。役員会議の場に颯爽と登場する様は、陽気の良い時期にはテンガロンハットに白いジャケット。冬には毛皮のハットとコート。そして、白いフレームのサングラス。「よっ!」と片手をあげて会議室に登場すると一瞬にして部屋の雰囲気が明るくなった。会議が終われば「じゃ、またな」と再び片手をあげて颯爽と去って行った。
この世を去って3年が経っているのに忍ぶ会は、砂子さんのオーラで包まれて終始和やかな笑顔いっぱい。
写真:筆者提供
4輪に転向し、プリンス、日産のエースとして活躍され、その戦績以上にドライバー間、チームのまとめ役として、「砂子さんがいなかったら現在の日産のモータースポーツ、NISMOは無かった」と挨拶でコメントされる方もいらした。砂子さんを見ていると、尽力したという感は、全く無くてLRDCの活動を通しても自然体でそれができてしまう人だったのだと思うのです。晩年に心を通わせた女性との逸話をご披露する方もマイクの前に立ち、笑い声と拍手喝采。これまで何度か偲ぶ会に参加させていただく機会があったけれど、今回のような会は初めてでした。また一人日本のモータースポーツの礎を築き、歴史に名を刻んだ方が去った。笑顔でご冥福をお祈りします。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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