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岡山国際サーキットで開催されたSUPER GT公式テスト
今年、初めてサーキットへ足を運びました。
岡山国際サーキットです。
SUPER GTの公式合同テストです。GT500クラス15台、GT300クラス27台、合計42台のマシンが二日間のテストの間に多くの周回をして、開幕戦へ向けての準備を行なったのです。
J SPORTSさんのオンデマンド配信をご覧いただけた方も多かったのではと存じます。土曜日、日曜日共に天候に恵まれて、一週間前の天気予報では日曜日の午後は雨模様となっていたのですけれど、土曜日よりは涼しかったのですが、水分が空から舞い降りることはありませんでした。めでたし、めでたし。土曜日は、春を通り越して初夏ではないかと思わせるくらいの暖かさ、いや暑かった。気温は23度、路面温度は、33度。これは、午後のセッションが始まった14時のものなので、そこからもう少しアップしたのではないかと思われます。半袖、Tシャツ一枚でもOK。このコンディションが開幕戦でも同じか、そうではないかは神(仏)のみぞ知る悩ましいところ。
今回、各チームのマシンセッティングは、当たり前ですが、タイヤメーカーさんにとってはとても重要なテストとなっていた。というのも4月の開幕戦までもうテストのチャンスはないから。今回の結果を踏まえて開幕戦に持ち込むタイヤを選択しなければならない。この作業は、チーム&ドライバーと一発のタイム的な部分とロングランの安定した性能をどのタイヤが発揮してくれるかを判断するというもの。今回のテストに開幕戦の気温、路面温度を予測して作って来たタイヤを持ち込んだ各タイヤメーカーさんは、土曜日の状況では温度域が外れてしまっていた。天に翻弄されたようだった。
GTアソシエイションが昨シーズンの最終戦で発表したカーボンニュートラルへ向けてのロードマップでバイオ燃料の使用と共にタイヤのセット数の削減というものがある。2022年まで予選から決勝まで6セットを使用することができたのですが、2023年から5セット。つまり1セット少なくなる。しかし、前年度のシーズンで未勝利のタイヤメーカーの場合は、もう1セット多く使用できる。このレギュレーションによるとGT500クラスではブリヂストンとミシュランのタイヤを装着したチームは5セット。ダンロップとヨコハマのタイヤを装着したチームは、6セットを使うことができる。B社とM社は、5セットのタイヤで最高のパフォーマンスを提供するために四苦八苦するのです。
セッションを終えるごとにタイヤメーカーさんのエンジニアとドライバー、チームのエンジニア、監督が鳩首会談してあれやこれやを意見交換。
さて、開幕戦では、どんなコンディションとなるか・・・。それは、神(仏)のみぞ知る。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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