人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2022年10月7日

【FIM スーパーバイク世界選手権2022 第9戦 ポルティマオ(ポルトガル):プレビュー】バウティスタ3連勝で迎える最後の欧州戦

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
  • Line

しかしながら、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)にも転倒、接触によるノーポイントレースができてしまう可能性はあるので、追う側のライダーたちは自分達が勝つことだけを考えてレースをするしかありません。とは言うものの、バウティスタは今季、英国ドニントンパークを除くサーキットでは少なくとも1勝は飾っていますし、彼が乗るドゥカティ・パニガーレV4Rのポテンシャルは盤石。

アルガルヴェでも昨年、スコット・レディング(今季BMWに移籍)がドゥカティ・パニガーレV4Rで優勝を飾っていますし、このコースとの相性はかなり良さそうです。スペインでの3連勝に続き、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)がさらにリードを広げる可能性はかなり高そうです。

一方、シーズン後半に入って、3強状態だったトップライダー達に一矢報いるライダー達がどんどんと出てきているという印象を受けたのが前戦・カタロニアのレースでした。予選でポールポジションを獲得したのはなんとスペイン人ライダーのイケル・レクオーナ(ホンダ)。レースでは表彰台獲得とはなりませんでしたが、改めて彼のポテンシャルの高さが示される形となりました。

そして、カタロニアのレース1で今季初の表彰台を掴んだのはギャレット・ガーロフ(ヤマハ)。デビュー当時から速さを示してきたガーロフでしたが、今季は苦戦。トップ争いになかなか絡めずにいましたが、ここに来て初ポディウム獲得となりました。

ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)は来季から、BMWのサテライトチーム「Bonovo Action BMW」への移籍が決定。彼が所属するヤマハのサテライトチーム「GRT Yamaha」は来季、MotoGPからレミー・ガードナーが転向してくることになり、さらにスーパースポーツ世界選手権で昨年王者を獲得したドミニク・エガーターの加入が決定。グランプリで豊富な経験を積んできたビッグネーム2人が戦うことになりました。

これにより、日本の野左根航汰(ヤマハ)はシートを喪失。しかしながら、来季もヤマハの支援でMoto2世界選手権に参戦することが発表されました。今季、ランキング19位とかなり苦戦している野左根は今季をもってスーパーバイク世界選手権を去ることになります。残り4戦、12レース、来季の去就は決まりましたが、元全日本JSB1000王者として1000ccクラスで意地の走りを見せて欲しいところです。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ