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スーパースポーツ世界選手権 第
FIMスーパーバイク世界選手権に帯同する、中型スポーツバイクの世界選手権レース「スーパースポーツ世界選手権」、そして日本人ライダーの岡谷雄太が参戦する「スーパースポーツ300世界選手権」は第3戦・エストリル(ポルトガル)でのレースを迎えます。J SPORTSでは「スーパースポーツ世界選手権」と「スーパースポーツ300世界選手権」を放送中。今回も熱いレースが期待できそうです。
まず、日本人ライダー岡谷雄太(カワサキ)が参戦する「スーパースポーツ300世界選手権」は第2戦・アッセンのレース2で岡谷雄太がついに3位表彰台を獲得。今季はJ SPORTSでもハイライトが放送されるようになっていますから、「スーパースポーツ300世界選手権」にさらなる注目が集まりそうなグッドニュースでした。
その「スーパースポーツ300世界選手権」ですが、今季は勢力図が大きく変わっています。岡谷も乗るカワサキ・ニンジャ400が昨年までは圧倒的に強かったのですが、性能調整の妙なのか、ヤマハ・YZF−R3、KTM RC390との3車種による大混戦レースになっています。ここまで4戦を終えて4人のウイナーが誕生しており、誰が勝ってもおかしくない状況。そういう意味では岡谷の優勝のチャンスがそろそろ巡ってくるかもしれません。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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FIM スーパースポーツ世界選手権2022 第3戦 エストリル(ポルトガル)|視聴画面|J SPORTSオンデマンド【公式】
配信期間 : 2022年5月23日午後10:30 ~ 2022年5月23日深夜0:30
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FIM スーパースポーツ300世界選手権2022 ダイジェスト 第3戦 エストリル(ポルトガル)|視聴画面|J SPORTSオンデマンド【公式】
配信期間 : 2022年5月30日午前8:30 ~ 2022年5月30日午前8:45
昨年は「スーパースポーツ300世界選手権」の開催がなかったエストリル。戦況は未知数ですが、岡谷の活躍に期待しましょう。
そして、中量級の「スーパースポーツ世界選手権」は今季からドゥカティ、トライアンフ、MVアグスタのニューマシンが加わって装い新たになったシリーズですが、バイクの種類が増えても、性能調整が行われても、ライダーの実力が大いに影響するレースなのだということを再認識させられる展開になっています。
昨年、圧倒的な強さでチャンピオンを決めたドミニク・エガーター(ヤマハ)が今季も速さをキープ。やはりMotoGPに昇格してもおかしくはなかった実力の持ち主だけに、速さは別格と言えます。第2戦・アッセンはレース1、2ともに優勝を飾り、開幕戦から2位、そして3連勝と他を圧倒する大きなリードを築きました。
ランキング2位は同じくグランプリ出身のライダー、ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)で、開幕戦・アラゴンのレース1で優勝。ランキング3位は新たに参戦したドゥカティ・パニガーレV2に乗るニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)とランキング上位3人は元Moto2ライダーで締められています。
シーズンが進むにつれ、そこに加わりそうなのがカン・オンジュ(カワサキ)です。かつては「スーパースポーツ世界選手権」を席巻したカワサキZX−6Rですが、近年はヤマハYZF−R6に押され気味で劣勢は否めないのですが、オンジュは序盤からトップ争いに加わり、3位表彰台を2回獲得。まだ18歳という若さながら、トルコ人ライダーの元チャンピオン、ケナン・ソフォーグルの薫陶を受けた才能が開花し始めています。
さて、5月19日(金)〜21日(日)に開催される第3戦の舞台はポルトガルのエストリルサーキット。1周が4.2kmのクラシックサーキットで、1996年まではF1、2021年まではMotoGPが開催されていたことでも知られるサーキットです。しかし、コロナ禍になる前までしばらく世界選手権レースが開催されておらず、若い世代のグランプリ出身ライダーにとっては経験値の少ないコースと言えます。
ドミニク・エガーター(ヤマハ)はグランプリ時代にはGP125やMoto3、Moto2でエストリルのレースを多数経験しており、その甲斐あってか、昨年、スーパースポーツ世界選手権で初優勝したのがこのエストリルでした。軽量な車体でレース専用に設計されたマシンでレースをしてきたエガーターが、基本的には公道走行を大前提として設計されたプロダクションバイク(市販車)に転向して初めて優勝できたサーキット。コースでの経験値も含めてエガーター優勢であることは間違いないでしょう。ここで彼の勢いを止める光る速さを見せるライダーが現れなければ、このまま今季もエガーターのシーズンになりそうな予感がします。
文:辻野ヒロシ
辻野 ヒロシ
1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。
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