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モーター スポーツ コラム 2022年3月30日

Z+M恐るべし~SUPER GT公式テストを振り返って~

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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ミシュランとの組み合わせに注目が集めるZ GT500。

先週末には、SUPER GTの2回目合同テストが富士スピードウェイで行われました。天気予報に反して、コンディションはコロコロと変化し各チームはドライコンディションでバッチリとセッティングを決められる状況ではなかったですね。しかし、今シーズンのウェットコンディションでの勢力図が分かったという一面があって面白い週末でした。

J SPORTSさんの番組、オンディマンドを視聴いただいた方達はご存じでしょう。岡山のテストと同じく雨でも日産のZ GT500が速かった。やはり、ニューマシンのZは、素性の良いマシンのようです。そして、Zの足元を支えるミシュランのウェット用タイヤの性能に注目が集まっていました。Zとミシュランの組み合わせがウェット(1日目の午後/2日目の午前)セッションでは3号車と23号車が1-2。それも3番手にほぼ1秒のタイム差をつけた。タイムもさることながら、ミシュランのウェット用タイヤのトレッドパターンが・・・。トレッドのイン側寄りに3本のグルーブ、アウト側とイン側円周にトレッド面に垂直のグルーブが入っているというシンプルなもの、昨シーズンは、ウェットコンディションが無かったのでこのパターンを確認することができなかったけれど、今シーズンは開幕前で発見。他メーカーのウェット用タイヤは、中央に2本か3本のグルーブ、そして左右には対象か非対称に斜めの細かなグルーブ、サイプが配されている。

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それと比べると全く異なるコンセプトで開発されているのは一目瞭然。ミシュランは、世界耐久選手権に供給しているインターミディエイト(ドライとウェットの中間コンディション用)タイヤを有していて、それは少し濡れている路面でもドライ用のスリックタイヤと同じくトレッドにグルーブが存在しない。多分、そのタイヤに用いられているゴムのコンパウンドを採用しているのではとライバルメーカーたちは推測。だが、どの程度の雨量までが許容範囲なのかが分からない。

さて、楽器は演奏できますか?
この時期、モータースポーツ界の面々は演奏がとても上手です。
それも。和楽器。
相手に合わせて見事に演奏し、演奏していたと思ったら、していたような素振りだけを見せていたり。そうです、<三味線を弾く>というやつです。

GT500もGT300クラスでもチームごとにそれぞれのプログラムで走行し、中にはまだ開幕していないのに最大のサクセスウエイトを搭載して走行。あるGT300クラスのマシンは、100キロのウエイトを搭載して走行していたという情報もあったのです。昨年チャンピオンを連覇できなかったのが相当悔しかったようです・・・。(どのチームかはご想像にお任せします)

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文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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