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モーター スポーツ コラム 2022年1月31日

ペナルティもなんのその!大湯都史樹が貫禄の走りで開幕戦鈴鹿を制す

SUPER GT by 平野 隆治
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大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT)は前評判通りの圧倒的な速さをみせた

いよいよその火ぶたが切って落とされた『SUPER GT 2022 ヴァーチャルシリーズ J SPORTSグランプリ』。第1戦の舞台となったのは、2022年のリアルのシリーズでは第3戦に予定されている、三重県の鈴鹿サーキットだ。屈指のドライバーズサーキットであり、その攻略はヴァーチャルでも困難。事前のプラクティスから、ドライバーによってタイム差もあり、ライバルのタイムを知り「嘘でしょ!?」という声も聞こえ始めていた。

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そんななか、まずは1台ずつが1周アタックするスタイルで公式予選がスタートした。まずは2022年にSUPER GTにデビューする太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)が1分57秒477をマーク。これをターゲットに続々とタイムが更新されていくが、まず1分56秒台をマークしたのは三宅淳詞(たかのこの湯 GR Supra GT)。1分56秒825を記録しトップに立つ。

今シーズンSUPER GTにデビューする太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)

しかし、そのタイムを上回ってきたのは大湯都史樹(Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT)。グランツーリスモSPORTで国体出場経験もあるドライバーが1分56秒525を記録しトップに。さらに阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)、坪井翔(au TOM'S GR Supra)が1分56秒台を記録するが、その中1分56秒416で見事第1戦のポールポジションを奪ったのは山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)。「ふだんからグランツーリスモSPORTをやっているのが役に立ちました」とまずはポール獲得を喜んだ。2番手には大湯、3番手に三宅、4番手に坪井、そして5番手に阪口がつけた。

■序盤からレースは大混戦に

予選の興奮もつかの間、続けてスタートした22周の決勝レース。このレースではソフトタイヤ、ミディアムタイヤをどちらも使用しなければならず、14周以内に一度ピットインしタイヤ交換しなければならない。

ローリングスタートで切られたスタートでは、まずはミディアムタイヤでスタートした山下がホールショット。1周目のリードを奪う。後方では、本山哲(Team LeMans Audi R8 LMS)がデグナー二つ目の立ち上がりで接触を喫したほか、上位では阪口が日立オートモティブシステムズシケインでコースアウトするなど混戦模様となるが、そんななか、2番手につけたソフトタイヤの大湯は1周目のバックストレートで山下のインをうかがうなど、激しいレースが展開されていった。

鈴鹿サーキットを舞台に記念すべき第1戦のスタートが切られた

上位陣は僅差のまま3周目を迎えるが、トップ争いはこの周に変化が。メインストレートでスリップストリームにつけた大湯は、1〜2コーナーの攻防で山下をオーバーテイク。トップに浮上した。さらに、5周目には三宅も山下をかわし2番手へ。上位は坪井、中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)、牧野任祐(STANLEY NSX-GT)らが一団となっていったが、大湯は5周目には2秒、7周目には4秒と、後続との差を広げる速さをみせていった。

2番手の三宅を先頭とする上位争いでは、8周目のNISSINブレーキヘアピンで中山と牧野が接触。中山にはペナルティが出されてしまう。一方、その周には牧野や坪井が早々にピットインし、タイヤ交換を実施。ライバルたちも続々とピットインしていった。3番手に順位を落としていた山下も10周目にはピットインし、ミディアムからソフトに交換。グイグイと追い上げをみせていった。

■トップ独走の大湯にまさかのペナルティも……

一方、トップの大湯、そして平峰一貴(カルソニックIMPUL GT-R)とバトルを展開しながら追い上げをみせていったロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH GT-R)、さらに吉本大樹(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)、太田らは中盤までピットインを遅らせる。ただ、そのなかで大湯は「計算ミス」と規定のピットインタイミングをこなせず、16周目にピットインした大湯には、まさかの5秒ペナルティが課されてしまった。

ピットアウト後、大湯がペナルティを消化しているうちに、一気にトップまで追い上げてきたのは山下。18周目、スローダウンする大湯をかわすとトップに返り咲いた。山下は後半スティントにソフトタイヤを選んでおり、このまま逃げ切るかと思われたが、大湯はミディアムタイヤながら激しい追い上げをみせると、19周目に山下の背後へ。さらに20周目、バックストレートで一気に山下をかわした大湯がふたたびトップに浮上した。

レース後半は山下と大湯の痺れる争いが続いた

大湯はそのまま逃げ切ると、4.5秒差のリードを保ち、見事第1戦鈴鹿を制した。一方、2位争いは白熱。燃費計算にミスがあり、終盤燃料が厳しくなった山下に対し、後方からグングン追い上げた阪口がファイナルラップに山下をパス。1周目のスピンを取り返し表彰台を獲得した。3位は山下となった。4位争いは終盤まで三宅、牧野、さらに2ストップ作戦を選んだ坪井の争いとなっていたが、燃料計算を誤った牧野がファイナルラップでスローダウン。三宅が4位、坪井が5位に。中山が6位でフィニッシュした。

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文:平野隆治

平野 隆治

平野 隆治

1976年横浜市出身。モータースポーツ専門誌、サイトの編集部員を経て、2015年からモータースポーツを中心にした“自称なんでも屋”に転身。SUPER GTは10年以上ほぼ全戦現地で取材をこなしてきた。

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