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念願の入国が叶ったサッシャ・フェネストラズ。
またしても海外から嬉しい、嬉しいニュースがもたらされましたね。
アレックス・パロウ選手がIndycarシリーズのタイトルを獲得。なんと挑戦2年目の快挙。日本国内では全日本F3で戦った後に一旦ヨーロッパでワンシーズンを過ごして後2019年に再び日本でSUPER GTとSuper Formulaに参戦。SFでは1勝を挙げた。
そして彼は、アメリカへ。国内で戦っている時から目標としていたのは、Indycarだった。
2020年の参戦初年度はデイル・コイン・レーシングからの参戦。2019年のSUPER GTのチームは、2004年にル・マン24時間を制したチーム郷だった。そして、郷氏は1980年代にIndyにデイル・コインと共にチームを結成していた。パロウの初参戦には縁があったのだろう。そして、今年名門のチップ・ガナーシ・レーシングへ移籍して、いきなりトップドライバーの仲間入りを果たした。3勝を挙げて、ポールポジションは取るは、ファステストラップタイムも叩き出すは、大活躍。先週末の最終戦は、しっかりと4位に入ってチャンピオンを決定した。2年目という短い挑戦の中で得たシリーズの頂点。
おめでとう、アレックス。この勢いでは、これから彼の時代がやってくるのではないかという予感がする。
そして、もう一報。
コロナ禍でVISAが発給されずに入国ができない状況であったサッシャ・フェネストラズ選手に、ようやくVISAの発給がされて次戦のSuper Formula第6戦に参戦が叶った。その後のSUPER GTの参戦も・・・。
今朝(9月29日)に本人からSNSに投稿があって、
「9ヶ月待って、ようやく日本の政府が入国VISAをくれました」
「9ヶ月間レーシングカーから遠ざかっていたので簡単ではないと思う。VISAの発給に協力していただいたJAF、TOM’S、KONDO Racing、FIAそして、その他の関係者の皆さんありがとうございます」
同シリーズのプロモーター、日本レースプロモーション(JRP)からも次戦にフェネストラズ選手の参戦が発表されていますね。
実は、モータースポーツを取り巻く今回のVISA発給に関することは、他のスポーツの状況とは異なる点がいくつも分かって、管轄する官庁、省庁の環境を嘆くだけではなくて、モータースポーツ界も努力して、環境を変えて、モータースポーツの<スポーツ>としての魅力と意義を発信していかなくてはならないと改めて実感した次第です。ハイ。
何はともあれ、アレックスのチャンピオン獲得を喜び、サッシャの第二の故郷、帰国を嬉しく思った今日このごろでした。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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