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悲願のル・マン初優勝を達成した小林可夢偉。
“スーパーGTトークバラエティ、ジーティーヴィー”
というタイトルコールから始まるモータースポーツTV番組唯一のトークショーのMCを担当させていただき、幾年月か・・・。
J SPORTSさんは、他にもトークショーを展開していて、その一つが<2021ル・マン24時間レースの舞台裏>です。
GTVは、これまで、お招きしたドライバー、関係者の数は・・・。数えていないので分かりませんが沢山の方々とトークショーを展開させていただいております。最近は、コロナ禍によって、リモートによって出演していただく方もお馴染みとなっています。番組の収録前にゲストと収録の流れを打ち合わせ。と言っても、ボクは、パートナーの女性MCにおんぶに抱っこ状態ですから、進行をお任せして、ところどころで言いたいことを言わせていただいております。
そして、9月14日に<2021ル・マン24時間レースの舞台裏>を収録。
ゲストは念願、悲願のル・マン初優勝を達成した小林可夢偉選手と2位の中嶋一貴選手。9月26日(日)午後6:00〜 J SPORTS 3をご覧いただければ、損はさせません。
GTVもそうですが、本番前に控室でドライバーさんに「ボクと初めて会った時のことを思い出せる?」と聞くことがよくあります。可夢偉選手にも・・・。
可夢偉 「フォーミュラ・トヨタ時代?」
二朗 「いいえ」
可夢偉 「じゃあ、カートのジュニア時代だ」
二朗 「そう、場所は?」
可夢偉 「JAFの年間表彰式だったかな」
二朗 「正解!」
と、いう具合にほとんどのドライバーさんは、記憶力がとても優れているのです。驚きます。
「あの時、逃げたでしょ。嫌なんですよ。知らない人に何かを聞かれるの。本当に嫌で逃げたんですよ」
「そう、JAFさんのJAF SPORTS誌に受賞コメントを載せるためにインタビューしようとしたら、逃げられて、追いかけて、会場で隠れんぼ状態になった。このくそガキ!と思いながら追いかけたよ(笑)」
可夢偉選手は当時11歳。全日本カートのジュニアクラスに参戦。
「知らんおっさんに、突然何か聞かれて、誰だってビックリするでしょ。昨日、35歳になったから24年前ですよ」
「おっさんで、失礼しました」
「24年前って、二朗さんは何歳でした?」
「40歳」
「完全におっさんじゃないですか(笑)」
収録は、和やかに、スムーズに進みました。ディレクターからも予定時間通りに終わりました。と褒められました。ボク自身もとても楽しく、トークをやりとりできたかなと思っています。一番楽しんだのはボクだったかな。
11歳のくそガキ、今やル・マンウイナーとなり、WECのみならず、IMSAでも活躍している。彼が目指しているのは、これからモータースポーツを志す日本人がグローバルに活躍する先駆けとなることだという。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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