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【FIM 世界耐久選手権(EWC) 2021 第3戦 ボルドール24時間レース:プレビュー】チャンピオンの鍵を握る24時間の戦い
モータースポーツコラム by J SPORTS 編集部WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTAR
「J SPORTS」で放送中のFIM世界耐久選手権(以下、FIM EWC)。開幕戦ル・マン24時間レースを「#1 ヨシムラSERT MOTUL」が制し、第2戦エストリル12時間レースを「#5 F.C.C. TSR Honda France」が制した。まさに日本勢がシリーズの中心になっているのが今季のFIM EWCだ。
7月17日(土)にポルトガルで行われた「エストリル12時間レース」は開幕戦ウイナーの「#1 ヨシムラSERT MOTUL」のスタートダッシュで始まった。今回もレースをぶっちぎっていた同チームだったが、スタートから3時間で名手シルヴァン・ギュントーリがまさかの転倒。修復を強いられ、優勝争いから離脱。
ヨシムラSERTは修復してレースに復帰するも接触で2度目の転倒、さらに「#7 YART YAMAHA」も転倒を喫するなど上位陣が次々に脱落する中、レースをリードしたのは「#11 Webike SRC KAWASAKI FRANCE Trick Star」だった。
しかし、SRC KAWASAKIは燃料系トラブルでまさかのスローダウン。ここで大事にレースを進めていた「#5 F.C.C. TSR Honda France」がトップに浮上し、TSRは奇跡の逆転優勝を果たした。
ル・マン24時間レースではボロボロだった「#5 F.C.C. TSR Honda France」だが、ここでライバルの脱落もあり、ル・マンでの断崖絶壁陥落から這い上がってきた。ランキング首位は「#11 Webike SRC KAWASAKI FRANCE Trick Star」=87点、そしてランキング2位に「#5 F.C.C. TSR Honda France」=82点となり、そのギャップは僅かに5点。「#1 ヨシムラSERT MOTUL」=76点はランキング4位につけ、上位勢のポイント差は接近している状態。そういう意味では大量得点獲得でリードを広げることが可能な第3戦「ボルドール24時間レース」は非常に重要な1戦である。
9月18日(土)〜19日(日)にフランスのポールリカールサーキットで開催される「ボルドール24時間レース」は1922年に始まったフランス伝統のオートバイレースで、その歴史が始まった当初は24時間レースではなかった。
「ボルドール」はフランス語で「金の杯」を意味する言葉で、いわばフランスにおけるオートバイ競技の頂点に位置付けられるイベントだ。サーキットで開催される耐久レースとして定着したのは1971年のル・マンからであり、1978年にル・マンでの24時間レースが「モトス24時間レース」という名称で独立すると、「ボルドール」はポールリカールやマニクールで開催される24時間耐久レースにそのタイトルが付けられることになったのだ。
ちなみに近年では2014年まではマニクールでの開催。2015年以降は南フランスのポールリカールサーキットで開催されている。ちなみにポールリカールは地名ではなくシャンパンのG.H.マムなどを製造販売するペルノリカールの創立者の名前である。
同サーキットは約5.8kmのハイスピードコースであるが、2000年代にF1向けのテストサーキットへと改修されたコースだ。特徴的なのはミストラルストレートと呼ばれる長い直線で、ストレートエンドでは時速340kmという迫力の走りも魅力的だ。当然、エンジンにも負担がかかるサーキットである。また、天候の激しい変化に左右されることも多く、24時間中のほとんどの時間でレースが止まっていた年もあったのだ。そういう意味ではいろんな意味で予測がしづらいタフな戦いとなる。
また、今季は秋に延期開催の予定だった「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」が中止になり、最終戦はチェコのモストサーキットという聞き慣れない名前のサーキットで開催されることになった。同サーキットは今年スーパーバイク世界選手権を開催しているので、ある程度、チームは予測が立てられるが、日本勢にとってはせっかくのホーム鈴鹿でのレースができないのはディスアドバンテージになるかもしれない。それならやはり、この「ボルドール24時間レース」は是が非でも勝ちたいレースと言える。
エストリルで勝った「#5 F.C.C. TSR Honda France」はここで「#1 ヨシムラSERT MOTUL」とのギャップを広げたいところだろうが、TSRは高橋裕紀が事前テストで転倒し、怪我を負っている状態なのが気になる。今季からTSRに加わった高橋裕紀にとって2度目の24時間レースだ。
また、日本人ライダーとしては全日本ロードレースST1000クラスで印象的なレースを見せている渥美心が「OG Motorsport by Sarazin」からスポット参戦することになった。事前テストなしのぶっつけ本番の状態になるが、度胸がある渥美の熱い走りに期待したい。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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