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ジュリアーノ・アレジは代役参戦ながら初優勝の快挙を成し遂げた。
SUPER FORMULA(SF)とSUPER FORMULA LIGHTS(SFL)が行われた九州の大分県にあるオートポリスは荒天に見舞われてスケジュール変更など、てんやわんやでした。金曜日に現地に到着した時には曇り時々晴れの天候で、翌日からの悪天候はあまり予想できなかったのですが、現代の天気予報はかなり正確ですから、覚悟はしていました。阿蘇山の外輪山に位置していますオートポリスですから、天候が崩れると平地よりも大変。断続的な強い雨、そして雨が止むと濃霧がサーキット全体を包んでしまう。
大会組織委員会と大会審査委員会がスケジュール変更と、一部のレースをキャンセルする決断でメインイベントのSFの決勝レースをスタートさせ、結果的に13周して天候悪化によってレースを中断し、その後天候の回復が望めないと判断してレース終了。11周時点の順位が最終結果となり、得点は、ハーフポイントが与えられました。
第3戦は雨と濃霧という厳し天候下の開催となった。
約10年ぶりにSFの決勝レースを解説させていただきました。
自分でも反省すべき点、事実と異なるコメントをしてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。すみません。解説席は体力的にはピットでウロチョロするよりも楽ではありましたが、脳内労働は、ハードで、かなり脳のバイト数を要したのか疲れました。もし次回解説のチャンスがあるのなら、脳のメモリとクロックをバージョンアップしないと改善は見込めないかも・・・。
羽田空港に着き、自宅へ向けてリムジンバスの発着場所に向かう途中、大きな荷物を横に置き、バスを待つ青年に会いました「お疲れ!」と声をかけると笑顔で「お疲れさま」と返してくれた。
そう、数時間前にオートポリスにおいて日本国内の最高峰レースで初優勝を遂げたジュリアーノ・アレジ選手だった。誰かが迎えにきてくれる様子もなく、一人で居を置く御殿場に帰る途中だったのだろう。ご存知のように元F1ドライバーのジャン・アレジ氏の息子でお母さんは後藤久美子さん。ゴシップネタとしてはかなりハイクラスだけれど、深夜の羽田のバス停で一人のジュリアーノの周りには、新聞記者もファンもいなかった。彼は、今回も中嶋一貴選手の代役としてSFとSFLにダブルエントリーしてSFで初優勝。彼の所属するチームの待遇はSFLドライバーであって特別なものではない。新天地の日本は、修行を再開、ドライバーとしての再スタートの地。数多くのドライバーを育成してきた彼の所属チームTOM’Sにおいてどのような成長を見せるか注目です。これはスター誕生の前夜の風景だったのでしょう。
今週末は、スーパー耐久富士24時間レースです。シマシマ(竹内紫麻)がやる気満々です!!
PS:ジュリアーノは、御殿場に帰宅してからお腹が空いたので、冷蔵庫にあったピッツァをレンジで温めて食べて、3時半にベッドに入ったそうです。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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