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逆転で第2戦を制した17号車 Astemo NSX-GT。
5月のゴールデンウィーク恒例の富士スピードウェイで開催されるSUPER GTは、今年入場観客数を制限して有客のイベントとして開催されました。入場が可能であっても、新型コロナウイルス感染防止対策を講じられているので、まだ以前のようにファンの皆さんからの応援はできない。そんな状況下で有志の方々が手作りでファンサイドからのメッセージをグランドスタンドに掲示したり、富士スピードウェイさんのご協力でコントロールライン上ブリッジの電光掲示板にドライバーサイドからのメッセージが出されたり、コロナ禍でもファンとドライバー達の交流を試みられた。みなさんご苦労様でした。
さて、この第2戦からFCY=フルコースイエローが導入されました。中継をご覧いただいた方はご存知でしょう。コース上で何らかのトラブルが起きたら、FCYのボードと黄旗が提示されてコース上の全車が時速80キロで走行し、止まることなくレースは中断、コース上にストップした車両の排除などの処理が終えたら、レース再開となる。世界耐久選手権(WEC)の中継で行われているのをご覧いただいている方も多いことでしょう。システムは基本的にWECと同じ。
しかし、初の導入とあって、いくつかの問題が浮かび上がり、そして運、不運があった。
トラブルやアクシデントのドライによってはセーフティカーがコース上に出てコントロールすることもある。第2戦では500キロ、110周のレース中セーフティカーが1回。FCYが3回導入されている。FCYによってレースの運営は間断なくスムースに行えていたように見えた。だが、ボクの目にも<あれっ?>と思うことがあった。全車は80キロで走行することになっている。よって、FCYの最中は各車の間隔は変わることがない【はず】なのだが、どうみても間隔が縮まったり、広くなったりしていた。これは、各車に搭載しているスピードコントロールのシステムに誤差があったから。また、80キロの規制がかかる前にレースコントロールからテン・カウントダウンがアナウンスされていた。10〜1へカウントダウンが終わって80キロにするところを、カウントダウンが始まった瞬間に80キロにしてしまったドライバーもいたようなのです。これは、完全にヒューマンエラー。
SUPER GTのプロモーター、GTAは、より良いレース運営を目指して国内初の FCY導入に踏み切ったのですが、WECの運営は良くて、こっちは上手くゆかないのはモータースポーツ界では如何ともし難い電波法の規制があるのです。しかし、しかしですよ、ヒューマンエラーを無くして、厳しい規制の中でも叡智をもって確実なFCY運用へチャレンジしていただきたいです、ハイ!
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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