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来日が待たれるサッシャ・フェネストラズ
先日、TOM’SさんのFacebookでサッシャ・フェネストラズ選手の近況がアップされていました。彼は、今ドバイに滞在していて、すでに3ヶ月が経っているとジムでトレーニングしながらセルフィーの動画で語ってくれていました。
コロナ禍の今、日本は、海外からの入国に関しては、PCR検査の陰性証明書を提出し入国してから2週間の自主隔離が義務付けられています。今国内でSUPER GTやSUPER FORMULA、SUPER FORMULA LIGHTSに参加している外国人選手は、そのガイドラインに従って活動しているわけですね。フェネストラズ選手に関しては、外国人の在留資格の期限も切れてしまっていたというのが、コロナ禍だけの問題ではない入国できない理由の一つです。
自主隔離の期間に関して、Jリーグや日本野球機構では、関係省庁と折衝して隔離期間に短縮を許可されていると聞きます。それでは、モータースポーツもその許可を得られるのではないか、と思うのは容易いのですが、<モータースポーツです。宜しくお願いします>と正面切って門を叩いても簡単に門を開けてくれないらしい。まずは、モータースポーツというものがどこの省庁の管轄下にあるのかを確かめて門を叩かないと、全く相手にしていただけない。国内4輪モータースポーツを統轄する日本自動車連盟(JAF)の管轄は、警視庁。2輪もそうかというと違っていて、文部科学省。何故っ?と首を捻りますよね。
それは、さておき外国人選手の自主隔離期間の短縮についてその管轄省庁にお願いを陳情しても、解決は簡単ではないのです。まず、モータースポーツは【スポーツ】と認めてくれていなくて、興行であるという認識だそうです。スポーツだ!!!と、どれだけ一生懸命に説明しても納得してくれるまでには時間がかかりそうです。管轄省庁のお役人の方のスポーツとは、オリンピックやパラリンピックの競技であるかどうかが一番だそうです。
では、F1やWEC、WRCのために外国人選手が日本に来日して競技に参加するためには、例の2週間の自主隔離が必要か・・・。これは、短期間でOK。なぜなら、国際自動車連盟(FIA)が国際オリンピック委員会(IOC)に加盟しているから。じゃあ、FIAの傘下でJAFが統轄している国内における国際格式競技に参加する外国人選手にも適用されるか・・・。これはダメ。なぜならJAFが日本オリンピック委員会(JOC)に加盟していないから。
WRCに関しては、競技が一部公道を使うわけで、国土交通省にも折衝しなくてはならないという。事務局さんは大変です。
でも、そこにスポーツ庁という強い味方が登場してくれたそうです。まず、モータースポーツのスポーツ性を尊んでいただき、縦割りな省庁間に横割りの折衝を実現してくれるそうです。焼きトン屋さんで食べ終えた串を縦に横に積み重ねるのは簡単でも省庁間に横串を突き刺すのは大変なのでしょうね。宜しくお願い申し上げます。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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