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新型コロナウイルス感染症と闘う医療従事者への感謝のメッセージと共に2021年シーズンに挑む野尻智紀(TEAM MUGEN)
先週は、SUPER FORMULA(SF)とSUPER FORMULA LIGHTSの開幕戦。予選日前日=金曜の夜、そして決勝日前日=土曜日も富士スピードウェイのゲート前には多くのファンの皆さんが、ゲートオープンを待ちわびて、長い車列を作っていました。例年に比べれば、穏やかで暖かな週末でしたが、深夜は気温が低くなるし、車内で夜を越すことを察すると、ありがたい限りでした。
SFは、予選から決勝を通じて、ホンダエンジン勢が席巻していました。この状況は、事前のテストから予想されていたことでしたね。64号車の大湯都史樹選手と5号車の福住仁嶺選手がテストでトップタイム争いをしていて、これにトヨタエンジンの20号車の平川亮選手が食い下がるというか、孤軍奮闘していたので、それがどのように本番では展開するか興味がありました。前回のこの小欄で書きましたけれど、オーバーテイクシステム(OTS)が倍の秒数使えるようになってレース展開にスパイスが投じられるかなと思っていました。しかし、ホンダエンジン勢の強さ、速さは、それをも凌駕する状況だった。
ポールポジションからスタートした16号車の野尻智紀選手がスタートで大湯選手に交わされたものの、まったく動じずにトップを奪い返すとあとは、ゴールに突き進んだ。41周レースの39周目まで引っ張って、そこでタイヤ交換。そのままトップでレースに復帰したのだから、圧勝も圧勝。2位の大湯選手と3位の福住が最終ラップに自己ベストタイムを記録して野尻選手に追いすがったけれど、それを突き放して野尻選手は昨年の第7戦オートポリス以来の4勝目。その時もポールtoウィンだった。彼の所属するTEAM MUGENは、全戦でポールtoウィンを目標としているので、まずは、開幕戦で有言実行ということになった。めでたし、めでたし。
トヨタエンジンユーザーのトップは平川選手だった。4位でフィニッシュしたけれど、トップから約20秒離されていて、トップ3が4秒以内でフィニッシュラインを通過している状況とは、大きく異なっていた。ホンダはパワーが出ているのは確か。しかし、トヨタエンジンも負けているわけではない。このシリーズは年間1機のエンジンしか使うことができない。それを考えると、この強さ、速さ、パワーの出方がワンシーズン続くのか。エンジンメーカーは、互いにもの凄く緻密で熾烈なエンジン開発を行い戦いの場でその雌雄の決着をつけている。トヨタエンジンの巻き返しはあるのか。
今週末は、岡山国際サーキットでSUPER GTの開幕戦です。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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