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モーター スポーツ コラム 2021年2月17日

SGT2021

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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富士スピードウェイで開催された昨年のSUPER GT第8戦

先週ようやくSUPER GTの2021年カレンダーが変更・発表されましたね。(JAF承認・FIA申請中)

変更前のカレンダーは、海外戦、タイとマレーシアの2戦を含む全8戦が予定されていました。昨年、メディアに向けてのGTアソシエイション代表、坂東正明氏の定例会見でも「新型コロナウイルスの状況を見つつ、海外戦は最後まで実現の可能性を探る」とコメントしていました。しかしながら、まだまだ収束の気配が見えない状況の中では、海外戦の開催を諦め、代わってツインリンクもてぎと富士スピードウェイにもう1戦ずつ加えることで全8戦を開催することとなった。
特別戦や昨シーズンのような特例スケジュールを除き、シリーズの最終戦として富士が舞台となるのはかなり久しぶり。全9戦で行われていた2008年以来の富士最終戦となる。実に13年ぶりのスケジューリングですね。

GT-Rがデビューした2008年。23号車 XANAVI NISMO GT-Rは最終戦・富士で優勝を決めた。

ノーウエイトで戦われる富士はどのようなレースが展開されるのか興味ありますね。また、獲得ポイントによって搭載されるウエイトの名前がハンディウエイトから【サクセスウエイト】になるそうです。WECでも同じ手法が施されていますね。表現は、ちょっとおかしいかもしれませんが<お仕置き>的なものから<ご褒美>に変化したというか、<手枷足枷>から<勲章>が与えられというニュアンスですかね。

最近になって新型コロナウイルスの感染者数が下降しているのは好材料としても感染の防止対策を緩めるわけにはいかないですよね。その防止対策によって、例年に比べて感冒=インフルエンザの感染数が減っているという情報も耳にします。マスクの着用、外出して事務所に戻ったとき、帰宅したときには、必ず石鹸で手洗い、または、アルコールで十分に消毒、そしてウガイするという習慣がついています。そのおかげなのでしょう昨年から現在に至るまで悪寒を感じることは一切無い。

さて、イベントスケジュールが発表されたことは、良かったのですが、その他の規制に関する決定はまだ知らされていない。昨年イベントプロモーターさんや、主催サーキットさんとして関係者が感染拡大防止策として規制した人の動線やファンの皆さんの入場数の規制は、どうなるのか。感染数が減少してきているからといって、コロナ禍以前に一気に戻すことは危険。ワクチンが日本国内に輸入され、2月17日から医療関係者に接種され始めたけれど、接種の順番としては次に高齢者。一般人は6月、いや7月以降になる見通しだから、モータースポーツ関係者の大多数やファンの皆さんがワクチンの接種を受けられるのはシーズンが始まって以降となる。ワクチンの効果もまだ分からない状況では、昨年と同じような規制は行わなくてはならなくなるのは当然。

まずは、この春からメジャーモータースポーツイベントが開催されるべくスケジュールが発表されたことをとても、とても嬉しく思います。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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