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モーター スポーツ コラム 2020年11月17日

【特別編】タニマチさん、ニュータイプ

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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Modulo KENWOOD NSX GT3

小欄でかつてボクの祖父が相撲とりであったことを書いたことがあります。
幕内力士、最高位前頭二枚目だったので、贔屓してくれる旦那さん、タニマチさんがいたそうです。親父から聞いた話ですが、現役を引退して特に仕事もせずにいて、祖母が「親方、お米がありませんよ」と囁くと、朝に紋付袴姿で多摩川の梨籠をさげて出かけ、夕方にほろ酔い気分で帰ってくると祖母に包みを渡す。そうすると再び働かなくともいつもと同じ生活が続く。タニマチさんは、巣鴨に住む実業家であったそうです。

モータースポーツ界には、タニマチさんは存在するのか。
昔の相撲界とはちょっと違うけれど、スポンサー企業さんがモータースポーツの【タニマチさん】ですよね。グラスルーツカテゴリーだとノーマルカーレースのボディーに【スナックみどり】なんてカッティングシートが貼られていた。これも立派なタニマチさん。

近頃は、いろいろと資金を集める方法がありますね。クラウドファンディングや投げ銭はよく聴きますが、スポーツ、アスリートに特化した資金とメディアへの露出を支援するサービスが今年の2月から始まったという。プロスポーツのアスリートにとって露出してセルフプロモーションを行う、そして認知度を高めるというのは重要だし、それによる支援を得る、できれば活動資金を集める。最近ドライバーの多くがSNSで自身の活動を発信していますね。でも、それが資金集めにリンクしているかどうかは、クエッション。

新たなるサービスというのは、活動をSNSやいろいろなメディアでの露出をサポートして、なおかつ「スポーツギフティング」というポイントゲットシステムで集計して、それが資金御援助に繋がるという。

Unlimというスポーツギフティングは、露出をシェアーすることと直接的なギフティングで応援する方法があって、いつでもどこでも手持ちのガゼットでアスリートを応援できるというのだ。

実は、SUPER GTに自らのチーム率いてGT300クラスに参戦している道上龍選手がこのスポーツギフティングサービスを活用し始めたというので聞いてみた。一体どのような新たなタニマチさんシステムなのか。

どんなサービスなの?道上選手。

道上 龍選手「知り合いからこのUnlimを紹介されて、まだ数ヶ月しか経っていないんです。資金集めをするサービスはクラウドファンディングだったり投げ銭だったりあるのは知っていますけれど、このUnlimというサービスは、返礼が設定自由なのですが、基本的にアスリートとして結果を出すこと。活動がSNSや他のメディアで発信されている、そのありのままを評価してもらって、ギフティングでポイントを集める。それが集計されて、活動の資金として貰えるんです」

SUPER GTの現場で道上選手に聞いているところに、光貞秀俊解説者が乱入。

全日本GT選手権時代の盟友が揃ってのインタビューとなった。

光貞「それって、良くない?今、ボクもレーシングカートで小学4年生二人をサポートしているけれど、レーシングカートでもかなりのお金がかかるから、アスリートへの支援、資金集めのサービスがあるのはとてもとてもありがたい」

道上「そうですよね。自分も自身のレース活動だけではなくて、レーシングカートで少年たちを育成したいと思って活動していますけれど、その資金集めも大変なんです」

光貞「アスリートが返礼の何かを用意するのは大変。でも、活動の様子や結果を評価してもらうのであれば、頑張れば良い。でも逆に結果を出さなければ、ギフティングしてもらえないから、厳しいサービスかもしれない」

道上「そうなんですよ、でもだからこそ頑張ろうと思うでしょ」

光貞「それが、アスリートとしての本来のカタチだね。返礼品が良いからって、サービスに参加してもらっても、ちょっとそれは違うかなと思うもの」

道上「チームのTシャツくらいはお返ししても良いかも知れませんが、活動の結果を見てもらって、それをお返しとする。それに賛同しました」

光貞「オレも、やってみようかな」

道上「やってみてくださいよ」

道上選手と光貞解説者。Unlimで盛り上がったツインリンクもてぎ、金曜日の夜でした。
新たなタニマチさんUnlim。

◆道上龍選手が率いる「Drago CORCE」をUnlimで応援したい方はこちら
リンクタグ:応援する

◆Unlim(アンリム)について
一般財団法人アスリートフラッグ財団が提供する、アスリート・チームへの新しい応援のカタチをコンセプトとしたサービスです。
1.競技活動資金に充て新たな挑戦をしたい
2.自身の活動だけではなくスポーツや競技そのものを盛り上げていきたい
3.スポーツを通じて社会に貢献したい
といった様々な思いを持つアスリートやチームが、Unlim公式サイトや協業メディアを通じてファンの応援を受け取るとともに、金銭的支援を受けることができるサービスです。
サービスURL:https://unlim.team

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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