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バーレーン・インターナショナル・サーキットで昨年12月に開催された第4戦ではレース中に花火が打ちあがった。
プロトタイプカーとGTマシン、4クラスの混走による世界耐久選手権(WEC)の2019-2020シーズン第8戦(最終戦)となる「バーレーン8時間」は、11月13~14日に行われる。
その13日の予選の模様はJ SPORTSオンデマンドでLIVE配信、また14日の決勝レースの模様はJ SPORTSとJ SPORTSオンデマンドでも生中継する。
2018-19年、2019-20年と年をまたいで変則的なシリーズカレンダーとなったFIA世界耐久選手権(WEC)。今シーズンは新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響で、今春以降のカレンダーが大幅に変更となった。そしてついに今回が今シーズンの最終戦で、開催地は昨年12月の第4戦と同じ、中東のバーレーン、サヒールにあるバーレーン・インターナショナル・サーキット。砂漠の中の一周5.411kmの高速コースは、レイアウトは「凹」型をしており、細かい砂がコース上に出やすくドライバーは神経を使う。
砂漠の中にあるバーレーン・インターナショナル・サーキット。特異な光景がコースサイドに広がっている。
昨年12月の第4戦ではトヨタGRの7号車(ホセ・マリア・ロペス/小林可夢偉/マイク・コンウェイ)が優勝しており、その前の大会(2017年6時間レース)でもトヨタが優勝。さらには2013年と2014年大会もトヨタが制しており、コースを良く知り尽くしていると言って良い。LM P1クラスのエントリーはトヨタの2台だけで、この2台がドライバーのタイトル争いをしている。つまり7号車と、7号車と7点差のポイントリーダーである8号車(ブレンドン・ハートレー/中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ)の一騎打ちとなる。サクセスハンディキャップは7号車に有利となっているため、7号車の逆転タイトル獲得の可能性も十分にある。
昨年12月に同地で開催された第4戦は7号車が制した。ル・マンで悔しい思いをした7号車は逆転タイトルに向け必勝を期すだろう。
また2016年からWECの4シーズンを戦って来たTS050 HYBRIDは、来季のトップクラスがハイパーカー規定車両となるため、今回が引退レースとなる。ぜひTS050 HYBRIDのフィナーレを見届けたいものだ。
LM P2クラスは、22号車ユナイテッド・オートスポーツがチームタイトルを、その22号車のフィル・ハンソンとフェリペ・アルバカーキがドライバーズタイトルを獲得していることもあり、今回のエントリーは6台。山下健太の所属していたハイクラス・レーシングのエントリーもない。しかし性能差の少ないLM P2クラスでは、いつものような接戦が展開されるだろう。
LM GTE PROクラスのエントリーは6台で、既にアストンマーチンがマニュファクチャラーズのタイトルを獲得。ドライバーズタイトルは95号車アストンマーチンのマルコ・ソレンソンとニッキー・ティーム(157点)、97号車アストンマーチンのアレクサンダー・リンとマキシム・マルタン(142点)、この2台によって争われる。
LM GTE AMクラスは10台がエントリー。チームタイトルは90号車フェラーリのTFスポーツ(148点)と83号車フェラーリのAFコルセ(140点)が8点の僅差で争う。またドライバーズタイトルもその2台で争われ、このレースで決着がつく。
逆転タイトルを狙う83号車 AFコルセ。
決勝レースの中継は、14日(土)午後7時30分にスタート。LM P1時代最後のレースを見逃すな!
皆越 和也
1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。
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