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モーター スポーツ コラム 2020年11月4日

23号車の勝利に対するチュンチュン

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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23号車 MOTUL AUTECH GT-R

SUPER GT第6戦の大逆転優勝について、チュンチュン。SNSがちょっとホットでした。いや、まだホカホカしているかな。観ていないのだけれど、東京12チャンネル!?(またやってしまった…)じゃなくてテレビ東京7チャンネルのモータースポーツ番組では、第6戦で優勝したNISMOの23号車は、「全くの幸運」という内容だったということに対して「そうだ」、「そうじゃない」とチュンチュンが…?

ボクの見解は、幸運=ラッキーだったし、チーム力の成果として成し得た大逆転でもあった。
スミマセん、何か八方美人的な見解で。

まず、23号車のラッキー編:予選のQ1で大クラッシュしてしまって、フロントセクションが大破。エンジンにダメージが及んでいなかったのはラッキー1。ドライバーの松田次生選手に外傷はなく、しかし、クルマがジャンプした際に背中を痛めてしまったけれど、決勝に出場できたのはラッキー2。そして、セイフティカーが導入される直前に130Rとシケインの辺りを走行していて、ピットからの無線を受けて直後にピットインすることができたのはラッキー3。

予選のクラッシュで「レース人生一」落ち込んだという松田次生だったが、決勝ではベテランの意地とチーム力で勝利を掴んだ。

そして、チーム力編:当初の作戦では松田選手の体調も考えてスタートしたクインタレッリ選手は、ロングスティントを予定していて、最小義務周回数に拘っていなかったのがチーム力1。最後尾から追い上げて、トップ10入りを念頭にレース状況を俯瞰して見ていたのはチーム力2。そして、そして、23号車がGT300クラスの1台がクラッシュした際にどこを走行していたかをきちんと把握していたのはチーム力3。鈴鹿サーキットでは全周に渡って無線のコンディションが良いというわけではなくて、ヘアピンコーナー先、スプーンカーブからバックストレートでは無線が繋がりにくい。23号車が130Rあたりに来てから複数回ピットインを指示したのは、ラッキーとチーム力を足して2で割った結果かな。

それにしても、ここで23号車が勝てなかったら、チャンピオン争いに加わることはできなかった。何かシーズン終盤の素晴らしい演出かなと思われるほどの結果となった。それも物凄い僅差で最終盤の2戦が行われるのだから…。日産、GT-Rファンにとっては、ダメかと思われた第6戦で「ちょっと待った!!」と名乗りを上げることができたのだから、期待は膨らむばかりでしょうね。チュンチュン。ライバルにとっては、相手に不足はないとなった。

残りは2戦。勝負の行方はどうなるのか!?

でも、前回の小欄に書いたけれど、現状のセイフティカーの導入と勝敗の偶然性を少なくして、コース上での勝負によって勝敗が決することが、本来のレースであることは、間違いない。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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