妖精が見えます

富士SUPER TEC 24時間レース

最近、妖精を良く見ることがあります。
こんなことを言うと、そろそろ来たか・・・、と思われるでしょうが、本当です。本当に見えるんだって！
マイケル・ジャクソンだって、サンタクロースが現れて、ママとキスしていたと歌っているではありませんか。ボクには妖精が見えるんです。妖精というと、羽が生えていて可愛い小さくて、可憐な・・・。しかし、ボクが見る妖精は、ピーターパンのティンカー・ベルとはちょっと違うんだな。でも、ちゃんと飛びます。ヘリコプターで。

いろいろな場面に登場します。テレビのニュースに登場することだってあります。ある時は、世界に名だたる日本を代表する企業のトップ。ある時は経済団体の、自動車工業会の・・・。でも、妖精自身は、クルマを運転するのが大好きです。そうそう、マスタードライバーという肩書も持ってます。サーキットに突如として、カッコ良いヘリコプターが飛来します。そうすると少し経つと妖精はパドックに出現するのです。テレビで見るようなスタイルではなくて、とってもカジュアル。Tシャツにショートパンツ姿でスタート直前のグリッド上を闊歩して、とても気軽に多くのドライバー、チーム関係者、スポンサーさんたちと挨拶して言葉を交わします。そうすると妖精の歩いた後は明るく輝き、会った人たちは笑顔になります。それって、すごいパワーです。

富士SUPER TEC 24時間レース

妖精に年齢とか寿命はどのくらいなのかは、知りませんが、ボクが見える妖精は、若い頃ではなくて、少し歳をとってから競技車両に乗り始めて、メキメキと腕をあげ、日本だけではなくてドイツの有名な耐久レースに出場しています。

そして、先週末に富士スピードウエイで行われた24時間レースに現れたのです。レーシングスーツを身に纏い颯爽として現れて9月4日金曜日に発売されたばかりの車両に乗り込みました。その車両、カモフラージュのデザインが施されているのですが、カラーリングが派手なので、カモフラージュになっていません。24時間レースの最後約30分間にステアリングを握り、クラス優勝しました。

富士SUPER TEC 24時間レース

妖精は今、愛すべきモータースポーツをもっともっと元気よくさせたいと考えていると聞きました。だから時間の許す限り飛び回り、運転して、その羽から＜不思議な粉＞をモータースポーツに振りかけくれているのです。でもね、その＜粉＞が振りかけられたとしても、モータースポーツ界自身が元気になることを信じ、努力しないことにはどうにもなりません。勝手に命名させていただきます。「Project Fairy Dust」

どうかこのプロジェクトがFairy Taleのようにめでたし、めでたしで終えますように。

文：高橋 二朗