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世界耐久選手権(WEC)第2戦富士6時間レースに行ってまいりました。
海の向こう、ドイツのホッケンハイムリンクでは、DTMとSuper GTの交流戦が行われていましたね。そしてラグビーワールドカップでは、日本とサモアの一戦と盛りだくさんの週末でした。
さて、小欄でも以前書きました。WECの開幕戦の得点によって次戦からサクセスハンディが課せられる規定が今シーズン始まり、第2戦から実際に施行されました。
以前このハンディについて書いた時には。得点×コース距離×0.008で算出された数字と同じ秒数@ラップ分が遅くなるようにハンディが与えられることになっているのですが、富士戦の2週間前に係数が0.008から0.012に変更され、開幕戦で優勝したトヨタTS050の7号車は、1.4秒。8号車は、1秒遅くなるように調整されていたのです。
どうやって遅くするかは、以下の通り。
・ハイブリッドの放出エネルギーの低減
・燃料エネルギー低減
・瞬時の燃料流量削減
・1回あたりの燃料給油量の削減
・給油の速度の低下
・ピットアウトのモータースピードの低下
ハイブリッドの放出エネルギーは、7号車で-27.2%。8号車は-19.5%となって、同時にブレーキング時にモーターで回生されるエネルギーも少なくなるので、ブレーキ自体の負担が増すことになっていたそうです。ハンディを課して他チームとの均一化を図ろうというもので、ストレートスピードを比較してみるとそのハンディが明確。ノンハイブリッドマシンが富士のストレートエンドで300Km/hオーバーだったのに、トヨタTS050は、280Km/h台がやっとだった。
これだけを見ると勝負にならないが、蓋を開けてみればトヨタの1-2フィニッシュ。手枷、足枷をつけられながら、勝った。これは、コーナーでどれだけ速さを発揮したかだ。3位以下をラップダウンにした強さ。ドライバーの力量が勝利への大きなファクターだった。結果として7号車も8号車も25点+18点=43点となって、【43】がハンディを計算する数式に組み込まれる事になるのだけれど、計算される最大ポイントは、40点までとされているので、トヨタの2台は今後常に【40】で計算されることになる。
しかし、突然に係数が変更されたように、計算される最大ポイントも変更されることだってあるかもしれないと備えておくことが必要かもしれない。
またの変更があったら、それはトヨタの速さ、強さへの勲章と考えたい。
文:高橋 二朗
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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