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モーター スポーツ コラム 2019年8月8日

SUPER GT第5戦レビュー

SUPER GT by 秦 直之
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2回目のSCランで展開が一気に動く! そしてトップに立ったのは……

SUPER GT第5戦

それから間もなくの106周目、3番手に上がったばかりのリアライズコーポレーションADVAN GT-Rが白煙を吹き上げ、ピットロード入口脇でストップ。ヤン・マーデンボロー選手が降りた直後に出火し、2度目のSCが導入されることに。そのSCボードの提示とほぼタイミングを同じくして、WAKO’S 4CR LC500がピットイン。本来ならSCラン中はピットロードが閉鎖されるため、タイミングがタイミングならペナルティの対象になる。入ってきた山下は予定どおりだったというが、「審議中ということで、一瞬やばいかも」と思ったとか。だが、後にギリギリセーフとの裁定が。これでWAKO’S 4CR LC500が、一気に有利になった。

実際、112周目にSCラン終了となり、MOTUL AUTECH GT-Rを含みライバルのほとんどがピットに入ってくるが、混乱を避けて1周ステイしたのがRAYBRIG NSX GT。ロスを最小限にできたことが功を奏して2番手に浮上するが、WAKO’S 4CR LC500の大嶋とジェンソン・バトンの差は、実に1分18秒にも広がっていた。

一方、いったんはWedsSport ADVAN LC500の先行を許していた、MOTUL AUTECH GT-Rだったが、126周目のWedsSport ADVAN LC500のピットで3番手に返り咲くことに。トップ浮上は難しいにせよ、そのトップがWAKO’S LC500であること、そしてチャンピオンシップを考えると、もうひとつ順位を上げたいところ。

144周目、WAKO’S 4CR LC500は最後のピットストップを行い、MOTUL AUTECH GT-Rのピットストップはその次の周。2周後の146周目にはRAYBRIG NSX-GTも。WAKO’S 4CR LC500のメカニックたちは慎重に作業を行っても、わずかに差を詰められただけ。一方で山下の走りも慎重そのもの。むしろ詰まっていたのは、山本尚貴とクインタレッリとの差。何度も揺さぶりをかけていたクインタレッリだったが、山本のガードも鉄壁。ストレートスピードに勝ることもあって、ゴール間際にはむしろ引き離すこととなっていた。

2回のSCランがあったことで、レース全体のアベレージが下がったこともあり、規定時間を超えてしまったことから、当初予定の177周まで達せず、175周目でチェッカーが振られることとなったが、それでもWAKO’S 4CR LC500は31秒差の圧勝で2連勝を飾った。

「前回勝ったことでウエイトハンデがきつくなり、『予選はビリかな』ぐらいの気持ちで富士には入ってきて、とにかく1ポイントでも多く取って終わろうと。いざ走り出してみたら、思いの外クルマは速くて、フィーリングは悪くなかったんで上位も行けるかなと思っていました。無理しすぎず、淡々と走っていたら、いつの間にか上位に来ていて、ピットに入ろうとした周にSCが入るというタイミングの良さもあって、連勝することができました」と大嶋。「次ももっと厳しくなると思いますが、できるだけポイントを獲ってチャンピオンを目指したいと思います」と山下。

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