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先週のSUPER GT第3戦の鈴鹿は、幸いに予選日、決勝日ともに天候に恵まれました。雨は降りませんでした。降りませんでしたけれど、暑かった。とても暑かった。全国的に5月としては記録的な暑さだったのでしょうがありません。今シーズンにレーシングスーツを新調していただき、デザインも一新。ありがたい黒を基調のデザイン。黒は、熱をふんだんに吸収してくれますおかげで、My Bodyは加熱され、保温も十分です。十分過ぎます。
さて、第3戦は、TT-TT-TTでした。TEAM TOM’SのTEAM TOM’SによるTEAM TOM’Sのための週末でした。
まずは、予選で36号車と37号車によるポールポジション争い。37号車 LEXUS TEAM KeePer TOM’Sがトップタイムを叩き出してこれで決まりかと思ったら、直後に36号車LEXUS TEAM au TOM’Sが0.013秒差で逆転。決勝のスターティンググリッドのフロントローは、TEAM TOM’Sの2台が独占という結果でした。当初チームのスタッフに尋ねたところ、SGTでは初。過去のGTレースでは・・・?という。サクサクとデータを調べてみると、GT選手権時代の1999年第5戦富士で同チームは予選1-2-3を達成していることがわかりました。20年前のことだったのですね。
そして、決勝は36号車がポールtoウィン!そして、37号車が2位。37号車は、一時3位に後退。それは、チーム内の決まりがあって、上位の車が先にピットインするというもの。なので、37号車は、36号車の一周後にピットインした。トップの36号車と同時にピットインしたTEAM LE MANSの6号車にセカンドスティントの序盤で先行を許すこととなったが、数周後に順位を入れ替えた37号車は、130Rでオーバーランして再び3位へ。ところが、ところが、残り3周を切った49周目に抜き返すというエキサイティングな見せ場を作って2位奪還。TEAM TOM’Sにとっては、2018年の富士500マイル以来の1-2フィニッシュ達成。
1999年の富士で決勝はどうであったか・・・。・・・・勝てなかった。
決勝スタート直前にある女性から声をかけられました。
「今日は、主人の命日なの」
「そおっ。それじゃパワーくれるかな」
そして、レースが終わり、歓喜にごった返すピットロードで、こちらから彼女に声をかけました。
「やっぱり、パワーくれたね!すごいパワーを」
「そうなの、嬉しい!絶対そうだと思う」
彼女は、笑顔で目にいっぱいの涙。
彼女の主人は、闘病後2014年の5月26に急逝した山路慎一氏。
1999年にTEAM TOM’S予選1-2-3の2番手スープラのステアリングを握っていた。ヘルメットを置いた後は、ドリフトの発展に尽力。逝去の直前まで富士スピードウエイの競技長を務めていた。
山路夫人は現在TEAM TOM’Sのスタッフとして働いています。
レースって、コース上以外にもドラマチック。TEAM TOM’Sおめでとうございます。そして、山路氏へ合掌。
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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