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SUPER GTの第2戦、Live中継の解説者、由良拓也さんがポロリとコメントした。
「19歳か。凄いですよね。自分が19歳の時って何をしていただろう」と。
今シーズンには、GT300クラスにレギュラーとして3人の19歳ドライバーが参戦しています。
開幕戦を制したK-tunes Racingの阪口晴南選手。今回ポールポジションを獲得したKONDO RACINGのサッシャ・フェネストラズ選手。そして、いつもは、LM corsaのステアリングを握っていますが、今回はGT500のステアリングを託された宮田莉朋選手。未成年トリオとでも呼びましょうか。
自分ですか?
19歳の時は、浪人でした。何をすべきか、全くわからず。ふつふつと毎日を過ごしていました。予備校に通ってはいましたが、他の人との接触を絶っていて、半年くらい経って、ハンバーガーをたべようと口を開けようとしたら開かなくてビックリ。顎の周りの筋肉が退化!?していたのです・・・。
話を戻します。
この未成年トリオは、コクピットに収まると親御さんと同じくらいの年齢のベテランドライバーたちに伍して立派にドライブするのです。由良さんと同じく<凄いな>と思い、感心させられるばかりです。
結果表から数字をピックアップしてみました。
公式結果には、順位とともに各ドライバーの記録したファステストラップが発表されています。
GT500クラスデビューの宮田選手。彼は第2スティントを担当。結果的にはエンジントラブルでストップしてしまったのですが、だんだんとリズムに乗って毎周のようにラップタイムをアップ。路面が乾き始めてきた状況で21周して止まってしまったのですが、第2スティント担当ドライバーの中で4番目のタイムを記録していました。
そして、GT300の二人。阪口選手は、スタートドライバー、第3スティントを走って、全体の2番手タイム。フェネストラズ選手は、第2スティントを担当したドライバーの中で、3番手のタイムを叩き出していたのですね。
この結果、ファステストタイムだけを見てもこの19歳トリオは逸材であることが明確ですね。
このトリオに関しては、猛者が蠢くSuper GTレースで全く物怖じ、怯むことなく、チャレンジすることを楽しむような気持ちでステアリングを握って、アクセルを踏み込みマシンを操っているのだろうと想像します。天候とは全く違った一陣の風が富士フジスピードウエイに吹いた。
1960年代にこんな歌が流行っていたのを思い出しました。
♪あなたに声をかけたら そよ風が帰ってくる
だから一人でも寂しくない 若いって素晴らしい♪
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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