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2018年の全日本スーパーフォーミュラ選手権も終わりを告げました。
優勝してチャンピオンを獲得した山本尚貴選手。そしてチーム無限の皆さんおめでとうございます。それにしても、終盤のニック・キャシディ選手の追い上げは圧巻! 終わってみれば、トップとの差は0.654秒。近年にない激戦でした。良いレースを見せていただきました。
さて、日曜日の深夜に帰京して月曜日の朝一からは、ルーティーンワーク、最終戦の結果を整理して、リポートを書き、クライアントに送る。その作業の合間に、気晴らしでSNSを見ていたら、レース後のシーズンエンドパーティーの映像があった。会の冒頭でしょうか? フォーミュラ・レーシング・ドライバー・アソシエーションの中嶋一貴会長の乾杯の挨拶。
「われわれは、ドライブしていると良くわからないのですけれど、今シーズンは2スペックのタイヤで面白いレースが展開されて、ファンのみさんは大いに楽しんでいただけたのではないでしょうか」と乾杯の前にコメントしていました。
そうですよね、考えてみれば、コース上で走行して順位を争っているドライバーにとって自分がどの位置で走っているかは、ピットイン後は特にわかりづらいでしょうね。そしてソフトとミディアムタイヤではラップタイム、ペースも異なるので、その後の展開はどうなのか、中段で走っているドライバーはピットとの無線のやりとりしでしか状況を把握できないのですね。
競技を取材しているわれわれも、レースの状況を今ではかなりのレベルで把握できていますけれど、僕がこの仕事を始めた約40年前は、タイミングモニターなどなくて、予選が終わるとピットを駆け巡って、チーム独自のタイム計測を聞き回って、それを総合して予選の順位を把握し、最終的には正式結果を待っていた。タイム計測の精度だって、地方のサーキットは10分の1秒まで。だから、同タイム続出で、先にタイム出したものが前の予選グリッドを得ることができたものだから、予選セッションが始まるとわれ先にピットロードに飛び出して行ったものです。レース中のラップタイム、ペースだって同じような状態でした。その頃と同じように、僕は今でもノートにラップチャートはつけています。完全に化石的アナログです。
サーキットに足を運んだファンの皆さん、モニターの前で映像観戦している皆さんも音声でMCと解説者によってトップ争い、上位陣争いの状況を把握しているけれど、その背後で展開されているバトルやドラマはわからないことが多いでしょう。
各チームは車両に積まれているGPSを利用して走行位置やフルデータのタイミングをウォッチしています。ITがドンドン進歩しているのでそれを皆さんに開放すれば良いかな、と思いつつ…。それには、お金がかかるだろうな、そして、本当にレース中継が面白くなるだろうか、などと考えているうちに締め切りの刻限が迫ってきたので、仕事に戻ったのでありまする…。
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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