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モーター スポーツ コラム 2018年10月25日

【スーパーフォーミュラ第7戦・JAF鈴鹿GPプレビュー】250km・一本勝負の最終戦は優勝がチャンピオンへの近道

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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石浦宏明(P.MU CERUMO INGING/トヨタ)

石浦宏明(P.MU CERUMO INGING/トヨタ)

「全日本スーパーフォーミュラ選手権」2018年シーズンはいよいよ最終戦をおなじみとなった鈴鹿サーキットの「JAF鈴鹿グランプリ」で迎えます。10月27日(土)~28日(日)で開催される最終戦は例年2レース制で開催されて来ましたが、今回は250kmレースの1本勝負。予選からスリリングな戦いが展開されそうな最終戦の模様をJ SPORTSでは予選、決勝ともに生中継(詳しくはこちら)。場内実況と同じ現地からの放送をお届けします。

昨年までの2レース制から1レースになった最終戦「JAF鈴鹿グランプリ」ですが、ポイントシステムにも最終戦は変化があります。違いはただ一つ。優勝者には3ポイントのボーナスが与えられ、ポールポジションを含めてその他は通常と同じです。優勝=13点(通常10点)、2位=8点で優勝と2位では5点の差がつくことになるわけです。

では、2018年のチャンピオン候補を見て行きましょう。ランキング首位は第4戦・富士で優勝を飾ったニック・キャシディ(KONDO RACING/トヨタ)=29点。今季は優勝含む表彰台が3回と安定した速さを見せています。KONDO RACINGはこれまで長く下位あるいは中段に埋もれていましたが、昨年からキャシディと山下健太の若手二人が躍進。ついに10年ぶりの優勝を成し遂げるまでになりました。先日鈴鹿で開催されたF1日本グランプリのパドックにも売り込みに来ていたというキャシディは将来的なF1へのステップアップにも繋がるチャンピオンという称号を手に入れることができるか注目です。

そしてランキング2位は石浦宏明(P.MU CERUMO INGING/トヨタ)=25点。石浦は今季の第5戦・ツインリンクもてぎで優勝を飾っていますが、表彰台は僅かに2回と混戦の中で厳しいレースも続いています。ランキング首位のキャシディとのポイント差は4点。ポールポジションを誰が取るかにもよりますが、優勝すれば自力で逆転チャンピオンを獲得できる唯一の存在です。仮に石浦がポールポジションを獲得して1点獲得したとすれば、その差は3点に縮まって逆転の可能性がアップします。また、仮にキャシディがポールを獲った場合は5点差になりますが、この場合でも石浦は優勝することで2勝、キャシディ1勝で同ポイントからの勝利数差で石浦は逆転できます。

ランキング3位は今季2勝を飾っている山本尚貴 (TEAM 無限/ホンダ)=24点。前戦・岡山が10位フィニッシュでノーポイントに終わり、逆転の可能性はキャシディに対してこのレースで5点以上の差をつけること。なおかつ石浦の前でゴールすることになります。山本が得意中の得意である鈴鹿ではポールポジションを奪取する可能性が高いですから1点獲得すれば、キャシディとの差を4点に詰めることができるわけですから、開幕戦のパーフェクトな戦い方をチームとしては再現したいところでしょう。SF14シャシー/直列4気筒2000ccターボになって以来、一度もタイトルを獲得できていない元チャンピオンの本気の走りが楽しみです。

この三人に続いて、岡山で優勝を飾った関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL/トヨタ)のIMPUL勢が17点で並んでいますが、12点差を逆転するには優勝、かつ上位三人がノーポイントで終わらなくてはいけないので、条件的には非常に厳しいポイント差です。開幕戦の鈴鹿では同士討ちも発生してしまったIMPULの二人ですが、どちらも速さは充分。予選から上位に来る可能性が高いと考えられます。チャンピオンの可能性を残しているわけですから他チームに配慮することは考えられないですし、そういう意味ではIMPULのあっと言わせる速さにも大いに注目したいところです。

今季は第2戦・オートポリスが悪天候で中止となったため、実質6レースでの戦いになっています。横浜ゴムの2スペックのタイヤ使用が全戦で義務付けられ、非常にスリリングな決勝レースが楽しめるシーズンになっています。ただ、鈴鹿に関してはやはりポールポジション有利。乱気流などで空力の影響を受けにくいトップ独走というシチェーションが最も理想的というのは変わりません。そういう意味では予選のポールポジション争いは大いに見ものです。

そんな中、SUPER GTでもタイトルを争うことになっているニック・キャシディ、平川亮、山本尚貴、関口雄飛がスーパーフォーミュラでもタイトルを争う展開になっているとは何とも刺激的。チャンピオン候補者の中でタイトル経験者は山本と石浦の2人だけ。シングルシーター最速決定戦、スーパーフォーミュラの現行レギュレーション下最後のチャンピオンは誰が獲得することになるのでしょうか。

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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