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モーター スポーツ コラム 2018年9月10日

2018 WRC 第10戦 ラリー・ターキー(トルコ) “8年ぶりのWRC復帰”

Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄
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2010年大会以来の開催となるラリー・トルコ。 この時の覇者はセバスチャン・ローブ

トルコの話題に入る前に前戦ドイツ終了までのワークスのポイントをおさらいしておきましょう。ドライバーズポイントではヌーヴィル(ヒュンダイ)が172、オジェ(フォード)が149、タナック(トヨタ)がドイツ優勝で136まで詰めてきました。ラッピ(トヨタ)もドイツで上手く走って88。以下ミケルセン65、ソルド60、ラトバラ55、エバンス52と続きます。メーカーポイントではヒュンダイ254、トヨタ241、フォード224、シトロエン159となり、残り4戦で3チームに逆転のチャンスがあります。

今後重要になってくるのはどのチームも2番手ドライバーの成績。シーズン前は4人の一流選手から3人を選んで組ませるという悩みを持ちながらも、ヒュンダイが有利と思われていました。現状ではポイントリーダーですが、4人のうちミケルセンが当初の期待通りではありません。しかも、トヨタが追い上げて来ました。トヨタの3名は技術的トラブルが無ければ充分メーカータイトルに届く体制です。フォードはオジェ孤立でエバンスとスニネンは二番手としては力不足の印象。

さて、ラリー・ターキーですがトルコにおけるラリーの歴史はかなり古く、既に1972年には国際ラリーが行われていました。エーゲ海や地中海に多くの観光地を持つ国ですから、政府の援助も得てWRC招聘に努力してきました。1999年にはFIAのWRC候補ラリーを得て、2000年にFIA査察を受け、公式にFIAリザーブイベントとなりました.2003年から2年間JWRC(現在のJunior)を経由して2006年にはPWRC(グループN)格で開催、そして2008年にWRCを初開催。最初のウイナーはミッコ・ヒルボネンでした。WRCは2009年まで開催されていましたが、その後はカレンダー調整等の理由で開催されておらず今回は8年ぶりの復帰です。

トルコのラリーといえばギリシャのアクロポリス、キプロスラリーなどと共にがれき道の極悪路で高低差あり、高温、低速などのエンジンや足回りに過酷な走行条件が売り物とされています。アクロポリスがWRCから外れた今、ラリーはスピードレースと違うんだというところを見せるためにも、このような条件があっても良いのではないかと思います。

休止期間が長かったのでクルーやチームエンジニアたちにも経験が少なくタイア選択の苦労も大きいと思います。コ・ドライバーの力量が発揮されることを期待しましょう。 ラリー概要は次のとおりです。

 SS本数SS kmLiaison kmTotal km
L-1 (9/13-14) 7 146.84 km 302.38 km 449.38 km
L-2 (9/15) 6 130.62 km 175.70 km 306.32 km
L-3 (9/16) 4 34.98 km 84.76 km 119.74 km
Total 17 312.44 km 562.90 km 875.34 km
福井 敏雄

福井 敏雄

1960年代から欧州トヨタの輸出部員としてブリュッセルに駐在。1968年、トヨタ初参戦となったモンテカルロからラリー活動をサポート。トヨタ・モータースポーツ部のラリー担当部長、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)副社長を歴任し、1995年までのトヨタのWRC圧勝劇を実現させた。

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