人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2018年8月28日

10時間レースの勝者はファン?

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
  • Line

先週、新たなモータースポーツイベントが開催されました。
鈴鹿の夏といえば、昨年まではスーパーGTの1000キロレースでした。
今年からは、鈴鹿10時間耐久レース。
FIAのGT3車両を中心としてスーパーGTのGT300クラスに参加している車両も参加ができる。ヨーロッパ、アメリカ、そしてアジアで展開されているブランパンシリーズのプロモーターであるSROモータースポーツグループと鈴鹿サーキット、そしてGTAが手を結んで日本で初開催されたのですね。

1000キロレースだと大体6時間くらいのレース時間ですから、今年久しぶりに行われたスーパー耐久の24時間レースに次ぐ長さのレースだったわけです。

国内のGTレースと少し競技規則が異なっていて。Q1で3人のドライバーの予選アタックタイムをトータルして、Q2では、そのトップ20(実際には24台が出走!? どうしてか分からず?)のマシンによって決勝スタートの上位グリッドを決定するタイムアタック。台湾からエントリーしているチームがフェラーリを駆って見事ポールポジションをゲット、そのクルーの一人に日本人、吉田広樹選手が加わっていて、記念すべき鈴鹿10時間レース初ポールチームクルーとなったのです。

Q2のトップ20が24台になっていたり、進行のスケジュールインフォメーションがよく分からなかったり、ちょっと緩めの感じがあったりしたけれど、今後こなれてくれば、ちゃんとするのでしょう。1スティントのマキシマムタイム、ピットストップのミニマムタイムが決められているので順位争いは、コース上の勝負!

決勝は、第2スティントからトップを快走したグルッペMチームのメルセデス・ベンツAMGが優勝。国内からエントリーしたチームは、ハッキリ言って苦戦。ワンメイクタイヤとして供給しているピレリのキャラクターを掴みきれずに終わってしまった。やはり上位を狙うのなら、事前にピレリタイヤで走行して、そのキャラクターを把握、マシンセッティングとする必要があったように思います。ハイ。その中で予選では不運に見舞われて21番手となり、そこから追い上げたのはグッドスマイルレーシング。終盤に5位争いを展開して、迫ってくる後続を抑え、そして突き放した。これは圧巻だったですね。アンカーを務めた片岡龍也選手は、あまりの激しいヒートに鼻血が出てしまったとか!? お疲れさんでした。

さて、予選、決勝後のプレスコンファレンスで多くのドライバーが口々にコメントしてたこと。それは、鈴鹿に足を運んでいただいた日本のファンの皆さんが素晴らしいと。酷暑の中、多くの皆さんがドライバー、チームを応援している姿に「日本のモータースポーツファンはグレートだ」と言っていたのがとてもとても印象的だった。イベント主催者からファンの皆さんに何か賞典は出ないですかね?

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ