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モーター スポーツ コラム 2018年8月15日

ドライバー育成プログラム勉強会

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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先週、富士スピードウェイのショートコースで行われていた、フォーミュラ・トヨタ・レーシング・スクール(FTRS)にお邪魔しました。
ボクが所属しています日本モータースポーツジャーナリスト協会(JMS)の活動として、ジャーナリストの勉強会。レーシングドライバー育成の現場を見学、勉強させていただきました。
国内外でモータースポーツの活動を行なっている国内自動車メーカーがバックアップするレーシングスクールが存在していて、スーパーGT、GT500クラスで覇権を争う3メーカーがドライバー育成をサポートしているのはご存知だと思います。
今回勉強会を受け入れていただいたFTRSは、トヨタさんの協力によって行われていて、1995年からなんと24年目の歴史を持つ。その卒業生から二人のF1ドライバーを輩出。中嶋一貴選手、小林可夢偉選手ですね。そして、中嶋選手は、今年のルマン24時間ウィナーとなりましたね。

現在、FTRSは、プロフェッショナル・レーシング・ドライバーを目指す才能ある若きドライバーを発掘し、プロへの登龍門としてスカラシップ=トヨタ・ヤング・ドライバー・プログラム(TDP)への選出をする年に一回の開催となっています。

14歳から参加することができ、申し込み、書類選考を経て、当日集まった若きドライバー達は12名。その4倍以上の申し込みから選ばれしヤングガン。その内女性一名。4日間のプログラムは、4輪運転経験の無い参加者もいるので、初日は、コクピットドリルから、シフトチェンジの方法、クラッチミートの方法、データロガーの読み方などなど、初歩的な説明から始まって、二日目、三日目とコースレイアウトを変えて、走行セッションを繰り返して、講師陣の評価、データロガーを見ながら講師からのアドバイス。四日目には、学んだことの集大成として、予選、決勝を行なって、スカラシップを獲得するドライバーを選出する。しかし、決勝結果だけでスカラシップ選定は行われない。最終的には、スタッフ、講師陣の討議によって決定されるという。

二人ひと組、それに専属講師がついている。その講師の顔ぶれが凄かった。校長は関谷正徳さん。今回は、片岡龍也選手を主任講師として、以下、土屋武士選手兼監督、中嶋一貴選手、小林可夢偉選手、大嶋和也選手、平川 亮選手、坪井 翔選手。これにプラスして、TDPとしてF4に参加しているドライバーが二人。彼らは全てFTRSを経てTDPそしてプロドライバーへと昇りつめてきた。彼らから直々にドライビングを伝授される。自らの歩んできた道を今、歩み始めようとしている参加者への対応は真剣そのものだった。日本を代表するトップドライバー達からの直伝レーシングドライビング。宿泊費と食費全て含めて参加費は20万円。これを高いか、安いかと判断すれば、とてもとてもお安いと思うのです。

今年のFTRSから数年後に頭角を表すドライバーは、一体何人いるのか楽しみであります。

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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