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モーター スポーツ コラム 2018年8月10日

Oh? no, Power!

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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“ I have no power! ”
ご存知ですよね、一昨年のルマン24時間レースの終盤。トップを走行中に中嶋一貴選手が無線で発した言葉です。
これと同じことがスーパーGT第5戦の終盤まで独走していたCALSONIC IMPUL GT-Rに起こったのです。最終スティントに入って、2位のau TOM’Sとの差は約20秒。GT-Rに勝利の可能性がどんどんと大きくなっていた。と、その時、突然のスローダウン。インタークーラーのパイプが外れるというトラブル。ルマンの一件と全く同じ。

ステアリングを握っていた佐々木大樹選手がその時に無線でなんと言っていたかはわかりませんが、中継で星野一義監督の表情をご覧いただいた視聴者の皆さんにその場の緊迫感と落胆が伝わったと思います。

佐々木選手がツイートしていました。
「星野監督に優勝をプレゼントできませんでした。…独走していても勝てないのがレース、泣いていられないので、次のSUGOに全てをぶつけます!!」

敗者がいるから勝者が誕生する。非情だけれど、勝者は一人、一チームだけ。
久々におこなわれた富士の500マイルレースはとてもドラマチックな展開。そして、エンディングでした。

富士における500マイルレースは、1992年以来。26年ぶりのことだったのですね。当時の国内スポーツカーの最高峰、グループCカー達の戦い。92年の決勝では、日産92CPをドライブした星野一義/鈴木利男組が優勝。今回IMPULチームが優勝していたら、星野監督にとっては、ドラマチックなエンディングとなっていたはずです。しかし、それは、叶わなかった。

ところで、自身、初老体にムチ入れて、何とか熱中症にもならずに約5時間のピット業務を貫徹いたしました。これを、ひとつの例として、【熱中症対策】の参考としていただければ幸いです。

1.水は、こまめに、少しずつ飲む。30分に一回くらい一口含んで飲んでいました。できれば、スポーツドリンクとか体液のpHに近い経口補水が良いですね。以前は、ココナッツ・ウォーターを飲んでいたこともあります。水分補給は、当日の朝から体に水分を蓄積させるつもりで補給しましょう。

2.食事はちゃんととりました。消化の良い食べ物をお腹8分目くらいで摂取。番組の制作会社の社長さんとスタッフにカレーと豚汁を作っていただきました。カレーは、食欲を促進すし、豚汁は、根菜類、肉そして塩分が補給できるし、汁物なので食しやすくて助かりました。

3.体をホーバーヒートさせないために、ここ数年クールベストを着用しています。ベストの中に水を入れて、それが揮発するときの気化熱でクールダウンしてくれます。

4.そして、最後はやはり気合い!Guts!です。

しかし、最後に少し血が下がった。伊藤大輔監督の監督優勝回数を間違えました。ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ。
皆さん、熱中症には気をつけましょう。

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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