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Hello!
ハロー!!
Halo!!!
日本で初めてHalo Systemを装着した国内トップフォーミュラ、スーパーフォーミュラのSF19のテストに行ってきました。ご存知の方も多いと思います。F1やF2でドライバーの収まるコクピット上に渡されたドライバーの頭部を保護する湾曲したバーを<Halo>というのですが、語源を調べてみました。宗教画に描かれている頭の上の後光。聖人の頭上に輝く輪ですね。ググったり、ウィキったりすれば、色々と解説がありますよ。
クローズドボディのツーリングカーやスポーツカーではドライバーが露出している部分はないわけですから、ヘルメットが露出しているのはフォーミュラカーの特徴であるわけですけれど、それ故に接触やクラッシュ、または、破損して飛んできた部品でドライバーがケガをしたり、頭部の損傷によって命を落とすという事故がありました。事故が頻発というほどではないですが、起きる度に安全性を高める提言がなされてきました。その方法としては、完全にコクピットを覆うキャノピー(シールド)タイプ、戦闘機の風防と同じ透明のカバーも考案されていましたが、結果としてバーを三点支持した現在のHaloが採用されている状況です。
導入されてすぐに海外でF2に参戦している日本人ドライバー同士が接触して一台がもう一台に乗り上げてしまい、もしHaloが装着されていなかったら、頭部をヒットしてしまっていたかもしれないというアクシデントとなりました。Haloの安全性、重要性が注目された一件でした。
しかし、導入に批判的な意見もないわけではありません。
それは、ドライバーからの視認性の低下と格好の悪さ。
視認性に関しては、コクピット前方、真ん中に支柱が一本立っているので、それがあるとないとでは、当然視界が異なりますよね。
そして、Haloの形状が、夏の定番、ビーチサンダルの鼻緒にソックリ。今年のF1の開幕前に各チームのカラーリングそっくりのビーチサンダルを並べたジョーク、パロディが登場した。F1チームの中には、それを逆手にとってサンダルのメーカーをスポンサーにつけるものも。しかし、スタイリッシュさを重要視してきたF1界にあっては、今後も新たなドライバーの頭部保護ディバイス論争、開発が行われるかもしれません。一方では、レースに対する安全性とリスクに関して論議が…。今だにHaloは必要かどうかが論議されてもいます。
さて、日本においては、現在、国際自動車連盟が認めているHaloの導入をスーパーフォーミュラのプロモーターでる日本レースプロモーションがテストを開始した段階です。現段階ではSF19に装着されるかどうかは、まだ決定していません。
高橋 二朗
日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。
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