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モーター スポーツ コラム 2018年7月11日

23歳

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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23歳が勝った。
ニック・キャシディ選手。1994年8月生まれのニュージーランド人ドライバー。
国内最高峰のフォーミュラレースシリーズ、スーパーフォーミュラ第4戦。ポールポジションからスタートし、2回チャンピオンを獲得している石浦宏明選手を抑えて初優勝。
時折降る雨に翻弄されて、とても難しいコンディションだった予選。そして全く異なるドライの決勝。チームのエンジニアリングもさることながら、やはりフォーミュラカーレースは、スタートしたらドライバーの能力に負うところが大きい。

全日本F3選手権でチャンピオンを獲得。昨年はスーパーGT選手権の頂点に同世代24歳の平川 亮選手と立った。この経歴だけを見ても勝って当然と知る。

山下健太選手・坪井 翔選手

先日、次回放映の「GTV」の収録を行いました。
ゲストは、2人の23歳ドライバー。
山下健太選手と坪井 翔選手。
オープニングの紹介コメントには、<日本のモータースポーツ界を担う若手>とあった。まさしく、今をときめく2人であることは確か。山下選手は、スーパーフォーミュラとスーパーGT GT500クラスに参戦している。前戦、SGTタイラウンドでは、初の表彰台に立った。そして、坪井選手は全日本F3選手権で現在ランキングトップ、チャンピオンへ向けて驀進中。そしてGT300クラスに参戦している。第2戦の富士では、小林可夢偉選手の代役としてGT500のステアリングを握って、なんといきなり2位フィニッシュ。高い評価を得た。

この2人、若い、いや幼い頃から同じレーシングカートのフィールドで顔を合わせて居て、その後、カートの全日本選手権、エントリーフォーミュラ、ミドルフォーミュラへステップアップ。現在に至る。
23歳にして海外戦、外国人ドライバーとの闘いの経験を有する。
そして、彼ら達のプロファイルをリビューしてみて感じたこと。それは、彼らは、若くして何度も【挫折】を感じて、それを打開して来たから現在があるということだった。
マシンを降りれば、普通の23歳。普通じゃなくて、個性を主張しないタイプ。しかし、そのバックグラウンドには普通の若者には比較にならないほどの厳しい環境を通り過ぎてきた経験がある。
失礼ながら、申し上げる。彼らに覇気がないように感じることが多かった。でも、ヘルメットをかぶってコクピットに収まった彼らは、常人では体験できない世界で闘っていることを再認識させられた収録だったのです。
「チームメイトのニックさんが、スーパーフォーミュラで勝っちゃったんで、マズイっす。結果出さないとクビっすね」と山下選手。
「3年目だからチャンピオン取って当たり前、連勝記録を達成しないと、と言われてプレッシャーです。早くチャンピオンを決めたいです」と坪井選手。

自分の23歳当時を考えると、すごい若者達だと感心するばかりの初老、一人。
次回GTV #4の初回放送は、7月28日(土)午後8:30~ です。

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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