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モーター スポーツ コラム 2018年6月20日

トヨタ、悲願達成。そして次世代のルマン/WEC

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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TOYOTA MOTOR CORPORATION

ルマン24時間から帰ってまいりました。
ご存知のようにトヨタが悲願の初優勝を成し遂げました。それも1-2フィニッシュ。国産メーカーとしては、初の快挙ですね。おめでとうございました。

ワークス体制のハイブリッドレーシングカーが他にはなくて、勝って当たり前と事前から言われていましたが、それで勝てなかった場合、いったいどのような評価をされたか…。

チームスタッフをはじめ、ドライバーたちがそれを一番分かっていたのです。
だから、優勝した8号車の中嶋一貴選手が、レース後の記者会見で「勝ててホッとしたというのが本音ですね」とコメントしたことがそれを十二分に表していました。

7号車は、度重なるペナルティーストップによって2周差の2位。3位に入ったノンハイブリッドのレベリオンは、トップから12周の大差をつけられていた。

トヨタのTS050は、レース開始から最後まで3分20秒くらいのペースで周回を重ねていた。終わってみれば、それほどのハイペースで走らずともノンハイブリッドのマシン達に楽に勝てたのではという考え方もある。しかし、同じチーム内で2台は優勝に向けての闘いを続けていた。

これまでもそうであったように、ルマン24時間で優勝するためには、速くても、強くてもダメ。これに運が加わらなければトップでチェッカードフラッグを最初にかいくぐることはできない。

今回、目に見えるトヨタの敵は互いのTS050だったけれど、チームメイトに勝ったとしてもルマンの勝利を約束されて訳ではなかったと思う。ルマンで勝つということは、ルマン24時間レース自体。その大きな存在に打ち勝たなければ栄冠は手に入れられない。ルマンの勝利の女神は簡単には微笑んでくれない。それを再確認した2018年のルマンでした。

そして、ルマン(WEC)は、新たな扉を開こうとしています。それも、いま行われている2018-2019のスーパーシーズンの翌年、2020年からHyper Car GTというトップクラスの車両規定をスタートさせようとしているのです。そのマシンは、どのようなマシンかというと、今年の1月に幕張で行われた Tokyo Auto salonの会場でお目見えしたTOYOTA GAZOOのGR Super Sport Conceptそのもの。すでに数社、メーカーがこの規定に対して賛同しているようです。現状では、トヨタが一歩先行していると言って良いのではないでしょうか。

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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