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モーター スポーツ コラム 2018年6月7日

大成功の判子、ボーンっ!

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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富士24時間

何故でしょう? どうしてでしょう?
とても、とても居心地が良いイベントでした。
ハイ、富士スピードウエイで50年ぶり、スーパー耐久シリーズとしても10年ぶりの24時間レースです。

実は、ですね。自身がスーパー耐久を取材するのも10年ぶり。世代交代しているだろう参加チーム、10年前の参加マシンとは様変わりしているだろう、などと考えると、かなり緊張して富士へと向かったわけです。TV中継のスタッフの中では最年長ですから、緊張しているとこなど、オドオドしているとこなど感づかれないように、細心の注意を払っておりました。ハイ。

でもですね、スーッと、入り込めて、なおかつ居心地が良かった。全日本選手権、世界選手権とは全体を取り巻くパワーが完全に異なっていて、モータースポーツの原点というか、皆が頑張ってレースしているぞっ、というグラスルーツの参加型プレミアム版シリーズなのですね。ピットを流していると、チームもドライバーも笑顔を送ってきてくれるわけです。<スーパーG何とか、スーパーF>に参加しているドライバーもいるのですが、皆笑顔。長屋の横丁から掛かる声のように「よぉ、ジローちゃん。何やってんの?」と。声の方を向くと何十年も前から知っている懐かしい顔が。
「テレビですよ」
「何、TBS?」
困ったものです。TBSでお仕事いただいていたのは、もう30年近く前の話。
「J SPORTS知らないの?」
「J、何?」それ以上説明すると長くなるのでやめときました。

懐かしいチームといえば、茨城県の浅野自動車を母体とする浅野レーシングサービス。1982年に初めて取材させていただいた。当時からモータースポーツへの参加形態は変わらない。父、文吾さんは、もう他界されているけれど、秀夫、好夫、そして武夫の三兄弟がガンバっている。武夫氏は未だバリバリの現役ドライバー(個人情報ですが60代の半ばです)。現在は、長男の秀夫氏の息子さんが監督。仲間が集って、24時間レースに参戦してきた。

浅野レーシングサービスは、一例としても。エントリーの多くが同じように仲間によって参加したチームだった。それにGTアジア、国内ディーラーの新興チームが混ざり、混じり合っていた。とっても良いカオス。日本オリジナルのシリーズが紆余曲折、困難を乗り越えて、現在に至る。

レースの運営も立派だった。アクシデントが起きた際の対処も的確で迅速。
オフィシャルのみなさんも24時間レースを経験している方は、極僅かだったと思う。FISCOクラブ+αのオフィシャルのみなさん。ご苦労様、そして、ありがとうございました。
24時間レースを再び実現された、主催者の富士スピードウエイ(FSW)。シリーズを運営するスーパー耐久機構、事務局の皆さん、お疲れ様でした。参加者がいてもイベントは成り立たない。受け入れる側ががんばらなくては実現しません。そして、FSWとスーパー耐久に新たな歴史の1ページが加わったのです。
前事務局長、故 桑山 充氏も喜んでいることでしょう。大成功でしたよ。

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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