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モーター スポーツ コラム 2018年3月28日

GT開幕戦カウントダウン

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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SUPER GT

だんだんと迫ってきました。
来週末には、岡山国際サーキットでスーパーGTが開幕ですね。
まだ、開幕もしていないのに毎週サーキットに行っています。先々週の岡山、そして先週は富士。スーパーGTの合同テストが二週連続で行われたから。キャラクターの異なる岡山と富士。ご存知ですよね、低速コーナーが多い岡山と中、高速コーナーがあり、ストレートが日本一長い富士。さあ、この二つのサーキットで速さを見せられたのなら、今シーズンの少なくとも序盤は、優位に立てるというものです。

しかしですね、このテストがある面、曲者であるのです。ハイ。

公式な合同テストですから、プレスルームに全車のタイミングが計測されて、誰が速いか一目瞭然。でも、どのマシンがどのようなテストプログラムで周回をしているか、バラストウエイトは、どのくらい積んで走行しているのかは、分かりません。そして、タイヤメーカーが同じでもどのようなタイプのタイヤをフィットしているのかは、これまた分からない。だって、タイヤは、丸くて黒くて、どれがソフトコンパウンドなのか、ミディアム、ハードかは、タイヤメーカーとチームの間で事前に決めたセット番号だけで識別している。

それらを考慮したとしても、敢えて速さだけを結果としてみれば、両合同テストでは、YOKOHAMAが良い感じ。日産GT-RとレクサスLC500がY社のタイヤで速さをみせていたのです。でもね、このタイヤでどれだけのロングランができるかは、不明。そして、Y社タイヤ装着のLC500がトップタイムを叩き出した時にBridgestoneタイヤ装着のLC500が富士の第1セクターと第2セクターでベストタイムを出しながらなんと第3セクターでスローダウンしてピットイン。アレレ? 手の内は見せない作戦だったのか、ピットロードに向かわずにそのままコントロールラインを通過していれば、最速タイムは確実だったと思うのだけれど…。
チームごとにライバルとの戦いはすでに始まっているのですね。

言い訳ではないですけれど、言い訳すれば? 開幕戦前の合同テストが終了して、2週間後開幕戦ではどのような勢力図になっているかは、完全には分かりませんが、やはりGT500クラスでは、レクサス勢が優位に立っているかな。それにGT-RとホンダのNSXがどう入り込んでくるか…。GT300では、マザーシャシーが優位に立っているのですが、FIAのGT3も現状のBOP(バランス・オブ・パワー)ならかなり肉薄できるのではないでしょうかね。特に昨年のチャンピオンチームは、メルセデスAMG GT3の新車を導入して感触がとても良いようです。

さあ、二週間後をお楽しみに。

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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