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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
今週のテーマは、ユヴェントスの負け惜しみ問題...
●という言い方にすると、結論がバレちゃうが、本当に強く問題視すべきことになっていると思う。
●先週、CLの歴史に残る試合でユヴェントスが歴史に残るパフォーマンスを見せ、0-3の状況でキックオフしたレアル・マドリードというアウェイ戦で同点に追い付いたが、土壇場PKで惜しくも敗退することになった。
●その笛を吹いたのは、イングランド人主審のMichael Oliverだった。
●判定直後、ヒートアップし過ぎたGianluigi Buffonも一発レッドをもらった。
●その中で感情に負けるのは理解できる。
●しかし、Buffonの試合後コメントと、更に事後コメントを聞いて、ベンの中では彼の評価が急激に落ちた。
Gianluigi Buffon、試合後コメント、4月11日
●"To award such a doubtful, or super doubtful, penalty just ahead of the final whistle and destroy the work of a team who gave absolutely everything you have to have a rubbish bin instead of your heart. A human being cannot decide the elimination of a team with such decision.
試合終了の直前にああした疑わしい、非常に疑わしいPKを与え、全ての力を振り絞っていたチームの働きを粉々にすることなど、気持ちが無いゴミ箱にしかできない。人間だったらあんな判定でチームの敗退を決定づけることなんてできない。
●"It's a matter of sensibility. It means you don't know where you are, which teams are playing, you don't know shit."
要するに繊細さの問題だ。自分がどういう立場で、どんなチームがプレーしているのかも分かってないってことさ。何も分かっちゃいない。
●"You need to be prepared for a game like this. You have to watch the first leg and see that a similar foul was not punished with a penalty for Juventus in Turin. And especially you need personality to referee a game like this. If you don't have personality, you better watch the game from the stands with your wife and your kids while eating fries. When you take such decision in a certain moment of the game it means you don't know what sport is.
こうした試合に臨むには準備が必要だ。1stレグの試合を見て、トリノでは同様のファウルでもユヴェントスにPKが与えられていなかったのに知っておくべきだ。特にこうした試合を裁くには強い気持ちが必要だ。その強い気持ちがないのなら、妻や子供たちとスタンドでポテトフライでも食べながら試合を見てる方がマシだろう。この試合のあんな決定的な場面であの判定をするようじゃ、スポーツが何であるかを分かってない。
●"We had done something which seemed impossible. It's a pity it ended like this, unjustly."
俺らは不可能に思えたことを成し遂げたんだ。こんな不当な形でそれが終わって残念だよ。
https://www.theguardian.com/football/2018/apr/11/real-madrid-juventus-champions-league-penalty-gianluigi-buffon-rubbish-bin-heart-referee-oliver
Gianluigi Buffon、4月14日
●"The content remains and I stand by all of it. I'd say them all again - maybe with a different type of language."
言いたいことに変わりはないし、意見は全てそのままだ。言い方は別だとしても、何度だって言ってやる。
●"You find a way to speak, right or wrong, that at times can seem excessive - but this is me, I am Gigi Buffon."
時に言い過ぎに思われるとしても、それが正しかろうが間違っていようが言い方は人それぞれだ。でも、これが俺なんだ。俺はジジ・ブッフォンなんだ。
http://www.bbc.com/sport/football/43772072
イタリアのメディアも主審を酷評
Francesco Ceniti、「moviola」ライター、Gazzetta dello Sport紙
●Corriere dello Sport紙
CHE FURTO! = 何という泥棒!
https://twitter.com/IndianRegista/status/984212379721457666
?? ????
— Arjun Pradeep (@IndianRegista) 2018年4月11日
Front pages of Rome based Corsport:
"
WHAT A THEFT.
A non-existent penalty at 93' stops Juve from an achievement against Real in the Champions League.
"#RMJuve #UCL #Juve #RealMadrid pic.twitter.com/cx2R696LMg
●Tuttosport紙
COSI NO! = こんな展開(終わり方)はないだろう!
https://twitter.com/IndianRegista/status/984213702625972224
?? ???? ??
— Arjun Pradeep (@IndianRegista) 2018年4月11日
Front page of Turin based Tuttosport:
"
NOT LIKE THAT.
An immense Juventus are out. An extraordinary Juve were close to a shocking comeback but just before extra time, the ref gives a controversial penalty and sends off Buffon.
" pic.twitter.com/HE9KireJBB
●La Gazzetta dello Sport紙
JUVE FURIBONDA, LA RABBIA E L'ORGOGLIO = ユーヴェの憤激、怒りと誇り
https://twitter.com/IndianRegista/status/984321330110754816
? ?? ?
— Arjun Pradeep (@IndianRegista) 2018年4月12日
Front page of Gazzetta dello Sport:
"
JUVE FURIOUS, ANGRY AND PROUD.
Juventus dominate Real in Madrid but are out due to a dubious penalty at 97'.
" pic.twitter.com/SKwgfpEwij
Francesco Ceniti、「moviola」ライター、Gazzetta dello Sport紙
●"To concede a debatable penalty that decides access to the semi-final of the Champions League, on a refereeing level, qualifies as a mistake. We need to start with this premise before analysing the incident which rightly infuriated Juve. Because every referee knows well that there are moments in which your whistle has a different weight and so you only punish (or should punish) obvious fouls.
チャンピオンズリーグの準決勝進出がかかった試合で論争を呼ぶPKの判定をするというのは、レフェリングのレベルで言うならミスの部類に入る。ユーヴェが怒り狂って当然のあの出来事を分析する以前に、その前提から話をする必要がある。どんなレフェリーだろうが、自分の吹く笛の重みが異なってくる場面があり、そうした場合には明らかなファウルのみを罰するべきだ、と分かっているはずだ。
●"Was Benatia's challenge on Vazquez one of those? No, because the defenders' intervention was risky, but at the same time open to interpretation.
ベナティアのヴァスケスへのチャレンジがそれに該当するか?いいや、守備陣による妨害にはリスクがあったが、同時に説明がつくものだったからね。
●"Sure, there was a tiny push with his hands, and then a contact on his underarm. So doubts over the challenge are legitimate, but so is the argument that says this challenge was not worth punishing."
もちろん、ベナティアは手で軽く押してはいただろうし、脇の下でコンタクトもあっただろう。だからそのチャレンジ自体を疑うことは正当だ。しかし、そのチャレンジが罰するに値するかという意見についても同様なのだ。
https://www.theguardian.com/football/2018/apr/12/a-savage-and-sadistic-way-to-go-out-italian-press-reacts-to-real-madrid-v-juventus
UEFA審判委員長、Pierluigi Collinaの解任も呼び掛けるユヴェントス
●その「moviola」とは「リプレイ」の意味で、イタリアの新聞が判定など話題のシーンを細かく分析する記事だ。
●尚、Tuttosport紙によると、ユヴェントスの怒りが収まらず、クラブの幹部たちがUEFA審判委員長、Pierluigi Collinaの解任も呼び掛けているという。
世界で最も審判の愚痴を言う権利が無いのはユーヴェだろ!
自分たちのクラブの歴史を忘れているかい?
●審判委員長の解任を呼び掛けるというのは、つまり、もっと都合の良い審判を選んでくれ、という意味だよね?ちょうど、セリエB降格処分に繋がったスタンスだったよね...
●全く自分たちの過去の罪を認めないユヴェントスは本当に残念に思う。
●しかも、イタリア側の論点として、「せっかく追い付いていたのに、こんな負け方は可哀想だから流すべき」という主張に聞こえるが、これは完全にナンセンスだ!
●ユヴェントスは頑張っているから、ルールは適用しなくて良い訳?!
●Buffonも、自分自身のアドバイスを聞いたほうが良いのでは?
●Carrareseというクラブの経営に関わった立場で、4年前に以下の言葉を残した。
Gianluigi Buffon、2014年
●"Winners find a way, losers find an excuse. It seems to me a motto that fits in well with everyday life as well as sport.
勝者には道が開かれ、敗者は言い訳を探すものだ。これはスポーツと同様に日々の人生にもよく当てはまるモットーだと思うね。
●"I advise you not give life to excuses or alibis as mediocre people would, but on the contrary roll your sleeves up and get to work."
人生には言い訳やアリバイを持ち込まない方が良いよ。それは二流の人がすることだし、そんなことより、袖をまくって仕事に打ち込むべきだろう。
https://www.football-italia.net/56983/buffon-losers-find-excuses
英国内での反応は?
●これがもし、本当に誤審だったら、まだ理解できるかもしれない。
●しかし、あれは普通にPKで問題ないだろう。
●英国内では、審判がイギリス人だから擁護したいという気持ちが特にないし、中立の圧倒的過半数はユヴェントスの逆転を応援していたが、PKの判定は基本的に正しかったと思われている。
●一発レッドに関してはもう少し意見が別れるが、大半はレッドで正しいという。
●Buffonが何を言ったか、Michael Oliverしか分からないだろうが、事後のコメントを聞いたら大変リスペクトに欠けたことを言った可能性は否定できない。
Gary Lineker、Twitter
●These vituperous attacks on Michael Oliver and his wife are repugnant. Big admirer of Buffon but his behaviour since has been inflammatory and out of order. Oliver was doing his job and hard to argue against his decisions. Understand the emotion but time to defuse it, Gianluigi.
マイケル・オリヴァーと彼の妻に対する罵言での攻撃の数々は実に不快だ。私はブッフォンのファンだが、あの一件以来の彼の振る舞いは扇動的で秩序を欠いている。オリヴァーは自分の仕事をしたまでで、判定に議論の余地はない。気持ちは分かるが、もう落ち着くべき時だ、ジャンルイジ。
https://twitter.com/GaryLineker/status/985104298106413059
これが問題:Buffon等の言葉が更に行けない行為を正当化
Linekerは何故、Oliverの奥さんのことに言及しているか?
●Michael Oliverに直接連絡する方法は一般的に知られていないが、奥さんのLucyはTwitterをやっている。
●しかも、女子のSuper Leagueや男子のセミプロリーグで審判もやっていることから、ある程度の知名度がある。
●ここで奥さんには直接連絡する方法があった為、Oliver夫婦を脅かすような内容で多くのツイートが送られてしまった。
●そして、誰かがLucyの携帯電話番号もSNSに載せて、メールなどもたくさん送られてしまった。
●これはもちろん、非常にいけない行為だ。
●しかし、これを正当化してしまったのは、Buffonをはじめとするユヴェントスやイタリア側の、審判に対するリスペクトに欠けた態度だ。
●これが問題だ。これはBuffonの態度を許すべきではない理由だ。
●次に紹介したいケースは、更に衝撃的だ。
Ross Hawkes、草サッカーの主審
●So this is what you get for refereeing a Sunday morning football game for £30. Respect campaign? Actions speak louder than words @FA
日曜朝のフットボールのレフェリーを30ポンドで引き受けて得られるのがコレさ。「リスペクト」キャンペーン?FAさん、いくら言葉を並べたって、実際に何が起きてるかだろ?
https://twitter.com/rosshawkes/status/983004402159095808
レフェリーをリスペクトしない文化を正当化すると、こんなことが起こり得る
●Ross Hawkesは36歳で、ここ20年間、草サッカーで審判をやってきた。
●先週の日曜日、レッドカードを見せた選手に殴りつけられ、蹴りつけられて、怪我を追ってしまった。
●傷口が細菌にも感染されて悪化した。
●これは、審判のキャリアで2回目のことだった。3回目が怖いということから、早速辞めることにした。
●本人は、レフェリーをリスペクトしない文化が正当化されているので、リスクがどんどん大きくなってきたという。
●発言で審判を攻撃するのがあまりにも正当化されてきた為、審判もそれを流してしまうし、本当に怒った選手は口で脅かすのでなく暴力で脅かすようになり始めたという。
●こんな恐ろしいことを一切揺れせないし、審判に対してリスペクトする上では、やはりプロの選手や関係者などが手本となる責任がある。
David Conn、The Guardian紙
●This most pressured football drama was the highest of tests for the time-served football rule drilled into children when they first pull their socks up: never argue with the ref. Buffon failed it after the penalty was awarded. As wise old coaches tell their young players, he was only letting his own team down.
「審判に決して抗議をするな」:非常に大きな重圧がかかっていた今回のフットボールのドラマは、子供が初めてサッカーをする時から教え込まれる、長年のフットボールのルールに関する究極のテストだった。そして、PKの判定後のブッフォンはその教えを守ることができなかった。懸命なベテランコーチが若い選手たちに説くように、それはチームをガッカリさせるだけなのだ。
●Arguing with the referee is necessarily an offence in the rules; Buffon, bawling and pawing at Oliver, had to go. His post-match comments to the media were unworthy, the Champions League equivalent of waiting for a referee in the car park after a disagreement on the public parks.
審判への抗議は必然的にルール違反だ。大きなジェスチャーでオリヴァーに叫び散らしていたブッフォンは出ていく必要があった。彼の試合後のメディアへのコメントは聞くに値しないし、公園での言い争った審判を駐車場で待ち伏せしているに等しい。その意味ではチャンピオンズリーグ・レベルだ。
●That, most importantly, is why Buffon is in the wrong. In [star players'] conduct towards referees, they do set standards. There are very important reasons why those standards should maintain respect: because in the real world, abuse of referees is rife, accompanied by the visceral threat of physical violence.
その点でブッフォンが間違っていた、というのが最も重要な点だ。審判への態度の手本となるのがトップ選手たちの行動だ。だからこそ、そうしたお手本がしっかりとリスペクトの気持ちを忘れないことが重要なのだ。現実の(草サッカーの)世界では、審判への感情的な脅しや暴行を伴う虐待が横行している。
●The icons of football need to set a better example, remember what they were told as children and live by it at the galactic heights they now inhabit. Buffon, as penance, should be made by Uefa to do a season's refereeing, on the mud baths of Manchester.
フットボールのアイコンたちは、子供の頃にどんなことを言われたことを忘れず、銀河系の一員となった現在もそれを続けているという、より良い手本を示す必要がある。ブッフォンは、UEFAからの罰として、マンチェスターの草サッカーの酷いピッチで1シーズン審判を務めさせられるべきだろう。
https://www.theguardian.com/football/blog/2018/apr/12/grassroots-referees-fallout-gianluigi-buffon-outburst
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