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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Ben’s Foot! notes 2018年03月14日

Week 31 - Manchester United 2-1 Liverpool

foot!
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Ben's Foot! notes

Jonathan Wilson, The Guardian【翻訳:桐谷 圭介】
●To single out Lovren would be unfair. When up against a more powerful forward, a central defender has the right to expect some assistance from his team-mates, to trust that they might anticipate the striker winning a flick-on.
ロヴレンだけを責めるのはフェアではなかろう。よりパワフルなフォワードに対峙する際には、センターバックにもチームメイトからのいくらかのサポートを得られると期待し、競り合いでルカクが勝つことを予測している、と信じる権利があろう。
●[Klopp's style] may be more thrilling but it carries a risk and here that was manifested in the two aerial duels Lovren lost.
(クロップのスタイルは)よりスリリングだろうが、そこにはリスクがあり、実際に2つの空中戦でロヴレンが敗れたことで、そのリスクは実際に明らかなものとなった。
●It may not always be the Croat but in a system like Liverpool's there will always be a defender who can be isolated. That is the risk Klopp takes into every game.
それは必ずしもこのクロアチア人(ロヴレン)に限ったことではなく、リバプールのようなシステムでは、孤立しかねないのは常にディフェンダーなのだ。それは、クロップがどの試合にも持ち込んでいるリスクだ。
●Mourinho would love there always to be a McTominay. It may not always be the Scot, but in a set-up like United's, there will always be a midfielder to protect the back four.
モウリーニョはマクトミネイの存在を心強く思っていたはずだ。必ずしも彼でなくとも、ユナイテッドのような布陣では、4バックを守るミッドフィルダーが常にいるのだ。
https://www.theguardian.com/football/blog/2018/mar/10/liverpool-manchester-united-dejan-lovren-mistakes-jurgen-klopp-jose-mourinho

Daniel Storey、Football 365 【翻訳:桐谷 圭介】
●Ashley Young was the game's best player. He was tasked with keeping the Premier League's most potent attacker quiet, and Mohamed Salah was subdued throughout.
アシュリー・ヤングはこの試合のベストプレーヤーだった。彼はプレミアでも最高の能力を誇るアタッカーを沈黙させる任務を担い、モハメド・サラーは試合を通じて制圧されたままだった。
●That's entirely down to Young. No player on the pitch made more tackles, no player on the pitch won possession more often and no Manchester United player had more touches of the ball, proof that Young was able to get forward as well as shackling Liverpool's best player.
それはほぼヤングのおかげだ。この日ピッチに立った選手で彼よりも多くのタックルをした選手はおらず、ボール奪取数も最多、ユナイテッドの選手の中では最多タッチ数であり、ヤングはリバプールのベストの選手を封じつつ、前に出て行くこともできることを証明した。
●It would have seemed extraordinary at the start of the season, but right now Young really does deserve to be England's first-choice left-back. Danny Rose and Luke Shaw are not playing enough games, while Ryan Bertrand is having a difficult season at Southampton. Meanwhile, Young is quickly becoming Mourinho's teacher's pet.
開幕時であれば、尋常ならざる意見に思えただろうが、今のプレーであれば、アシュリー・ヤングはイングランド代表の左サイドバックのファーストチョイスにも相応しい。ダニー・ローズとルーク・ショウは十分に試合に出ているとはいえず、ライアン・バートランドはサウサンプトンで苦しいシーズンを送っている。その一方で、ヤングは早々とモウリーニョのお気に入りの選手となっている。
●http://www.football365.com/news/16-conclusions-manchester-united-2-1-liverpool


後半:益々悪化する、ウェストハムとサポーターの関係

●モイーズ監督は、前節のスウォンジー戦で4-1とのスコアで敗れた後、GKを含めて先発メンバーを5人変えた。
●クラブのレジェンド、Bobby Mooreが亡くなって25年記念という、ポジティブな雰囲気で試合を始めようとした。
●0-0で折り返した後、バーンリーはWoodを投入して2トップへ。
●0-1の先制点が入ると、乱入が始まる。
●ようやく試合が再開すると、バーンリーが素早くボールを奪って2点目を追加。
●するとオーナーの前で100人以上のサポーターが集まって抗議。

中継で聞こえた抗議のチャント:次々と6パターンも
●"Sack the board"
「役員たちはクビにしろ」
●"We're not West Ham, we're not West Ham, we're not West Ham anymore"
「俺たちはもはやウェストハムではない」
●"You're fucking shit"
「お前らが下手糞」
●"Get out of our club, get out of our club, Gold and Sullivan, get out of our club"
「ゴールドとサリバン、俺たちのクラブから出て行け」
●"You've destroyed our fucking club"
「お前らが俺たちのクラブをボロボロにしたぞ」
●"We want to go home, we want to go home, Stratford's a shithole, we want to go home"
「ホームに帰りたい、ここストラットフォードクソの場所だ」

Sky Sportsのレポーター、Johnny Phillipsの写真付きツイート
●スタンドの喧嘩から守る為に、バーンリーは子どもたちをベンチに読んで座らせた。


Trevor Brooking、ウェストハムのレジェンド、BBC Radio 5 Live 【翻訳:桐谷 圭介】
●"Just don't come to the games at the moment until you try to allow the players to get the points to stay up. That atmosphere must never come back."
選手たちが残留のためのポイントを得ようとするのを支えられないうちは、今は試合に来るべきじゃないね。あの雰囲気にしちゃ絶対にダメだ。
●"There is no way the team is going to play and get the points to stay up under that sort of atmosphere. It is impossible.
チームがあんな雰囲気の中でプレーをして、残留に向けたポイントを得ていくことなんてできっこない。不可能だよ。
●"That atmosphere must never come back in the last five games otherwise the club is in serious trouble and the players won't be able to deliver."
残りの(ホームでの)5試合でああした雰囲気には決してしてはいけない。このままでは、クラブが深刻な問題に陥るし、選手も持てる力を発揮するのは難しかろう。
●"The level of aggression was something I couldn't believe a West Ham fan would get involved in.
ウェストハムのファンがあんなに攻撃的になるのも、私にはちょっと信じられなかった。
●"All I would say, between now and the end of the season is, 'anyone who has got that aggressive frustration just don't come to the five home games that are left' because we need everyone - all the fans and the team - all working together to try to get sufficient results."
これからシーズンの終わりにかけて私が言いたいのは、「ああした攻撃的な苛立ちを抱えているなら、ホームの残り5試合には来るな」ということだ。ファン、チームを含めた全員の力が必要で、十分な結果を得るために団結する必要があるからね。
●http://www.bbc.com/sport/football/43362861 

サポーターの不満の原因はスタジアム。引っ越しを認めたのは、チームが強くなると約束されたから...
●皮肉にも、100人以上のサポーターが集まって、オーナー席の目の前で抗議する場所があったのは、陸上競技場を中途半端にコンバートしているからだ。
●スタジアムそのものが、不満の対象だ。
●誰もが愛したUpton Parkから、オリンピックスタジアムへの引っ越しはサポーターにとってつらかった。地元から離れるし、陸上競技場だし。
●だが、経済的にすごく良い条件で大規模なスタジアムを使えることにより、チームとして強くなり、豪華な補強もできるようになり、CLを目指すのが現実的になる、というオーナーからの話で納得した。
●その約束は、今や現実からどれだけ離れているのか...

Jim Kearns、シーズンチケット保持者&ブロガー、The Guardian紙【翻訳:桐谷 圭介】
●Saturday was the inevitable corollary of having a board of directors who speak with grandiloquence about the Champions League and then behave as though they are still running Birmingham City in the lower leagues.
土曜は、役員たちがチャンピオンズリーグのような大言壮語を語りつつ、まるで下部リーグでバーミンガム・シティを経営しているかのように振る舞い続ける中で、必然の結果だった。
●West Ham fighting relegation from the top flight is not unusual. But that is rather the point. The quid pro quo of the move from Upton Park to the London Stadium was supposed to be a better team, not a similar one, but at a different venue.
ウェストハムは降格から逃れる戦いをするのは珍しいことじゃないが、そこがポイントでもある。アップトン・パークからロンドン・スタジアムに移ったことの見返りは、これまでとは違う場所でより良いチームになることのはずだった。
●Upton Park formed part of our identity. When she danced we could really love. The London Stadium is a soulless, scaffolded testament to the hubris of all involved.
アップトン・パークは我々のアイデンティティの一部になっていた。スタジアムが揺れるのを我々は愛してきた。ロンドン・スタジアムは、移転に関わった全員の尊大さの、魂無き遺産なのだ。
●I cannot condone violence, but the board has brought this upon itself by refusing to acknowledge a simple truth ? the stadium and team are substandard.
暴力は許容できないが、今回の騒動は、ウェストハムの幹部らが、スタジアムもチームも標準以下だ、というシンプルな真実の理解を拒否することで自ら招いたことなのだ。
●https://www.theguardian.com/football/2018/mar/11/west-ham-david-sullivan-david-gold-crowd-trouble-blog

以下の出典: Miguel Delaney、Independent紙
http://www.independent.co.uk/sport/football/premier-league/west-ham-united-board-protest-march-meetings-hooligans-icf-action-group-a8244951.html 

他にもサポーターにとって不満なこと
●David Goldは81歳、David Sullivanは69歳だが健康の心配がある。その中、一体誰かトップなのか?
●エンブレムに「LONDON」という文字が入ったこと。サポーターにとって、ロンドン全体のクラブではなく、地元東ロンドンのクラブである。
●オーナーとその家族による、マスコミやSNSでの発言。
●補強の方針、など。

10日のバーンリー戦で、トラブルが起こることが前から予測できていた。
●元々、10日の試合前にサポーターによるデモが予定されていた。
●オーナーに反対する、約1万人が参加する見込みだった。
●しかし、3月1日に「Real West Ham Fans (Real WHF)」というサポーター団体が、一方的にデモを中止したと発表した。
●これは、2月にクラブと3つのミーティングを行った結果、関係が良くなった、ということ。
しかし、この「Real WHF」は決して、唯一のウェストハムサポーター団体ではない
●Football Supporters' Federation (FSF) に認定されているのは、「West Ham United Independent Supporters' Association (WHUISA)」という違う団体だ。他にもグループがある。
●WHUISAをはじめとする、他のサポーター団体は「Real WHF」の発表に驚いた。デモを中止する話は、初耳だった!
●そして、2月のミーティングに関しても、3つもあったというのが驚きだった。「Real WHF」以外のサポーター団体は、2つにしか呼ばれなかった。(それでも、当日まで呼ばれなかった。)
●何故、勝手にデモを中止するんだ?と、他のグループのメンバーがFacebookで議論するようになった。
●すると、「Real WHF」のメンバーが投稿して、他のグループを脅かした。
●「ICFはデモを許さない。40年の歴史を誇る俺たちが戻ってきた。WHUISA、お前らはただのアンチファシスト、左翼野郎。」
●一体、何者だ?
●「ICF」とは元々、「Inter City Firm」のこと。70年代、80年代に活躍した、ウェストハムの恐ろしいフーリガン団体。政治的には極右。
●つまり、デモを勝手に中止した「Real WHF」という団体は、昔のフーリガンが居る団体のようだ。

フーリガンが今更!?
●少なくなとも、クラブと1つのミーティングにはこの「Real WHF」しか呼ばれなかったという話も恐ろしい。
●「Real WHF」も、オーナーに強く反対していたはずだ。
●何故、クラブはその団体とミーティングを行った?
●そして何故、そのミーティングを受けて、「Real WHF」は急に且つ一方的にデモを中止した?
●Independent紙の複数のソースによると、「Real WHF」は最終的に、クラブと「Ultras」のような関係を狙っているという。モデルは、イタリアのラツィオだ。
●つまり、「クラブと協力し合う」関係を築くよう、クラブにプレッシャーをかけたのでは?
●Independent紙によると、クラブが「Real WHF」にチケットを提供するなど協力の提案を既に行っているという。

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