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このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Ben’s Foot! notes 2018年02月22日

Week 28

foot!
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(1)プレミアリーグの放映権料:高騰に歯止め、売れ残りも!
●先々週の『Foot! TUESDAY』でお話した、プレミアリーグの英国内での放映権争い。
●入札の結果が13日に発表されたので、紹介します。
●これまで通り、高騰が続くのか?
28_01.jpg

今のところでは、次期(2019〜22年)の放映権料は今期(2016〜19年)よりも下回っている!
●これまで、特に直近2回で高騰を見せてきた放映権料だが、次期の結果は今のところでは、
£44億6400万の合計となっている。
●前回の£51億3600万と比べて、実は安くなっている!
●しかし、あくまでも「今のところでは」ということだ。
●どういう意味かというと、「売れ残り」のパッケージもあるからだ!

28_02.jpg

売れていないのは、新たに設けられた「この節の全10試合」のパッケージ
●放映権の内訳は以上の通り。
●これまでと同じのように、Sky Sportsが日曜日(Super Sunday)と月曜日(Monday Night Football)を含めて、大半の放映権を獲得し、更にBT Sportが一部の権利を獲得している。
●しかし、新たに設けられた、ミッドウィーク・祝日開催の節、全10試合というパッケージは今のところでは売れていない。プレミアリーグが期待していたほど、魅力的ではなかったのだろうか?

売れていないワケ
●その「パッケージF」と「パッケージG」は、オンライン系にとって魅力的なコンテンツになるという期待があったが、その革新はまだイギリスでは起こっていないようだ。
●尚、売れていないというのは、入札が無かったというわけではない。
●eBayやヤフオクのようなオークションサイトでも可能なように、プレミアリーグがこのパッケージに「最低価格」をつけたと見られている。
●つまり、この価格を満たす入札がなかった、と考えられる。
●プレミアリーグはこれから交渉を続く予定だ。Sky、BT、そしてAmazonの3社が興味を示していると見られている。
●「F」と「G」を1つのパッケージに纏める、或いは即時ハイライトや録画放送の放映権も一緒につけて販売する、というように交渉される可能性がある。
●尚、1社が獲得できるのは148試合までだから、Skyは「F」と「G」のどちらか1つしか獲得できない。

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英国内で放送する試合数は増えるにもかかわらず、全て売れたとしても値下の見込み。というのは?
●「パッケージF」と「パッケージG」は恐らく、最終的に£4億前後で確定すると見られている。
●つまり、全部売れた時点でも、合計額が約£48?49億となり、前回の£51億よりも下回る見込みだ。
●その理由は、先々週紹介した通りとなった。
●SkyもBTも「これ以上視聴料を上げられない」という状況に直面している。
●そして、BTの参入によって熱くなった、2社のライバル関係が最近、協力関係へと変わってきた。
●その中、第3社が登場しない限り、歯止めがかかる可能性が高かった。
●そして、その第3社として期待されていたオンライン系の登場には、まだ早いようだ。
●Amazonはまだ「パッケージF」と「パッケージG」の交渉に残っているが、英国内ではオンライン系の本格的参入は2022年以降になりそうだ。

これでプレミアリーグのバブルはそろそろ崩壊なのか?
●決して、そうではない。
●国内での放映権料はこれにより、暫く横ばいになりそうだが、今回からプレミアリーグが特に力を入れているのは英国外での放映権だ。
●例えば、新たに設けられた「土曜日ゴールデン」の放送枠は、正直、イギリス人にとってあまり魅力的ではないし、日本にいる我々にとって深夜になってしまうが、アメリカにとってはちょうど良い時間帯だ。
●プレミアリーグは既に、3年間で$5億の放映権料で、アメリカのNBCと契約を結んでいる。
●また、中国のPPTVとは3年間で$7億の放映権料で契約を結んでいる。
●全世界の権利が決まった段階で、海外の合計額が今よりも数十億ポンド高くなる見込みだ。
●尚、英国外の放映権に関しては、お金が順位に関係なく、平等に5%ずつを各クラブに分配される。

今後の展開について
●今回は既にアメリカや中国の権利が決まっていたので、一部でも「全世界」として権利をパッケージすることはできなかった。
●2022年以降は、それは可能性としてできる。そのほうが、AmazonやFacebookの参入に繋がり、また高騰を引き起こすかもしれない。


(2)謎の英国人たちのおかげで、快進撃を続けるÖstersund
●先週と今週、ELラウンド32でアーセナルと戦っているのは、スウェーデンのエステシュンズというクラブだ。
●スウェーデンでは現在、シーズン開幕前だというのもあり、1st legでは持ち味を出せず、0-3という結果になったが、スウェーデンの規模でもスモールクラブであるこのエステシュンズは、ここ数年ではすごい快進撃を続けてきた!
●3つのクラブの合併により創設されたのは1996年10月31日。何とArsene Wengerのアーセナル監督就任よりも30日遅い!
●最初はずっと3部リーグだったが、2010年に4部リーグへ降格したらイングランド人のGraham Potterを監督に就任。
●3度も昇格を果たして、1部リーグで定着している。また、去年は国内カップで優勝した。
●ELでは3つの予選ラウンドで勝ち抜けてから、アスレティック・ビルバオとヘルタ・ベルリン、ゾリャ・ルハーンシクと同じ組から2位で通過した。
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この快進撃を支えてきたのは、イングランドではあまり知られていないイングランド人だ
●Graham Potterは1シーズンだけプレミアリーグでプレーした。1996/97、サウサンプトン時代だった。
●出場は8試合(先発2試合)にとどまったが、その一つはマンチェスター・ユナイテッドを相手に6?3で圧勝したあの時代だった。
●しかし、全く有名ではなかったので、英国内では最近までほぼ忘れられていた。
●そして、アーセナル戦にも出場した、トップチームに居る2人のイングランド人選手は、自国ではセミプロしかやっていなくて全く知られていなかった!

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(3)独自なアプローチの基、常に高い目標を設定してきた会長
1802522_28_07.JPGのサムネール画像
●エステシュンズは、スウェーデンの1部リーグの16チームのうち、最も緯度の高い、北部のチームだ。
●現在、4チームが首都のストックホルムにあり、また2チームがイエテボリにある。
●他のチームも基本的に南部にある。
●それに対して、エステシュンズの地方では冬が非常に寒く、雪が多い。
●アーセナル戦の1週間前、気温がマイナス18℃まで落ちた。
●その気候の為、フットボールの文化もつい最近まで根付いていなかった。
●その地方に選手を呼ぶのが難しかったし、クラブは呼ぶお金も持っていなかった。
●だから、上を目指すには、独自なアプローチが必要だった。
地図:Wikipedia

エステシュンズ監督就任の頃を振り返る、Graham Potter 監督 【翻訳: 桐谷 圭介】
●"The club was coming to terms with being relegated to the fourth tier of Swedish football, and I could sense the negativity around the city. A sort of mistrust from the public. I got the feeling people in Ostersund didn't actually like the club much.
クラブはスウェーデンリーグの4部に落ちるところで、街にもネガティブな雰囲気が感じられた。人々の不信感というかね。エステルスンドの人々もクラブのことがあまりで好きではないような感じを受けていたんだ。
●"We had around 200 people in the stands for my first game in charge. And I'd say around half of those wanted us to lose.
私が就任して最初の試合、スタンドにいたのは200人くらいだった。そのうち半分くらいは我々に負けてほしいと願っているような状況だ。
●"At home, there were other challenges. My eldest son was 11 months old when we moved to Sweden, so while I was at work Rachel was adjusting to our new life with him. She admitted to me later that, for the first six months, she pretty much cried every day."
家に帰れば、そこでも挑戦だった。我々がスウェーデンに移った頃、長男はまだ11ヶ月でね。私が外で仕事している間、妻のレイチェルはその長男と新たな暮らしに適応しようとしていた。のちに彼女は最初の6ヶ月は泣いてばかりだったと認めてたよ。
出典: The Coaches' Voice

元軍人で変わり者のチェアマン、Daniel Kindberg
●Kindberg会長は元々軍人であり、大隊司令官の地位まで上がった。
●1990年代から2000年代前半まで、ボスニア・ヘルツェゴビナやコンゴ民主共和国、リビアなどの紛争で、兵役に服した。
●その後、不動産でビジネス界を経験して、エステシュンズに関わることになった。
●常に、非常に高い目標を設定することが彼の特徴。
●例えば、今季はEL優勝、最終的にはCL優勝、という目標について公言している。
●今すぐは達成しなくても、目指せば近づくことはできる、とのスタンスだ。

エステシュンズのDaniel Kindberg会長(元軍人)、3部時代から欧州大会出場を目指したことについて
【翻訳: 桐谷 圭介】

●"Nobody is shooting at you, so the business world is very easy."
誰も自分を撃ってきたりはしないからね。ビジネスの方が遥かに簡単だよ。
●"We had to analyse what we wanted, what football we needed to play, what we should be, who we should be and why.
我々が考えねばならなかったのは、何を目指していくのか、どんなフットボールをプレーする必要があるのか、どんな存在、どんな人間であるべきか、そしてなぜそうなのか、といったことだった。
●"We decided this was what we were going for, and the rest is history."
我々は(ヨーロッパを目指すという)高い目標設定をした。そしてそこから先は歴史だ。
出典: ESPN

イングランドとの関わりの始まり: Graeme Jones氏(現在:ベルギー代表のアシスタント監督)
●2006年の夏、Kindberg会長はユース育成を強化しようと思い、イングランドのプレミアリーグに連絡して、アカデミーコーチを派遣してもらえないかと尋ねてみた。
●結局、イングランドから3人のコーチが短期間でエステシュンズに訪問することになったが、そのうち、1人はGraeme Jonesだった。
●当時、ミドルスブラでU-14のコーチを努めていたが、その後、Roberto Martinez監督の右腕としてスウォンジー、ウィガン、エヴァートン、そして現在はベルギー代表でアシスタントを努めている。
●JonesとKindbergが仲良くなり、その繋がりで、スウォンジーが頻繁にエステシュンズとプレシーズンマッチをすることになった。
●そして、Jonesがボストン・ユナイテッドで一緒にプレーした、Graham Potterを監督候補としてエステシュンズに紹介した。


(4)変わった経歴のイングランド人監督、Graham Potter
●現役時代から勉強熱心だった、Graham Potter監督。
●30歳を超え、ビッグクラブからオファーが来なくて現役キャリアがそのうち終わるだろうと考えるようになった。
●そしてある日、タブロイド紙のどうでもいい記事をざっとと読んでいた自分にショックを受けた。
●やばい、脳が怠けている。もっと頭を使わないと!
●そして、現役を引退する前、オープン・ユニバーシティ(イギリスの放送大学)に所属して、社会学を勉強することにした。
●遠征バスの中でも、チームメイトたちがお喋りで盛り上がっていた中、PotterだけがEUやアメリカの政治の本を読んで独学していた。
●現役引退後、UEFA 'A'ライセンスを取得して、ハル大学とリーズ・メトロポリタン大学でコーチを努めた。
●また、リーズ・メトロポリタン大学では大学院へと進学し、「リーダーシップと感情的知性」を専攻に修士で卒業した。
●そして、その学問で学んだことを、フットボールの現場でも活かしたいと思うようになった。
●特に、元軍人の先生と、医療関係者の同級生から、「失敗にどう対処するか」についてたくさん学んだという。

Graham Potter監督、大学院の勉強(専門が「リーダーシップと感情的知性」だった)について
【翻訳: 桐谷 圭介】

●When I looked at the curriculum of the course, I realised how much of it fitted with football. This was a way for me to theorise the concepts of leadership.
コースのカリキュラムを見た時には、それがフットボールに非常にマッチしていることに気がついた。これで私はリーダーシップのコンセプトを理論化できるとね。
●Self-awareness. Empathy. Responsibility. Motivation. Relationship-building.
自己認識、共感、責任感、モチベーション、関係構築、といったことだ。
●You need to know about football to coach, but you need to know about people, too. Sometimes that can be the difference. It's about how you bring a team together. How you communicate as a team. How you understand each other. And, ultimately, how you unite the group for a common cause.
指導者になるにはフットボールを理解している必要があるが、同時に人間のことも分かっていなきゃいけない。時に、それが決定的な違いになるんだ。どのようにチームの一体感を作るか、どのようにチームとしてコミュニケーションをとるか、どのようにお互いに理解し合うか、そして究極的には、グループをどのように共通の目標に向けて団結させるか、ということだ。
●One thing that really resonated with me was thinking about how we deal with failure.
特に自分の中で共鳴したのは、我々が失敗とどう向き合うか、ということだ。
●In football, we focus on the mistake. We want to blame something, or someone. But in the military and the operating theatre ? life-and-death situations ? it's the opposite. It's about how you deal with the mistake. And creating an environment that allows you to learn from it.
フットボールの世界では、我々はミスに注目しがちだ。そして何か、もしくは誰かを責める。しかし、軍隊や手術室のような生きるか死ぬかの状況では、それが真逆であり、失敗にどう対処するかが大事だ。それには、その失敗から学ぶことを許容する環境づくりが必要になってくる。
出典: The Coaches' Voice


(5)スウェーデンでセカンドチャンスを手に入れた選手
「失敗をする自由」まで与えてもらえる環境で、大活躍を見せるように鳴ったCurtis Edwards
●ミドルスブラの下部組織出身のEdwardsは、自分の才能に自信を持ち過ぎて、頑張らなくてもトップチームに上がると思い込むようになった。
●そして、プレーに集中するよりも、パーティーや女性に興味を持ったりするようになった。
●練習でのパフォーマンスが落ちて、ユースチームの先発から外されるようになった。
●それで反発して、もっと遊びに行くようになる、という悪循環に陥り、19歳でリリースされてしまった。
●その後、父親と一緒に工事現場で働くようになり、プロキャリアを逃してしまいそうになっていると言う現実に、やっと気がついた。
●つい3年前、知り合いの知り合いがスウェーデンの3部チーム(Ytterhogdals)でコーチを勤めていたことを知り、思い切って航空券を買ってスウェーデンに渡った。
●そして2016年の夏、エステシュンズが親善試合に出る選手が足りなくて、そのYtterhogdalsに何人かを貸してくれとお願いした。
●Edwardsもその1人となった。親善試合で活躍して、Graham Potter監督から悲願のプロ契約をオファーされた。
●そして、Potter監督に「失敗をする自由」まで与えてもらえる環境で落ち着き、キーマンとなった。


Curtis Edwards選手、Graham Potterが与えてくれる「自由」について 【翻訳: 桐谷 圭介】
●"In most of my footballing career I had been afraid to make mistakes. But Graham has always made it clear that mistakes are going to happen. It makes me feel safe. With some managers, you can get killed.
フットボールのキャリアの大半の間、僕は失敗を恐れてきた。でもグレアムはいつもミスはつきものだ、と明確にしてくれている。それだけで安心感を持ってプレーできるよ。監督によっては、ミスをしたら殺されかねないからね。
●"The work he does with us on the pitch and off the pitch, I have never seen it before. He shows us how he wants to play and lets us learn for ourselves."
ピッチの中での外でも、僕たち選手とあんな仕事の仕方をするのは見たことがなかったね。グレアムは、僕たちにどうプレーして欲しいのかを示し、僕ら自身で学べるようにしてくれている。
●出典: Daily Telegraph紙


イングランドのフットボールで通用しなかった、イングランド選手のJamie Hopcutt
●5部のYork Cityのアカデミー出身だったが、リリースされてからどんどん下のリーグへ。
●技術は定評だったが、フィジカルは強くない為、セミプロに落ちても当たりに弱くて苦労した。
●そして、2011年12月に英国内に行われたエステシュンズのトライアルに参加し、プロ契約へ。


Graham Potter監督、 イングランドのフットボールでは通用しなかったJamie Hopcutt選手について
【翻訳: 桐谷 圭介】

●"If you're released from English football and you're not physically strong enough for the nonleague system, you can be out of it quite quickly. Jamie just didn't fit anywhere in the UK, and coming to our level where the physicality perhaps isn't the same, he could survive and develop. He's contributed enormously to what we've done.
イングランドのフットボールからリリースされ、セミプロでやるにもフィジカルが十分でなければ、簡単に居場所を失ってしまう。ジェイミーはイギリスではどこにいっても戦える舞台がなかったが、フィジカル面での要求がそこまで高くはないここであれば、生き残ることも、成長していくこともできた。我々がここまで到達するまでの間に彼がしてくれた貢献は計り知れないよ。
出典: ESPN


(6)エステシュンズにしかない企画:「カルチャー・アカデミー」
エステシュンズの「カルチャー・アカデミー」とは
●最後に、エステシュンズの快進撃の秘訣は、他にどのクラブにも存在しない「企画」にあるかもしれない。
●それは、所謂「カルチャー・アカデミー」というものだ!
●毎年、選手たちとコーチ人が一斉に参加する、美術や芸術のワークショップ企画だ。
●シーズンを通して、一緒に何かを学んで、練習した末、シーズン終了のタイミングでサポーターや市民たちの前でパフォーマンスを行う!
●毎年のテーマと内容が違う。
●これまで、チームが一緒に本を書いたし、絵を描いて展示会を開催し、バレエ(白鳥の湖)の講演も開いたし、去年はヒップホップを歌った。
●今年は、お笑い系のミュージカル劇だ。
●監督からトップチームの選手たちまで、全員が必ず参加する。

一体何故、フットボールクラブがそんなことをするのか?
●元々、この企画を提案したのはDaniel Kindberg会長だった。
●有名なスウェーデン人作家と話し、スウェーデン人にとって何が一番怖いかといえば、人前で舞台に立ってパフォーマンスをすることだ、ということに気付いた。
●その恐怖心に立ち向かい、乗り越えたら最高だろうと考えた。
●確かに不慣れだし、めっちゃ怖いかもしれないが、実際にやればすごい達成感を得られる。
●そして、舞台不安に立ち向かって乗り越える自信は、何でも達成できるという自信に繋がるという。
●だから、ピッチ内でもより勇気を出してプレーすることもでき、予想外の展開があったとしても、よりうまく対処できるようになる。それがこの企画の狙いだ。

Graham Potter監督、エステシュンズの「カルチャー・アカデミー」について
【翻訳:桐谷 圭介】

●"When I was doing my coaching badges, I never thought I'd end up singing a cappella or performing to Swan Lake in a theatre full of people. But that's what it's about: becoming (a little) comfortable in uncomfortable situations.
自分が指導者のライセンスを取得している時には、満員の観衆の前でアカペラを歌ったり、「白鳥の湖」を演じたりすることになるとは想像もしなかったよ。でも、慣れない環境に身を置かれたとしても普段通りにやる、というのはそういうことなんだ。
●"People ask what ballet or singing has to do with performing on a football pitch. It's a hard thing to quantify. But you see individuals grow. And if you're more confident, more self-aware, better at taking responsibility and at understanding the viewpoints of others, then I believe it enables you to carry out your football actions in a better, clearer way."
バレエをしたり歌ったりというのがフットボールとどう関係があるのか、と尋ねる人もたくさんいる。それを数字で示すことは難しいけど、個人個人の成長は見て取れる。より自信を持ち、自分を理解し、責任感を高め、周囲の視点を理解すれば、それは、フットボールにもより良く、賢明な方法で取り組んでいけるようになると思うよ。
出典: The Coaches' Voice

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