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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Ben’s Foot! notes 2018年01月17日

Week 23 前半 - Liverpool 4-3 Manchester City

foot!
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(1)シティ戦をどうアプローチする?前半1分に定まる前提
●優勝争いはともかく、1試合だけのコンテクストでも「一体、どうやってシティを止めるのか?」というのが今季の大きなテーマだ。
●マンチェスター・ダービーのとき、シティの相手に「積極的にいって欲しい」という話をした。
●ここ数週間、シティの各試合に共通していることは、相手のアプローチ、引いては試合の「前提」が前半開始から1分以内に分かる、という点である。

第20節:「ボールを捨てる」ニューカッスル。多少、苦戦はさせるも、0-1で敗れた
●キックオフからShelveyが直接シュート。一見、非常にポジティブなプレーに見えるが、実は真逆のことだ。ニューカッスルはボールを捨てたかったのだ。すぐに後退し、5-4-1で非常に後ろへ引いた形で構える。

第21節:一方、「意外と積極的にいく」クリスタルパレス。シティの連勝記録をストップさせ、土壇場PKも
●一方、パレスのBentekeとZahaはシティのキックオフから前向き。ZahaがWalkerにプレッシャーをかけて奪うと、Riedewaldと左サイドを攻める。
●その後、Cabaye がMangalaにプレッシャーをかけてクリアをブロック。

積極的にいったチームが成功したのは有り難い
●もしニューカッスルがあんなやり方で勝点を取れたとすれば、シティの相手が極端に守備を固める試合が多くなったかもしれない。その試合を見る、私達にとってあまり有り難いことではない。
●しかし、積極的にいったパレスが成功した為、そんなポジティブなやり方が良いという前例ができた。
●カップ戦でバーンリー、そしてブリストル・シティも前半開始1分からアグレッシブにいって、見栄えのある試合となった。
●そして、リヴァプールにとっても良い兆候だった。
●リヴァプールは前半1分から、期待通りにアグレッシブなアプローチを見せた。プレッシャーもかけて、縦の速さでシティの高いラインの裏を狙った。

前半1分、シティが初めてボールを触るシーン。リヴァプールはアグレッシブなアプローチを
シティの素早いリスタート。しかし、Mane・Firmino・SalahがDFとGKにプレッシャーをかける。Oxlade-Chamberlainもついていく。CanがDelphを追って奪う。

立ち上がりからアグレッシブ、且つ、縦に早い。シティの高いラインの裏を狙う
●Matip→Firmino→Maneが裏を取る
●Wijnaldum→Salahで裏を狙う
●CanはAgueroから奪い、直ちに縦の速さでカウンターを狙う
●Maneがハーフウェイ付近でWalkerにプレッシャーをかけて、奪ってカウンター
●Robertson→Firminoを狙う。Otamendiはオーバーヘッドでクリアすることを余儀なくされる

Oxlade-Chamberlainの前向きのプレーから1点目を決め、2点目もアシスト。横ではなく縦!
●Oxlade-Chamberlainがボールを拾って、Fernandinhoを交わして素早く前へ運ぶ。自ら20メートルからシュートして決める。
●Oxlade-Chamberlainが受けると、前を見て運んで行く。Firminoへ縦パス。


(2)プレスのトリガー: Oxlade-Chamberlainのコメント
そのOxlade-Chamberlainがアーセナルには無かった、リヴァプールの拘りを明かす
●8月に加入してから、11月までリーグ戦で先発がなかったOxlade-Chamberlainだが、最近は益々チームに定着してきた模様。
●この試合の2日前に、クラブの公式HPにて非常に興味深いインタビューが掲載された。
●インタビューのテーマは、前所属クラブ(アーセナル)との違い、そしてリヴァプールのプレーに馴染んでいく過程だった。
●その中で、Klopp監督の哲学において、大きな基本について明かした。
●プレスの基本、起点、合図となる、「トリガー」のことだ。

Alex Oxlade-Chamberlain、1月12日(金)のインタビュー
●"The biggest thing I've had to learn is how this manager likes to stop situations at source, and how he likes to attack is slightly different to my manager before.
「僕がここにきて学ばなきゃいけなかった最大のことは、監督がいかに高い位置からの守備を好むか、そして、攻撃の仕方の好みも前の監督とはいくらか違う、ということだった。」
●"You train and train a certain thing so when you are in that situation you don't think about it.
「実際にそうした場で使われた場合に、頭で考えなくて良いように、それらのことを練習場で繰り返し学んでいくわけさ。」
●"It just might be a simple trigger when something happens and the defence passes to that player and the ball is slightly behind him. That is your cue to go and press.
「そのトリガーは簡単なことで、ちょっとしたプレーで相手ディフェンスが味方にパスした時に、ボールが少しその相手の後方に出てしまったとしよう。それがプレスに出ていくための合図になるんだ。」
●"At your previous club you might not even look into that.
「前のクラブじゃ気にもしていなかったことなんだよね。」
●"When a team is in sync to do what a manager wants and you have one player who has come in and is doing it slightly different it breaks the whole chain and it doesn't work for everyone.
「監督が望むことをチームが連動してやっているような場合、新しい選手が1人入って、皆と少しでも違うことをすると全体のチェーンを破ってしまうことになる。それでは誰の役に立つこともできない。」
●"We press high and if one person is not doing it right ? even if it is small ? it makes everyone's work a waste of time.
「僕らは高い位置からプレスをかけていくけど、誰かがやり方を間違えれば、それが本当に小さなものだとしても、皆の労力を無駄にすることになる。」
●"Just little things like that I had to learn. It can take some time."
そうした小さな事柄も学んでいかなきゃいけなかった。当然いくらかの時間がかかるよね。」
出典:リヴァプール公式HP
翻訳: 桐谷 圭介


(3)Andy Robertson
●4-3というスコアで終わった試合に関して、DFの良いプレーをピックアップするのは珍しいことだろうが、リヴァプールの問題ポジションである左SBでは、Andy Robertsonが非常に好印象のプレーを見せた。
●タックル成功数も、クリア数も共にこの試合で最多だった。
タックル成功数
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クリア数

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出典:WhoScored.com

(4)今季のビッグマッチ: 好試合が多い!
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●今季はこれまで、BIG 6同士の試合が18回あった。
●そのうち、両チーム合わせて4得点以上が入ったのは9回と、ちょうど半分だ!
●ちょうど4ゴールが4回。
5ゴールが3回。
6ゴールが1回。
そして、リヴァプール対シティの試合で7ゴールも1回。

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