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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Ben’s Foot! notes 2017年11月29日

Week 16 - Brighton and Crystal Palace

foot!
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Week 16 - Brighton and Crystal Palace

(1)ブライトン攻撃の要は新加入のPascal Groß
●ブライトンは今季13試合で失点は14と非常に少ない。(リーグ全体で6番目に少ない。)
●しかし、得点は13と決して多くない。
●移籍マーケット最終日までスパーズのVincent JanssenやデポルティーボのFlorin Andoneなど、必死にプレミアクラスのFWを取ろうとしたが失敗に終わり、チェアマンのTony Bloomがサポーターに謝った。
●その中、攻撃の要になったのは、ブンデスリーガから降格したインゴルシュタットから獲得した、
26歳のPascal Gros。
●既に3ゴールと5アシストで、ブライトンの13得点中8得点に絡んだキーマンとなっている!
●今季のプレミアリーグで5アシストを記録したことで、「シティを除いたランキング」ではリーグ最多!
001.PNG
●しかも、5アシストは既に、昨シーズンのブンデスリーガで記録した4アシストよりも1つ多い。
002.PNG
●だが、実は昨シーズンから、アシストは少なかったもののチャンスメイクは多くてリーグ最多だった!
003.PNG
(この頁の出典:WhoScored.com)

アシストは少なかったが、チャンスメイクは多かった。どちらのデータに信憑性があったのか?
●98回もチャンスを作ったにもかかわらず、アシストが4つしかなかった。
●それは、Grosはパスの数だけが多くて、あまり良いチャンスを作っていなかったからなのか?
●それとも、Grosがせっかくチャンスを作っていたのに、インゴルシュタットのチームメイトが外しまくっていたからなのか?
●どちらのデータを見れば良いだろう?

正解は「期待値」だ!
●そう!チームの期待値スコアやゴール数だけではなく、最近から個人データについても期待値を算出することが少し普及してきた。
●その中、「expected assists = xA = アシストの期待値」というデータを見ると面白い。
●その選手が作ったチャンスの質を評価するデータ。
●この選手の作ったチャンスや出したパスでは、普通は何ゴールぐらいを期待できたのか、というのを測る。ボールを受けた選手の、その場からゴールを決める確率より算出する。
0018_.jpg
(出典:Nikita Vasyukin氏、@NVasyukhinのデータを元にベンが算出した)

●上記のように、Grosはブンデスリーガのアシストランキングでは34位だったが、アシストの期待値ランキングでは7位だった!トップクラスのチャンスメーカーだと言えよう。
●しかも、上位ではGros以外、全員はアシストの期待値(xA)よりも実際のアシスト数(A)の方が多い。つまり、その選手たちは優れたフィニッシャーに恵まれ、難しいチャンスでも決めてくれていた。
●Grosだけ、インゴルシュタットに良いフィニッシャーがいなかったので、せっかく作ったチャンスはゴール(=アシスト)にならなかった。


(2)ブライトン→パレス→ブライトンでプレーしたGlenn Murray
04.png

Glenn Murray、27日のインタビュー
「パレスを相手にゴールを決めてもセレブレーションはしない」
●"I had some great years at Palace, got supported really well by the fans. They were patient with me in my first year and throughout my injury. They welcomed me back with open arms when I had been out on loan at Reading.
僕はパレスで素晴らしい日々を送ったし、ファンたちに本当によく支えてもらった。ゴールをあまり決められなかった最初のシーズンも、怪我をしている間も辛抱してくれたんだ。ローンでレディングでプレーした後も、両腕を広げて復帰を歓迎してくれてね。
●"Through having four or five fantastic years there, I wouldn't celebrate, no."
パレスであれだけ素晴らしい4、5年を過ごしたんだ。(パレス相手に)ゴールを決めたって喜んだりしないよ。


一度パレスに移籍したことで、未だに一部のブライトンサポーターに嫌われていることについて
●"It's difficult to change people's perception of you. I would like to think the goals have done it but there are still the people out there that still doubt me and just don't like me for that one reason - that I joined a rival club.
ファンが自分に対して抱く気持ちを変えるのは簡単なことじゃない。ゴールを決めてきたことでそうできている、とは考えたいけど、それでも僕に疑いの目を向けたり、僕のことが嫌いな人々もいるよ。ライバルクラブでプレーした、というたった1つの理由でね。


元々ブライトンを出たのも、パレスを出たのも、クラブに必要とされていなかったからだ
●"When you move clubs you think about every scenario but in my situation with both transfers, going up to Palace and, in a round about way coming back to Brighton, neither Brighton or Palace wanted me.
クラブを移ることになる時は、いろいろなシナリオが浮かんでくるものさ。でも、僕の場合は、パレスに行った時も、ボーンマス経由でブライトンに戻ってきた時も、ブライトンにせよパレスせよ僕を必要とはしてなかったんだ。
●"So it was the decision of the hierarchy really. If I had been wanted by Brighton before I left I wouldn't have signed for Crystal Palace and if I had been wanted by Crystal Palace I would never have left for Bournemouth and ended up back here.
だから、実際のところはそれぞれのクラブの幹部が決めたことなのさ。ブライトンが必要とし続けてくれていたならクリスタル・パレスに行くこともなかったし、クリスタル・パレスが必要とし続けていてくれれば、ボーンマスに行くことも、結局ここに戻ってくることもなかった。
●"As far as I am concerned I just want to play games, score as many goals as possible, where ever that may be."
僕自身としては、ただできる限り多くの試合に出て、できるだけ多くのゴールを決めたいだけさ、それがどこのクラブであったとしてもね。

出典:Seagulls TV、The Argus紙にて引用


クリスタルパレスのSteve Parish会長が、Murrayを放出してしまったことを後悔している
●"The fact that Glenn is not at this club is a massive regret for me. We made a mistake, simple as that."
グレンがもうこのクラブにいないというのは、私にとっては痛恨の後悔だ。我々が過ちを犯した。ただそれだけのことだがね。
●"He did have a cruciate injury and I was told by managers he wasn't good enough and that he wouldn't make it. In the Premier League he didn't do this and he didn't do that.
大怪我をした彼について、監督たちには「十分なレベルにはなく、元のレベルにも戻れない。プレミアリーグで必要なプレーが、あれもこれもできない」と言われていたんだ。
●"Maybe they hadn't watched him enough. Sometimes you don't realise people are good enough until they are given the opportunity."
恐らく彼ら(監督たち)は彼をよく見ていなかったのだろう。時に、チャンスを与えなければ、選手の良さに気がつかないということはあるものさ。

出典:Croydon Advertiser紙  
翻訳:桐谷 圭介

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