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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2011年07月02日

J2第19節 湘南×東京V@平塚

foot!
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201107030203000[1]hira.jpg4試合続けて無得点での4連敗を喫し、ズルズルと順位が下がってきてしまった湘南。4試合ぶりに帰ってきたホーム平塚でなんとか負のスパイラルを脱出したい所です。対する東京Vは5点、4点、3点と3試合で12ゴールを奪う好調をキープ。特に前節は水戸に前半で2点を先制されながら、終わってみれば3点を奪い返しての大逆転勝利。順位も9位まで浮上するなど、現時点ではJ2屈指の勢いを有しています。実は5勝3分5敗で勝点18同士の対戦。現状の混戦模様を考えれば、勝った方が上位に食い付いていく可能性の高いゲームは平塚です。
湿気の高いコンディションもあってか、お互いに攻撃の手数も少なく、少しフワッとした雰囲気で立ち上がったゲームは、唐突に動いたスコア。10分、マラニョンがラインの裏へうまく抜け出し、戻ったマーカーも何とかクリアしたものの、ルーズボールにいち早く反応したのは飯尾一慶。左足で右スミを確実に射抜き、アウェイの東京Vがチームの好調そのままに先手を取りました。
さて、またもビハインドを背負ってしまった湘南。前線の顔触れも試行錯誤が続く中、今日は「機動力を生かすことが大事かなと感じて」と反町監督が説明した佐々木竜太と高山薫の2トップでスタートしましたが、ここと周囲のコンビネーションがなかなか合いません。「相手の2トップがポストタイプではないので、前へ行き過ぎないようには考えていた」と話したのは東京Vの高橋祥平。その高橋と土屋征夫で組むCBは2人とも前へ強いタイプですが、どちらかと言えば独力での突破に特徴を持つ相手2トップをうまく封殺。16分には菊池大介が放った枠のわずか左へ外れるミドルと、20分には中盤で囲まれた小林祐希のロストから、高山にドリブルシュートを許した2つのシーン以外は、チャンスを創らせません。
すると30分、「タクマくんの所でボールが収まるのでやりやすい」と左SBの和田拓也も称賛する阿部拓馬が、ラインブレイクの才も発揮。小林がDFラインの裏へ最高のミドルパスを落とすと、並走していたマーカーを置き去り、飛び出したGKの頭上をフワリと破るループで、ゴールを陥れます。全体的にボールを持つ時間が長かったのは湘南だった印象ですが、スコアは東京Vの2点リードという形になりました。
嫌な流れを断ち切れないホームチーム。ただ、アジエルだけは右サイドから中央辺りをうまく漂い、可能性を感じるプレーを披露します。これには川勝良一監督も「マラニョンの守備が遅れてて、アジエルに(和田)拓也の前を使われた」と言及。当の和田は「アジエルに付きっきりになってしまった」と状況を振り返ります。
するとおそらく反町監督が2トップに期待したであろう“個”の発露は35分で、やはり右サイドから。鎌田翔雅が裏へ入れたボールを、ややルーズな対応になった和田と体を入れ替えた高山が中へ送ると、ニアで潰れた味方を尻目に、ファーで待っていた佐々木が素早くプッシュ。2トップの持ち味がよく出た一発。スタジアムがようやく揺れます。さらに43分にはトリッキーなFKから、アジエルが左へ振ったボールを高山が折り返すと、大井健太郎が放ったボレーは東京Vの人垣がブロック。流れをわずかに引き寄せます。
ところが、これを持続させられないのが苦しい現状か。45+2分、飯尾のリターンを受けた阿部がエリア内へ侵入すると、湘南CB遠藤航と接触して転倒。かなり微妙なシーンではありましたが、福島孝一郎主審が指し示したのはペナルティスポット。「自分が取った時は自分で蹴ろうと思っていた」阿部がGKの逆を付いて確実に加点。1-3でアウェイチームが小さくないアドバンテージを得て、前半は終了しました。
「相手が前半で3点取れたということは、我々も取れるということだ。強い気持ちを持って戦え」と指揮官から檄を飛ばされた湘南。後半スタート早々の46分には、右サイドから鎌田が入れたグラウンダーのアーリークロスを、高山がダイレクトでシュート。ボールはクロスバーを越えたものの、まずは気持ちを見せて残りの45分間へ入ります。それでも50分には和田が左サイドからカットインミドルを枠内へ飛ばすと、54分にも菊岡拓朗の左CKを土屋が高い打点でヘディング。4点目には至りませんが、東京Vもペースを簡単に渡しません。
58分に反町監督が1枚目の交替策。苦しいゲームとなった高山を下げて、今シーズン2試合目の登場となる中村祐也をピッチへ送り出します。これで少し前線にリズムが生まれ、64分には左サイドでその中村が直接FKを狙うシーンを迎えるなど、2点目への期待がスタジアムへ確実に高まる中、71分にカウンターから菊岡のスルーパスへマラニョンが反応。1対1は西部洋平に軍配が上がったものの、「スピードや判断をできるだけスピーディーにして、相手の背中で勝負する」(川勝監督)東京Vにチラつかされるナイフも脅威となったか、湘南はいい流れの時間帯が続きません。
79分には石神直哉とアジエルに替えて、田原豊とルーカスを投入し、3-4-3にシフトした湘南は直後の80分、佐々木の強引な突破から、菊池が枠の右へわずかに逸れる決定機を迎えましたが、以降は「苦しかったけど、気持ちで負けたら終わりだと思ってたんで」と笑った高橋の奮闘も含む、東京V守備陣の集中は切れず。「連戦の最後、ここで連勝を止めたくない」という監督の想いに応えた東京Vが怒濤の4連勝を飾る結果となりました。
勝った東京Vで目立っていたのは飯尾のバランス感覚。「マラニョンとチビ(飯尾)はお互いが入れ替わるということで、固定ではない」と話す川勝監督も「チビが気を利かせている」と認めたように、後半は少しアジエルのケアも含めてか、飯尾が左サイドをケアする時間が長く、これが奏功した形で、前半は突かれていたサイドにうまく蓋。アジエルも決定的な仕事はできず、79分に交替を余儀なくされてしまいました。先制弾も含めて、飯尾の貢献度は非常に高かったと思います。
さて、これで5連敗となった湘南は、「こういう流れのよくない時に、簡単にゴールまで運ばれてしまう」(反町監督)ことも目に付きますが、まずチームから覇気が感じられません。七夕仕様のユニフォームも流れを変えることはできず、サポーターも短冊に願いとして書き込みたいことだらけであろう現状を、どう打破するかは歴戦の将・反町康治にとって腕の見せ所です。  元・AD土屋

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