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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

スタッフブログ 2011年03月19日

欧州各国弐部事情(2011・3)

foot!
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実はそこそこ恒例ながら、10/11シーズンは1回もやってなかったあの企画。
ということで、今回はそろそろ佳境を迎えつつある
欧州各国の2部リーグ事情をお届けしたいと思います。

まずは【イタリア・セリエB】から。
レギュレーションは1位と2位が自動昇格。3〜6位はプレーオフです。
現在は31節まで消化して(2チームが1試合、1チームが2試合未消化)、
首位に立っているのは60ptsのアタランタ。
2011年に入ってからは1度も負けることなく、ここに来て14戦無敗。
キャプテンのクリスチャン・ドーニを擁するチームは、
一気に昇格争いの主役へ躍り出ることになりました。
また、自動昇格圏内の2位には3pts差で
アタランタと同じく降格組のシエナが入っています。
プレーオフ圏内へ目を移すと、
3位には55ptsでノヴァーラという聞き慣れない名前が。
ただ、10節から23節までは首位をキープし続けるなど、安定感は随一。
昨シーズンも圧倒的な成績でセリエC1を制しており、連続昇格を狙っています。
4位は50ptsで同じくセリエC1からの昇格組ヴァレーゼで、
5位は3シーズンぶりのセリエA復帰を目指す47ptsのレッジーナ。
そして6位には43ptsでリヴォルノが入っているものの、
そこから12位のエンポリまではわずかに3pts差。簡単に引っ繰り返る数字ですね。
得点ランクは1位が17得点でピアチェンツァのダニエレ・カーチャ。
2位には15得点でチッタデッラのフェデリコ・ピオヴァッカーリと、
パドヴァのダヴィデ・スッチ、エンポリのクラウディオ・コラッリが並んでいます。
上位陣のストライカーは意外とそれほどランクインしてませんでした。
今後の注目カードは、
ノヴァーラが4月22日開催予定の37節でレッジーナ、
5月7日開催予定の38節でシエナと続けて上位対決。
ヴァレーゼも39節レッジーナ戦と、5月22日開催予定の41節シエナ戦は
今後次第で自動昇格圏内を争う好カードに。
こう考えると、もうあまり上位陣との対戦を残していないアタランタは
非常に優位に立っていると言えるかもしれません。

次は【イングランド・チャンピオンシップ】。レギュレーションはセリエBと同様です。
現在、37試合を消化(4チームが1試合未消化)している段階で
首位は開幕以来、ほとんど首位をキープし続けている73ptsのQPR。
倉敷さんもフルネームで言いたがる傾向のある
クイーンズ・パーク・レンジャーズです。
元々非常に伝統のあるクラブでしたが、
1995/96シーズンを最後にトップディヴィジョンからは遠ざかっています。
チームの中心はスパーズから完全移籍を果たしたアデル・ターラブト。
ここまで驚異の15ゴール15アシストでチームを牽引。
来シーズンはロフタス・ロードへプレミアが帰ってくるかもしれません。
2位は66ptsのノリッジ。2004/05シーズンはプレミアで戦っていたものの、
一時は3部相当のリーグ・ワンまで降格。ようやくここまで戻ってきました。
そしてプレーオフ圏内には懐かしい顔もチラホラ。
3位はチェルシーから加入のスコット・シンクレアがブレイクした63ptsのスウォンジー。
4位はクレイグ・ベラミー率いる62ptsのカーディフ・シティ。
5位は私も個人的に大好きだった61ptsのリーズ・ユナイテッド。
3シーズンの3部生活を強いられ、ようやく戻ってきたチャンピオンシップで
昨年末くらいから徐々に調子を上げて、プレーオフ圏内へ入ってきました。
特徴はリーグトップの69得点と、リーグワースト3の58失点という
出入りの激しいゲーム内容。4対6で負けたり、5対2で勝ったりしているので、
見ている方にとっては面白いゲームが多いのかもしれませんね。
なお、レギュラーGKはあのカスパー・シュマイケルです。
6位は昨シーズン3位ながらプレーオフで敗退した60ptsのノッティンガム・フォレスト。
第1回トヨタカップの欧州代表も、1998/99シーズンにプレミアから降格して以降は
下部リーグを彷徨っていましたが、昨シーズンの躍進を受けて
やっとプレミア昇格も視野に入る位置まで帰ってきました。
以下は7位に57ptsのバーンリー、8位に56ptsのワトフォード、
阿部勇樹の所属するレスターは55ptsで10位となっています。
なお、降格組のハル・シティ、ポーツマスは
それぞれ9位、13位と苦戦を強いられてますね。
得点ランクは1位が21得点でワトフォードのダニー・グレアム。
2位が18得点でレディングのシェイン・ロング。
3位に16得点で前述のシンクレア、リーズのルシアーノ・ベッキオ、
ノリッジのグラント・ホルトと3人が並んでいます。
今後の注目カードは
4月2日開催予定のリーズ対ノッティンガム・フォレスト、
4月9日開催予定のスウォンジー対ノリッジ、
4月23日開催予定のカーディフ対QPR、といった感じです。

続いて、【スペイン・リーガアデランテ・セグンダディビシオン】
まさかのレギュレーション変更で、イタリア、イングランドと同様にプレーオフ導入!
29節終了時で、首位に立っているのは先日Foot!でも直撃した
テレサ・リベロが会長を務める57ptsのラージョ・バジェカーノ。
シーズン序盤から3位以内をキープし続け、ここへ来て首位を奪取しました。
2位はもういい加減にプリメーラへ帰って来て欲しい、56ptsのベティス。
全世界を震撼させた衝撃のバルサ撃破後、
反動からか悪夢のリーグ5連敗を喫しましたが
再び持ち直して現在は自動昇格圏内。メンバーで考えたら昇格は最低条件です。
そして、プレーオフ圏内の3位は54ptsのセルタ。
ここもセグンダ4シーズン目にして、とうとうやってきた昇格のチャンス。
全然試合には出てないですけど、キャプテンはあのボルハ・オウビーニャです!
この3つは往年のリーガファンにとって、グッと来るクラブですよねえ。
4位はルイス・エンリケ監督率いる47ptsのバルセロナB。
ここ4試合で18得点と、とんでもない確変ぶり。
でも残念ながらトップチームがプリメーラにいるため、
プレーオフ進出および昇格はできません。
5位は年明けから急上昇してきた45ptsのグラナダ。
1975/76シーズン以来、実に35シーズンぶりのプリメーラへ
今が最も近付いているのは間違いないところ。
得点ランクトップのアレシャンドレ・ヘイホがチームを牽引しています。
6位は44ptsのビジャレアルB。
こちらも年明けから4連勝と、調子を上げてきたものの
プレーオフ進出および昇格はできません。
となると、重要になってくるのは7位と8位。
ここには共に44ptsでエルチェとカルタヘナが付けています。
さらに、数字的には42ptsのジローナ、40ptsのアルコルコン、シェレスも
十分可能性がありそうですねえ。
得点ランクは1位が19得点で前述のヘイホと、バルサBのジョナタン・ソリアーノ。
3位が17得点でアルコルコンのキニ。
4位が16得点でバジャドリーのハビエル・ゲッラ。
5位が15得点でベティスのルベン・カストロとなっています。
なお、ルベン・カストロは2004年のデポル在籍時にインタビューしたことがあります。
今シーズンの目標を聞いた所、
「チームに残って活躍することだね」と話してくれましたが、
その1週間後に他のチームへレンタル移籍に出されてしまった過去があるので、
是非頑張って欲しいものです。
注目カードは
3月26日開催予定の31節ラージョ×ベティスの首位攻防戦、
4月2日開催予定の32節ベティス×セルタのこちらも自動昇格圏内攻防戦、
5月14日開催予定の38節セルタ×ラージョ、
5月28日開催予定の41節グラナダ×エルチェもプレーオフ圏内を争う
直接対決になりそうな予感がします。

なお、【ドイツ・ツヴァイテブンデスリーガ】
1位が56ptsのヘルタ・ベルリン、2位が51ptsの細貝萌が所属するアウグスブルク、
3位のプレーオフ枠は49ptsのチョン・テセが所属するボーフム。
相馬崇人が所属するコットブスは45ptsで6位となっています。
【フランス・リーグドゥ】は1位が45ptsのアジャクシオ、
2位が44ptsのル・アーブル、3位が同じく44ptsのル・マン、
4位には1pts差でエヴィアンが付けています。

次は各国ともプレーオフ進出クラブが出揃った頃にやりたいと思ってます。
写真は一昨年に訪れたので頑張って欲しいハル・シティのKCスタジアム。
003hull.jpg
AD土屋

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