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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
今年も東京の、そして全国のクラブユース界で中心的な役割を担っていくことは間違いない2つのチームが早くもランドで対峙。ヴェルディと養和の直接対決が、この2月に実現しました。「今はどういう時期と捉えているか」という質問に対して両指揮官は「まずしっかり“自分を出し切る”チャレンジをする時期」(東京Vユース・楠瀬直木監督)「ハードワークできるような土台作り」(三菱養和・生方修司監督)とお互いにまだ始動から1ヵ月ということもあって、そこまで結果にはこだわっていない様子でしたが、そこはライバル同士。ゲームが始まれば案の定、熱いバトルが繰り広げられます。まずポゼッションからペースを掴んだのは養和。中盤ダイヤモンドの底に入った川崎圭亮(2年・三菱養和調布)が、両サイドに開いたCBの間に落ちて、そこからビルドアップしていくバルサスタイルは「数的優位を創るために、選手が自分たちで考えたんだと思う」と生方監督。2トップ下の清水貴明(1年・三菱養和巣鴨)もよくボールに絡み、シュートまでは持ち込めないものの、攻勢の時間が続きます。ところが24分、その前にも惜しいミドルを放っていた、ヴェルディのボランチを務める端山豪(2年・ヴェルディJY)が再びミドルにチャレンジすると、今度はゴール左隅に鋭く到達。劣勢のヴェルディが先にリードを奪いました。するとここから形勢逆転。ヴェルディは端山を基点に、細かい繋ぎというよりは中長距離のパスを斜めに送って、サイドを攻略する形が目立ち始め、右の中島翔哉(1年・ヴェルディJY)、左の前田直輝(1年・ヴェルディJY)とSHが躍動。39分には、左に流れた中島の折り返しを端山がフィニッシュ。GKが弾いたリバウンドに金子綺杜(1年・FC ASA FUTURO)が詰めましたが、ここもGKがファインセーブ。さらに41分にも楠美圭史(1年・ヴェルディJY)がミドルを枠に飛ばすなど、ヴェルディにフィニッシュの形が多く訪れる展開に変わり、前半は終了しました。後半に入ると、1人の選手の登場が傾いた流れに拍車を掛けます。その選手は新1年、つまり現在はまだ中学3年の高木大輔(ヴェルディJr)。47分、高木は交替出場直後にも拘らず、後方からのスルーパスを呼び込むと、GKと1対1になったケースのお手本とも言うべき、左サイドからゴール右スミにインサイドで流し込む完璧なフィニッシュ。2点に差が広がりました。養和も52分には、山下由都(1年・三菱養和巣鴨)、横田修平(2年・三菱養和巣鴨)と繋いで、清水のシュートは相手DFのブロックに遭いましたが、いい形を創ります。ところが止まらない大輔タイフーン。57分、左サイドから前田が上げたクロスを、後半に入って左SBから右SHへ移った宮地元貴(1年・桐蔭学園中)が競り合うと、こぼれ球を拾った高木は頭上にボールを蹴り上げ、DFを1人外すと落ち際を左足ボレーで叩くという、58年のペレ的なゴラッソ。これには観衆も驚きを隠せず、しばらくグラウンド周辺はザワつきます。さらに1分後の58分にも、中央でボールを持った高木がDFの間合いをワンテンポ外す絶妙のスルーパス。3列目から飛び出した端山がGKまでかわして4点目。わずか15分間で15歳が見せた2ゴール1アシストに「また大輔かと言われそうですが」と楠瀬監督も軽く苦笑い。ゲームの勝敗はほぼ決まりました。以降も「ああやってさらされると、どうしてもフィジカルでやられてしまう」と生方監督も話した養和を尻目に、ヴェルディの攻撃は止まらず。66分にも前田のラストパスから、オーバーラップを敢行した右SBの安西幸輝(中3・ヴェルディJr)が枠内シュート。77分には布施周士(1年・ヴェルディSS小山)と田中貴大(2年・ヴェルディJY)という、その4分前に同時投入された2人のコンビで、右サイドを崩してシュートまで到達。層の厚さも垣間見せます。このままでは終われない養和も、79分には清水のFKがエリア内でバウンドすると、飛び込んだCBの冨田将司(2年・三菱養和巣鴨)が頭で押し込み1点を返しますが、最後に記録されたゴールもヴェルディ。92分、田中、中島、高橋と回して、左から舘野俊祐(2年・SQUARE富山FC)が入れたグラウンダークロスに、中で合わせたのは三たび高木。これでなんと2試合続けて後半の45分間だけでハットトリック達成。ヴェルディが現時点では力の差を見せ付けた格好で、11日の決勝へ駒を進めました。養和は新チームのエース田鍋陵太(2年・三菱養和巣鴨)が修学旅行から帰ってきたばかりということで、今日は欠場。「田鍋がいても結果は変わらなかったと思います」とは生方監督ですが、彼や清水、新1年の赤松謙(三菱養和巣鴨)など攻撃陣にタレントも多く、今年もJクラブを脅かす存在になるのは確実だと思います。一方のヴェルディも杉本竜士(2年・ヴェルディJY)がトップの高知・春野キャンプに帯同し、昨年はJ2のリーグ戦でゴールを挙げた南秀仁(2年・ヴェルディSS相模原)はリハビリ中と、主力2人を欠きながらしっかり快勝。楠瀬監督も「川勝監督がそういう方針でやってくれるので、トップを意識させていかないと」と話したように、ユースでの活躍がトップへ明確に繋がるという部分も含めて、今のヴェルディユースは組織としてかなりいいサイクルを迎えている印象を受けました。 AD土屋
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