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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
台風接近。比喩ではなく現実として。愛媛でのゲームが中止になるなど西日本は暴風域に入りました。台風接近。現実ではなく比喩として。最近5試合で14ゴールと好調を維持する徳島が平塚上陸。勢力拡大か、はたまた勢力縮小かの解答は90分後。どちらにせよ4位湘南にとっては「負けられない試合ばかり。1つも落とせない」(湘南・中村祐也)状況での第44節です。いきなり2分で動いたゲーム。ジャーンからのクサビを田原豊がうまく収めて中村へ。ゴールまで30m弱。「風がなかったらあんなシュート入らない」と本人は言うものの、風上であることを差し引いても文句なしの軌道が左スミへ一直線。湘南がいきなりアドバンテージを手にします。直後の6分、坂本絋司のスルーパスから菊池大介がシュート。12分、坂本のFKは人垣をスルリと通過し、GK上野秀章が何とかセーブ。いきなりチャンスの連続。「湘南はボール際で全員集中していて、ルーズボールへの反応も非常によかった」と徳島・美濃部直彦監督も認めた通り、まずはボールへという意識が高いように見えたホームチームが圧倒的に押し込みます。特に中盤の3枚、田村雄三、寺川能人、坂本は「風の影響上、中盤で攻撃のポイントを作るのが難しい」(湘南・反町康治監督)中でも積極的なボールアプローチで主導権を奪取。「マッチアップする中盤の3人が負けると両サイドを取られてしまう」と美濃部監督も振り返ったように、同じ4-3-3を敷き、サイドを生かしたい思惑を持つ両チームでしたが、基本は「ロングボールを入れてこぼれを拾う形」(反町監督)の徳島は、3トップ頂点の羽地登志晃にまったくボールが入らず、前半の決定機はゼロ。最初の45分間は湘南が完全に支配する展開となりました。後半に入ると、先に攻勢へ出たのは徳島。48分、50分と「ここまで12点を取っている」(反町監督)と具体的な数字で湘南が警戒していたCKを獲得。53分にはぺ・スンジンのアーリークロスをファーで羽地が折り返すと、ボールはゴール前を通過してわずかに枠外へ。55分には徳重隆明の右クロスを羽地がヘッド。GKの正面を突いて同点とは行きませんが、チャンスの薫りは漂い始めます。その状況を受けて59分、反町監督が切った1枚目のカードは鈴木修人。先制ゴールの中村を下げて、中盤に投入。3トップ左には坂本を上げて、安定を図ります。すると守備バランスが再び整理され、徳島はトーンダウン。前線でも「前所属の京都のヤツらがビックリするくらい90分間走り切れている」と指揮官が独特の表現で称賛した田原が、ボールを追い、収め、まさに獅子奮迅の働き。さらに73分、坂本と阿部吉朗を入れ替え、前からのプレスを徹底します。結果、終盤は六車拓也の退場で10人になりながらも、4-2-1-2で守備時も前の3枚を残して「最後は力ずくで来た」(反町監督)徳島にチャンスを与えず零封。今季11度目のウノセロは、ようやく復調を感じさせるような意義深い勝ち点3奪取となったのではないでしょうか。好調だった徳島は注目のシャドー的なFW徳重と柿谷曜一郎がボールへ関与できずに埋没。羽地も含めて前での基点がまったく作れなかったことが、攻守両面に響いた印象です。「メンタルが少し足りなかった」と美濃部監督。ただ、3年連続最下位だった姿はすっかり過去のものへ。Aクラスとされる6位以内の可能性もまだ十分。魅力的なチームを美濃部監督は造り上げました。さて、勝った湘南は後半の立ち上がり15分前後を除けば、ほとんどの時間帯でゲームをコントロール下に。「後半の1本以外は徳島のストロングをしっかり抑えることができた」とは監督の弁。不可解な判定の警告による累積で再び田村を2試合欠きますが、鈴木の活躍は好材料。「明治は天皇杯に強いのでPKで勝ちたいと思う」と反町監督がとぼけてみせた10日のゲームを挟んで、残る決戦は7試合。J2、佳境です。 AD土屋
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