デイリーサッカーニュース Foot!

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2009/09

S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年09月24日

J2第41節 甲府×仙台@小瀬

foot!
  • Line

4位甲府、75ポイント。2位仙台、79ポイント。日曜に続く、2009年のJ2を彩り続けたメインキャスト直接対決も今日が3巡目。3月25日、第4節@宮城は森田浩史の1発で甲府が勝利。7月26日、第30節@小瀬も90分に國吉貴博の劇的な決勝弾が飛び出し甲府に凱歌。甲府の連勝で迎えた最後の対戦は、今シーズン小瀬最多の15076人が集結。素晴らしい雰囲気の中でゲームの幕が上がりました。不動の右SB杉山新を出場停止で欠く中、甲府・安間貴義監督の選択は3-1-4-2。「Honda時代に名古屋や磐田や清水に対抗しようと使っていた。ウチの特徴を出すにはこのやり方」(安間監督)と、林をアンカーに、吉田豊と大西容平をワイドに配置し、中央に藤田健と石原克哉。かなり開いた2トップがマラニョンとキム・シンヨンという「初めてのフォーメーション」(秋本)でスタートすることになります。「まず守備を堅くして隙を突く」(手倉森監督)「中盤両ワイドにはまず低く行けと言った」(安間監督)と慎重さを保ちながらも、3分にはキムが、12分にはマルセロ・ソアレスが枠内に強烈なシュートを打ち込み、序盤から好ゲームを予感させます。共に主導権を探り合う中で、徐々にペースを引き寄せたのは甲府。2トップのポジショニング上、「飛び出しが求められる」と話した石原と藤田、また後方に構える林のボールタッチが多く、中盤を支配。少しずつサイドも使えるようになり、攻める時間が長くなります。対する仙台は「ボールを奪ってからの攻撃に課題が出た」とCBの渡辺広大。頼みのリャン・ヨンギにボールが入らず、全体的にも細かいミスを連発。アタックのギアが上がりません。前半終了間際、石原のCKをキムが合わせたヘディングはわずかにバーの上へ。ボールの散らし所とサイドがうまくマッチした甲府のリズムで45分は終了しました。後半もまずは大西が見せ場を創出。開始早々の46分、左からの約25mFKを左スミへ絶妙にコントロール。仙台GK林卓人が片手で何とか弾き出したものの、ホームゴール裏を沸かせます。しかし、そこからは「甲府のパワーもそこまで長くは続かないだろう」(手倉森監督)と見ていた仙台がようやく反撃。リャンのボールタッチが増え、59分には切り札・中原貴之登場。展開はほとんど互角になっていきます。61分、石原のミドルは林がファインセーブ。64分、マルセロ・ソアレスのクロスに反応した中原のシュートはクロスバー直撃。65分、リャンの約30mFKはわずかにバーの上。続くスリリングに高まる期待。すると、沈黙を破ったのはアウェイ仙台。76分、甲府のFKからカウンター、リャンのパスを受けたマルセロ・ソアレスはあまりに巧みなループ。時間は止まり、そして揺れるネット。「蹴る前に決めていた」というゴラッソ。歓喜は黄色。先制点は仙台が奪いました。それでも、すぐに訪れたのは青の咆哮。80分、左サイドからクロスを上げたのは石原。「FWだったらそこは入って行くだろうと、意志を込めた強いボール」を中へ送ると、意志を感じ取った藤田はスルーし、走り込んだのはキム。「相手のトラップを狙って寄せが遅れた」(渡辺)マーカーに対して、「ボールが来たらノンストップ」と決めていた18番の豪快なダイレクトボレーは左スミに。両者譲りません。そして迎えた最後のチャンスは88分、仙台に。甲府のミスから関口訓充が完全にフリーで抜け出し、エリアに侵入。シュート直前、ダニエル渾身のタックルはボールに到達。小瀬に来ていた中山淳さんも絶賛した大ファインプレー。1-1、まさに「意地と意地のぶつかり合いの引き分け」(手倉森監督)。両サポーターが共に選手を拍手で迎えた好バウトは、お互いに勝ち点1を積み重ねる結果となりました。仙台からすれば「最低限勝ち点を詰められなかったのはよかった」(手倉森監督)というのが本音でしょうか。「アウェイで手堅くやるのはコンセプト」とは渡辺。1点こそ奪われましたが、やはりリーグ最小失点を誇る守備ブロックは強固。ここに来てのマルセロ・ソアレス再覚醒も好材料。4強の中でも安定感は一番かもしれませんね。甲府は「先行されていつもは下を向く所を、前を向いてトライしてくれた」と安間監督。厳しい時間帯の失点にも諦めない姿勢を見せ、実らせました。「1戦1戦勝っていくしかない」(秋本)「プレッシャーを掛けていかなくてはいけない」(石原)と明確な意志も。指揮官の「イチかバチかではなく自分がずっとやってきた」というシステムへの適応が図れたことも小さくない収穫でしょう。とうとうJ2も残されたのはわずかに10試合のみです。    AD土屋




  • Line